ニキビとフルコート

ニキビに用いられる塗り薬の1つとして、「フルコートf」という軟膏があります。
フルコートfは、田辺三菱製薬が販売するステロイド剤で、ドラッグストア等でも入手できます。

抗生物質が配合されており、かゆみやかぶれに対処出来る薬なのですが、ニキビを改善させる効果も期待できるのです。
一方で、副作用が起こる事もあるので、使い方に注意が必要でしょう。

今回は、このフルコートfのニキビへの効果や使い方などについて、具体的にご説明します。

大人ニキビランキング

ニキビに使うフルコートfの効果

フルコートfは、あまり重篤なニキビでなければ改善出来る可能性があります。
各症状の改善に掛かるおおよその日数はこちらです。

・白ニキビ:3~4日
・赤ニキビ:1~2週間
・化膿のあるニキビ:2~3週間
・背中ニキビ:2~3週間
・ニキビ跡の腫れ:2~3週間

ニキビだけでなく、ニキビ跡にも改善効果が見込めます。
皮脂を抑える効果もある薬なので、鼻やおでこなどオイリーになりやすい部分に出来るニキビにも有効です。

それでは、フルコートfのどのような効果によって、ニキビが改善されるのかを具体的にご説明します。

炎症を鎮める

フルコートfには、ニキビの炎症を鎮める効果があります。
これはフルオシノロンアセトニドという抗炎症成分によるものです。

人の身体には、本来コルチゾンという炎症を抑える効果を持つ副腎ホルモンがあります。
フルオシノロンアセトニドは、このコルチゾンと同じ働きをしてくれるのです。

ニキビの症状の中でも、炎症を起こしている赤ニキビやニキビ跡の赤みに効果が期待できます。
また、この成分には、炎症を鎮める以外にも以下のような働きもあるのです。

  • 肌のターンオーバーを促す
  • 免疫力をアップさせる
  • 皮脂の分泌を抑える

これらの働きも、ニキビ改善に繋がります。

患部の化膿を予防する

フルコートfには、患部の化膿を予防する働きもあります。
よって、ニキビの症状が進行するのを抑える効果が期待出来るのです。

化膿が予防できるのは、フラジオマイシンという抗菌成分の働きによるもの。
フラジオマイシンは、細菌が増殖するプロセスであるタンパク質との合成を妨げる働きを持ちます。

これにより、アクネ菌を含む細菌が減っていくのです。
ニキビの原因菌には、アクネ菌以外にも「黄色ブドウ球菌」や「マラセチア菌」があります。

それらは、化膿を伴うものやケロイド状のニキビ、また背中ニキビを引き起こす原因菌です。
フルコートfは、そうしたタイプのニキビにも効果を発揮します。

フルコートfのニキビへの使い方

フルコートfのニキビへの使い方

フルコートfのニキビへの使い方について説明していきます。
就寝前、入浴を済ませた後にフルコートfを塗りましょう。

顔のニキビに関しても、背中など身体のニキビに関しても同様です。
ただし、顔にフルコートfを使う場合、化粧水と乳液を付けた後に塗りましょう。

また、フルコートfは効果が高い薬ですが、同時に刺激も強めです。
そのため、広範囲に渡って使わず、ニキビが出来ている部分だけに塗ってください。

敏感肌の人はごく少ない量から始め、徐々に量を増やしていくという使い方をオススメします。

フルコートfを使う時の注意点

ニキビなどの炎症に効果的なフルコートfですが、以下の点に注意して使ってください。

  • 強くすり込まない
  • 妊娠中の人は産婦人科医に相談の上使う
  • 長期的に使わない
  • 保湿剤と混ぜない

特に、保湿剤と併用する際は、フルコートfとミックスせず別々に塗りましょう。
2つを混ぜて塗ると、ニキビのない場所にまでフルコートfを塗る事になってしまうためです。

また、保湿剤の成分と混ざる事で、フルコートfの品質に変化がおよぶ恐れもあります。

フルコートfをニキビに使う時のよくある疑問

フルコートfをニキビに使う時のよくある疑問

フルコートfは多くの外用薬と同じく患部に塗るだけなので、使い方自体は非常に簡単です。
しかし、1日に塗って良い回数や子どもへの使用の可否など、細かい部分となると疑問が浮かぶ人もいるでしょう。

ここでは、フルコートfの購入者が疑問に思う事をピックアップし、解説します。
購入しやすく高い効き目が期待できるフルコートfですが、何の注意もせずに使うとニキビの悪化に繋がる恐れがあるのです。

ぜひ、こちらを参照してからフルコートfを使ってください。

1日何回塗る?

フルコートfは、1日1~2回を目安に塗ってください。
ニキビの症状が重い場合でも、1日3回までにとどめましょう。

何回も塗ると肌への刺激となり、かえってニキビを悪化させる恐れがあります。
ニキビの症状が改善されてきたら、塗る頻度を減らしていきましょう。

ニキビ改善効果を実感しやすいのは、先述した入浴後のタイミングで塗った場合です。
入浴後は肌の汚れが落とされているので、フルコートfの成分が患部に浸透しやすいためです。

妊娠中・授乳中でも使える?

