ニキビとヘルペス

ニキビもヘルペスも、ブツブツしたものが出来るという点では共通しています。
そのため、すぐに見分けるのは決して容易ではありません。

特に、唇付近に出来たヘルペスに関しては、ニキビと見間違えるケースも少なくないでしょう。
しかし、ニキビとヘルペスは治し方が異なるので、ヘルペスと気付かずニキビ向けのケアをするのは危険です。

ニキビとヘルペスは、注意すれば違いに気付く事が出来ます。
いざという時のために、ぜひ見分け方を知っておきましょう。

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唇付近のニキビの特徴

ニキビは、頬やおでこだけでなく、唇のすぐ近くに出来る事もあります。
唇付近のニキビも、他の場所のニキビと同じく、毛穴詰まりが原因で発生します。

毛穴に皮脂や古い角質などの汚れが詰まり、それをエサにしてアクネ菌が増殖しニキビが出来るのです。
こうした事から、毛穴のない場所、つまり唇そのものにはニキビは発生しません。

毛穴のある場所に出来るという点が、ニキビの大きな特徴です。
つまり、唇付近の皮膚や、唇との境目に出来たものは、ヘルペスでなくニキビである可能性が高いと言えます。

ニキビとヘルペスの見分け方

ニキビとヘルペスの見分け方

瞬時に見分けにくいニキビとヘルペスは、初期のうちは特に見た目がそっくりです。
しかし、それぞれの特徴を知っておけば、見分けるのもそれほど難しくはありません。

かゆみや痛みなどの症状がみられたら、ニキビでなくヘルペスである可能性が高いのです。
ここでは、ニキビと口唇ヘルペスのそれぞれの特徴や見分け方について解説します。

どんな事が原因でニキビや口唇ヘルペスが出来るのかについても触れましょう。
知っておく事で、再発防止にも役立ててください。

ニキビの特徴

患部に出来ているものがヘルペスでなくニキビである場合、他の場所のニキビと同じように中心部に白い芯がみられるのが特徴です。
痛みの有無はニキビの状態にもよりますが、軽度のうちであれば感じにくいでしょう。

ニキビの直接的な原因は患部の毛穴が詰まる事ですが、根本的な原因としては消化器の機能低下やホルモンバランスの乱れが挙げられます。
食べ過ぎや飲み過ぎ、睡眠不足、ストレスに心当たりのある人は唇付近のニキビに注意してください。

口唇ヘルペスの特徴

ニキビが唇のまわりに出来るのに対し、口唇ヘルペスは唇そのものに出来るのが特徴です。
一見、白ニキビや黄ニキビとよく似ていますが、炎症が進むと患部が水ぶくれとなり痒みやピリピリとした痛みが生じます。

口唇ヘルペスは、体内に潜伏していたヘルペスウイルスによって引き起こされます。
このウイルスは1度感染すると、一生体内に残るのです。

体調不良や疲れで免疫力が弱まった時、また紫外線を多く浴びた時にウイルスが活発になり、口唇ヘルペスが発生しやすくなります。
口唇ヘルペスが出来た時には、疲れが溜まっていないか、睡眠はしっかりと取れているのかなど、自身の体調に目を向けてみるようにしましょう。

ニキビとヘルペスの治し方

ニキビとヘルペスの治し方

ヘルペスは適切な治療をしないと悪化していきます。
場合によっては跡になるケースもあるのです。

ニキビだと思い込んで、ニキビ用の軟膏を塗り続けていても良くなりません。
ニキビとヘルペスは発生する原因が異なるので、治し方も違います。

ただのニキビだと思っていたものが、実はヘルペスだったという可能性もあります。
いつもと違った痛みがあるなど、何か少しでもおかしいと思う事があれば皮膚科を受診しましょう。

