ホワイトニングのムラ

歯を白くする効果が期待出来るホワイトニングですが、時に施術後問題が生じる事もあるのです。
例えば、知覚過敏のような症状が出て歯がしみるようになったり、歯茎が黒ずんだりする事があります。

また、施術の仕方や歯の状態によっては、ホワイトニングをしても部分的に歯が白くならない事もあるのです。
今回は、ホワイトニングでムラが生じる原因や対策の仕方について解説します。

色ムラを避けるためには、施術を受ける前の段階から注意が必要です。
満足のいくホワイトニングをしたいのであれば、ぜひ今回お伝えする事を参考にしてください。

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ホワイトニングでムラが出来る原因

歯が部分的に白くならない色ムラが生じるのは、偶然ではなく原因があるのです。
歯全体にホワイトニングの薬剤が付着していなかった、また薬剤が歯に合っていなかったといった施術自体の問題がムラに繋がる可能性もあります。

しかし、ムラが出来る現象の多くは、口内環境の問題が原因となっているのです。
ここでは、ホワイトニングでムラが生じる原因について具体的に解説します。

ムラの原因となるものについては、施術を続ける内に解消される事もあるのです。
しかし、原因を放置する事で虫歯に繋がる場合もあるので、決して油断しないでください。

ホワイトニング後の歯の乾燥

施術の後は、しばらくの間唾液が少なくなる傾向があります。
その影響で、歯がまだらに白くなっているように見える事があるのです。

しかし、これでホワイトニングを失敗したと捉える必要はありません。
こうした歯の乾燥によるムラは一時的な現象であり、施術を受けて2~3日経過すればムラが気にならなくなる可能性が高いのです。

そのため、ホワイトニング直後にムラに気付いても、慌てずまずは様子を見てみましょう。
何日様子を見てもムラが改善されなければ、歯医者さんで相談してください。

部位ごとに効果に差が出る

ホワイトニングを続けても、場所によって白くなっていたり、あまり色が変わらなかったりする事があります。
部位ごとの白さに差が出るのは、歯のエナメル質の厚さの違いによるものです。

エナメル質の厚い部分の方がホワイトニング効果が出やすい傾向にあります。
人の歯は、根元よりも先端の方がエナメル質が厚い傾向にあるのです。

そのため、ホワイトニングの後、歯の先端だけが白くなって、根元の色はあまり変わらないといった現象が起こる事があります。
こうした効果の差によるムラがどうしても気になるようであれば、歯医者さんに相談してみましょう。

ホワイトスポットやバンディング

色ムラの中には歯に斑点が出来る現象「ホワイトスポット」や、しま模様の出来る「バンディング」といった現象が起きるケースがあるのです。
ホワイトスポットは、エナメル質が上手く形成されない事で生じる事があります。

しかし、人によっては、その斑点の正体が初期の虫歯である事もあるのです。
甘いものや炭酸飲料など酸性のものを口にする事が多い人は、それらを控えめにしましょう。

ホワイトスポットが出来た場合は、そのままホワイトニングを続行すると、より色ムラが目立つようになる恐れがあります。
歯医者さんに相談して斑点を消すための施術を受けましょう。

一方、バンディングは、ホワイトニングの施術を何回か受け続ける事で目立たなくなっていく可能性が高いのです。
なお、歯が形成される0~12歳の時に「テトラサイクリン系」と呼ばれる抗生物質を服用していると、バンディングが発生する事があります。

こうしたタイプのバンディングは、ホワイトニングでは改善しない可能性が高いので注意しましょう。

オフィスホワイトニングはムラが出来やすい?

オフィスホワイトニングはムラが出来やすい

ホワイトニングには、歯科医院でやってもらうオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングがあります。
この内、ムラが出来やすい傾向にあるのは、オフィスホワイトニングです。

オフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングと比べ効き目の強い薬剤が使われ、またホームホワイトニングでは行わない強い光の照射が行われます。
こうした施術のおかげで、ホームホワイトニングより早く歯が白くなる効果が得られる事が多いのです。

ただし、歯の色が元に戻りやすく、またムラも出来やすいというデメリットもあります。
こうした難点がある事も理解した上で、オフィスホワイトニングを受けるかホームホワイトニングを選ぶかを決めましょう。

ホワイトニングでムラが出ないための対策

ホワイトニングでムラが出ないための対策

歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングと比べて色ムラが発生する可能性が高いのです。
しかし、オフィスホワイトニングを受けると、100%ムラが生じるというわけではありません。