フルコートfは妊娠中や授乳中の人でも、狭い範囲のニキビに少し使うだけならほとんど問題ありません。
しかし、リスクがゼロとは言い切れませんので、掛かりつけの産婦人科医に相談の上で使用を検討する事をオススメします。

その時の体調によっては、別の外用薬を勧められる可能性もあります。
また、フルコートfを含むステロイド剤が胎児に悪影響を及ぼすかどうかは、医学的にはハッキリしていません。

そのため、妊娠の可能性のある人も、フルコートf使用前に医師に相談しましょう。

塗り続ける期間は?長期間の連用はだめ?

フルコートfのようなステロイド剤を使うなら、副作用のリスクから長期間の連用はしないでください。
使用者の中には軽度のニキビでも2週間ほど塗り続ける人がいますが、メーカーはフルコートfの連用を1週間未満にとどめるよう呼びかけています。

塗り続けてもニキビが改善しない場合、自分で対処出来ないレベルまで炎症が進んでいるか、他の疾患に掛かっている可能性があるためです。
5~6日フルコートfを塗り続けても症状の改善がみられない場合は、皮膚科を受診しましょう。

赤ちゃん・子どもにフルコートfを使える?

フルコートfは、子どもの肌に出来たニキビや他の皮膚炎にも使えます。
しかし、赤ちゃんを含む小学生未満の子どもは、肌のバリア機能が十分に備わっていません。

よって、安易にフルコートfを使ってしまうと、薬の成分の浸透が良過ぎて肌への刺激となる恐れがあります。
フルコートfは、大人の肌トラブルに向けて作られている外用薬です。

そのため、小学生未満の子どもには、フルコートfと同じような効果を持つ外用薬でより効き目が穏やかな「コートf AD」や「コートf MD」を試してみましょう。

フルコートfはどのぐらい強い薬?

市販薬の中では、フルコートfは効果が強いステロイド剤です。
外用ステロイド剤の強さは、以下の5段階に分けられます。

  • ストロンゲスト(最も強い)
  • ベリーストロング(非常に強い)
  • ストロング(強い)
  • マイルド(おだやか)
  • ウィーク(弱い)

フルコートfは、これらのうち「ストロング」のレベルに入ります。
「ベリーストロング」以上のレベルの薬は、医療機関での処方でしか手に入りません。

つまり、フルコートfは市販薬の中で最も効果が強いレベルのステロイド剤なのです。
そのため、ニキビでもよほど炎症が酷くない限りは、改善効果が期待出来ます。

フルコートfなどのステロイド剤でニキビがひどくなる理由

フルコートfなどのステロイド剤でニキビがひどくなる理由

ステロイド剤を使っている間、稀にニキビの範囲が広がったり炎症がひどくなったりする事があります。
こうした現象は、フルコートfにおいても起こる可能性があるのです。

フルコートf使用中にニキビが悪化したと感じる場合、以下のような事が主な原因として挙げられます。

  • ニキビでなく毛嚢炎だった
  • 副作用を起こした

ここでは、上記の2点について詳しく解説します。
もしフルコートfを使っていてニキビがひどくなったと感じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。

毛嚢炎にかかっていた場合

毛嚢炎(もうのうえん)は、毛穴に雑菌が入り炎症を起こした状態を指します。
シェービングが主な原因として考えられます。

毛嚢炎で出来たブツブツは、ニキビと間違えやすい見た目です。
実際に、フルコートfのようなステロイド剤で症状が緩和する可能性もあります。

しかし、ステロイド剤の作用で免疫力が抑えられてしまうため、他の菌に感染するリスクが上がるのです。
そのため、フルコートf使用中に炎症が悪化する場合もあります。

フルコートfを使い症状が酷くなったら、たとえ自分ではニキビだと思っていても念のため皮膚科で診てもらいましょう。

ステロイド剤による副作用

フルコートfのようなステロイド剤は、狭い範囲に使う事を想定して作られています。
そのため、広範囲に、それも長期間塗り続けると副作用を起こす可能性があるのです。

副作用の症状は様々ですが、人によってはニキビが悪化する事があります。
これは、ステロイド剤ならではの以下のような作用によるものです。

  • 免疫力を下げる
  • 皮膚を薄くする

ステロイド剤のこれらのような作用によって肌の抵抗力が落ち、ニキビが増えたり炎症が悪化する事があります。
副作用を避けるために、薬の説明書をしっかり読んで正しく使いましょう。

ニキビにフルコートfを使った時の副作用

ニキビにフルコートfを使った時の副作用

ステロイド剤の副作用には、かゆみや体毛が濃くなるなど色々な症状が挙げられます。
フルコートfの場合、以下のような副作用が現れる事があるのです。

・皮膚の萎縮
・皮膚が薄くなる
・血管が浮き出たように見える
・発疹・発赤
・かゆみ
・刺激感
・目の痛み
・吐き気

何日かフルコートfを使い続けているうちに副作用が治まるケースもありますが、早めに使用を中止しないとニキビの悪化に繋がり兼ねません。
上記のような症状が治まらない場合は、皮膚科を受診しましょう。

ニキビとフルコートfのまとめ

ニキビとフルコートfのまとめ

フルコートfは、優れた抗炎症作用と抗菌作用を持ち、ニキビの改善・炎症の進行を防ぐ効果が期待できるステロイド剤です。
ドラッグストアでも売られている場合があるので、手に入れるのは簡単だと言えます。

しかし、フルコートfは市販薬の中では効果が強く、その分刺激性もあるので注意して使いましょう。
他のステロイド剤同様、フルコートfも使用中に副作用が現れるケースがあるためです。

広範囲に長期間塗り続けると、副作用が現れニキビが悪化する恐れがあります。

大人ニキビランキング