ここでは、ニキビ・ヘルペスの跡を作らないためのケア方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

唇付近に出来たニキビの治し方

ニキビの治し方としては、塗り薬や保湿といったスキンケア以外に生活習慣への注意が挙げられます。

  • 暴飲暴食をしない
  • 十分な睡眠をとる
  • ストレスを溜め込まない

特に、食生活には気を付けてください。
唇付近のニキビは、消化器の不調が関係している可能性が高いためです。

また、ニキビ跡として残りにくくするためには、患部を刺激しない生活を意識しましょう。
摩擦はもちろん、患部付近のメイクやシェービングをお休みしたり、紫外線を浴びない事も大切です。

一方、ヘルペスにはニキビ向けのケアはあまり効果がないので、皮膚科での治療を受けましょう。

口唇ヘルペスの治し方

ドラッグストアに行くと、口唇ヘルペスに対処出来る塗り薬が売られています。
市販薬に頼るのも悪い事ではないのですが、出来れば皮膚科で治療を受けるのをオススメします。

皮膚科に行けばより効果の高い塗り薬や、飲み薬として抗生物質を処方してもらえる可能性があるためです。
また、身体の不調も口唇ヘルペスの発生を招くので、疲れを溜めない事も治し方の1つと言えます。

ニキビも跡になる事がありますが、ヘルペスもひどくなるとシミのような跡が残るケースがあります。
早めに治療する事で跡が残りにくくなるのです。

万が一跡が残ったら、ビタミン剤などで肌のターンオーバーを促進させると、徐々に跡を薄く出来る可能性があります。

ニキビとヘルペスの予防方法

ニキビとヘルペスの予防方法

しょっちゅうニキビやヘルペスが出来る場合、日常生活に何らかの問題がある可能性があります。
再発を防ぐために、生活習慣を見直してみましょう。

ここでは、唇付近のニキビとヘルペスの予防方法をご紹介していきます。
ヘルペスの場合も予防策はあります。

原因となるヘルペスウイルスは、生涯身体の中に潜伏する事になるのですが、決して悲観的になる必要はありません。
身体を労り免疫力を落とさないように注意をすれば、ヘルペスは再発しづらくなるのです。

唇付近のニキビを予防する方法

毛穴詰まりを防ぐ事が、ニキビの最大の予防方法と言えます。
唇付近は飲食で汚れやすいので、食後は紙ナプキンなどで汚れをきちんと拭き取りましょう。

ゴシゴシ拭くと肌に悪いので、優しく拭いてください。
さらに、ぬるま湯で口まわりを洗うと、より唇付近を清潔に保つ事が出来ます。

生活面でも睡眠時間を確保するなど、規則正しい生活を送りましょう。
唇付近のニキビが頻繁に出る人は、特に食事面での注意が必要です。

食べ過や飲み過ぎを避けて、栄養バランスを意識した食事を心がけてください。
特に、肌を健康に保つビタミンB群を積極的に摂る事をオススメします。

食生活の改善は、口唇ヘルペスの予防や治療にも役立ちます。

口唇ヘルペスを予防する方法

ヘルペスウイルスは、、ニキビとは違い1度でも感染するとその後ずっと体内に潜伏し続けます。
それでも、ウイルスの働きを抑えれば口唇ヘルペスは予防できるので、あまり心配しないでください。

身体の免疫力が低下するとウイルスの働きが活発になり、口唇ヘルペスが発生しやすくなります。
ヘルペスを予防するには、体調管理を徹底してください。

風邪を引かないようにするだけでなく、疲れやストレスを溜めない事も意識しましょう。
また、紫外線対策も予防方法の1つです。

ニキビとヘルペスのまとめ

ニキビとヘルペスのまとめ

ニキビにように見えるものでも、水ぶくれになったり、痛みを感じたりしたらヘルペスを疑ってください。
自分ではどうしても違いが分からないという場合は、皮膚科を受診する事をオススメします。

見分けが付かないまま誤ったケアを続けていると、炎症の進行や跡に繋がります。
万が一ヘルペスであった場合は、セルフケアではなく皮膚科で治療を受けるのがオススメです。

皮膚科で専門的な治療を受ければ、治りが早く跡にも残りにくいでしょう。
また、ニキビは身体の不調のサインであるケースがありますが、ヘルペスも同様です。

それらを繰り返している人は、食事や休息に注意を配りましょう。

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