歯科医院の選び方などによっては、ムラのない歯が手に入る可能性もあります。
ここでご紹介するのは、ホワイトニングを受けた後ムラが出ないようにするための対策です。

こちらでご紹介するいくつかの点に注意すれば、ムラ以外の問題も避けられる可能性があります。

カウンセリングを受けてから歯科医院を決める

ホワイトニングを考えているのであれば、歯科医院の選び方に注意する事をオススメします。
例えば、「格安」といった謳い文句を掲げている歯科医院ですと、施術の質があまり高くない事があるのです。

いい加減な施術を受ける事は、色ムラの原因になる事もあります。
質の高い施術を提供してくれる歯科医院を選ぶには、まず気になった歯科医院のカウンセリングを受けてみましょう。

その歯科医院がどのような方針で、またどのような流れで施術を進めていくのかを知る事で、信頼出来る歯科医院を見つけられる可能性があります。

ホワイトニングで出来る事を理解する

施術を受けてから「こんなはずではなかった」という思いをしないように、ホワイトニングで出来る事と出来ない事を知っておきましょう。
例えば、「今度の同窓会までに歯を白くしたい」という場合、同窓会の前日になって初めて施術を受けても期待したほど白くならない可能性があります。

施術を受けてからガッカリしないためにも、ホワイトニングで出来る事を事前に十分に理解しておいてください。
具体的には、このような事を確認しましょう。

  • 施術によってどの程度まで白く出来るのか
  • ムラが生じた場合どんな対処法があるのか
  • どのぐらいの期間ホワイトニングを続ければ効果が実感出来るのか

こうした点を施術の前に知っておくと安心です。

表示価格だけで歯科医院を決めない

ホワイトニングを行う歯科医院の中には、患者さんを集めるためにかなり安い価格を提示する所もあります。
しかし、安さにつられて歯科医院に入ると、当初の価格にカウンセリング、ムラが生じた時などのアフターフォローの料金が上乗せされる場合があるのです。

そうなると、最終的に提示された価格が期待に沿わない価格であったという事があり得ます。
歯科医院を決める際は、表示価格が施術以外のケアを含むものなのかどうかをしっかり確認しましょう。

契約の段階まできた時も、どこからどこまでのケアの価格なのかをスタッフに聞いて確かめてください。

ホワイトニングを継続する

オフィスホワイトニングは即効性が見込めるホワイトニングですが、どんな人でも1~2回施術を受けただけで歯が白くなるとは限りません。
歯をムラなく白く仕上げるには、施術を継続するという事も大切です。

同じ施術を受け続ける事もあれば、歯医者さんの判断によって途中で使用する薬剤や光線を変えて施術を続行する事もあります。
白さにムラが生じるなど、効果の出方によっては当初決められた期間より、長く施術を続ける事もあるのです。

そのため、「オフィスホワイトニングだからすぐに歯が白くなる」と期待し過ぎず、時間を掛けて白くするつもりでいるのをオススメします。

オパールエッセンスホワイトニングを選ぶ

オフィスホワイトニングの中には、「オパールエッセンスホワイトニング」という種類の施術があります。
オパールエッセンスホワイトニングには、オパールエッセンスという薬剤が用いられます。

ただ、これは粘度が高い事から、歯に密着しやすいという特徴を持つのです。
加えて、薬剤に含まれる過酸化水素には、高いホワイトニング効果が見込めます。

こうした薬剤の特徴から、施術後白さにムラが生じる可能性が低いのです。
またオパールエッセンスホワイトニングには光を照射しないという特徴もあります。

そのため、光線を浴びた部分にかゆみや赤みが生じやすい光過敏症の人でも受けられる可能性のあるホワイトニングなのです。

ホワイトニングとムラのまとめ

ホワイトニングとムラのまとめ

ホワイトニングにおけるムラは、口の乾燥といった口内環境の問題から生じる事もあれば、施術のやり方の問題から生じる事もあります。
特に、歯科医院で行うオフィスホワイトニングは、ムラが出来やすい傾向があるため対策が必要です。

歯科医院の施術の質が低いとムラが生じるリスクが高まるため、じっくり歯科医院を選ぶのをオススメします。
もしホワイトニングでムラが出来ても、そのまま施術受け続ける事でムラが改善されていく可能性もあるのです。

歯の状態によっては、薬剤や光線を変えてもらえる場合もあります。
そのため、ムラに気付いたら歯医者さんに相談してみましょう。

また、施術を開始する前の段階でも、ムラが出来た時の対処法について確認しておくとより安心です。

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