ニキビとルリッド

ニキビが気になって皮膚科に行くと、処方される事がある「ルリッド」という内服薬。
出されるままに飲んでいたけど、抗生物質という文字を見て、服用するのに抵抗を感じてしまう方も多いはずです。

そこでこの記事では、これからルリッド薬を飲もうと思っているor既に飲んでいる方に向けて、以下の順番で重要なポイントをご紹介しています。
3分ほどで読める簡単な内容になっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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皮膚科でニキビに処方される飲み薬・ルリッドとは?

ルリッドとは、ニキビの原因になるブドウ球菌・レンサ球菌・アクネ菌などの細菌を殺菌してくれる抗生物質の内服薬(飲み薬)です。
ニキビを治すために皮膚科で処方されるのが一般的で、成分名はロキシスロマイシンとされています。

ただし、ニキビの症状によっては、他の種類の抗生物質(内服抗菌薬)を出される事もあるので、ルリッドが出されないからと言って心配する必要はありません。
ちなみに、ルリッド薬以外では、以下のようなお薬がニキビに効く抗生物質として有名です。

  • ビブラマイシン(成分名:ドキシサイクリン)
  • ミノマイシン(成分名:ミノサイクリン)
  • ファロム(成分名:ファロペネムナトリウム)

それでは次に、ルリッドの具体的なニキビへの効果について、ご説明していきます。

ルリッドのニキビへの効果

ルリッドのニキビへの効果は、主に以下の2つです。

1.細菌増殖を抑制(抗菌作用)

体内のタンパク質の合成を抑制し、ニキビの原因になっている細菌の増殖を抑えて、ニキビによる感染症を治療出来ます。

2.ニキビの炎症を鎮める(抗炎症作用)

アクネ菌が出す悪玉物質であるリパーゼの生成を抑制して、赤ニキビなどの炎症があるニキビを治療します。

この2つの効果によって、顔や背中などのニキビを根本から治療して早く治す事が可能です。

ルリッドが効くニキビと効かないニキビのタイプ

ルリッドなどの抗生物質は、どんなニキビにも効果的な訳ではありません。
ニキビのタイプによって、薬が効くか効かないかが変わってくるのです。

ルリッドが効くニキビのタイプ:赤ニキビ

アクネ菌による炎症が発生している赤ニキビには、ルリッドを始めとした抗生物質がよく効きます。

ルリッドが効かないニキビのタイプ:白・黒ニキビ

白・黒ニキビは、アクネ菌による炎症が起きていない状態のニキビです。
症状としては、毛穴に皮脂が詰まっている状態なので、抗生物質を飲んでも効き目はありません。

ですので、ルリッド薬を処方される時は、赤ニキビを治療するためなのだと考えましょう。
それでは次に、ルリッド薬の副作用について詳しくご説明していきます。

ニキビに効果的なルリッド薬に副作用はあるの?

ニキビに効果的なルリッド薬の副作用

ニキビに効果的なルリッド薬ですが、副作用はあるのでしょうか。

一般的に、ルリッド薬は副作用がほとんどありません。
しかし、ごく稀に以下のような副作用が出る場合があります。

  • 下痢
  • 胃の不快感
  • 食欲不振
  • アナフィラキシーショック(アレルギー反応)による口内異常感・眩暈・便意・耳鳴・発汗・喘鳴・呼吸困難・血管浮腫・全身の潮紅・蕁麻疹等

こういった症状が出た場合には、すぐに服用を中止して医師の診察を受けるようにしましょう。
特に、アナフィラキシーショックは重大な副作用の症状に繋がる場合が多いので、上記のような症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診してください。

ニキビのためにルリッド薬を服用する場合の注意点

ニキビのためにルリッド薬を服用する際、以下の方は特に注意が必要です。

1.ルリッド薬に過敏症の既往歴がある方
2.肝臓病を患っている方:血中濃度が持続して、肝障害を発症する可能性がある
3.偏頭痛薬(エルゴタミン)を服用中の方:四肢の虚血を発症する可能性がある
4.喘息薬(テオフィリン)を服用中の方:中毒症状を発症する可能性がある
5.抗凝血薬(ワルファリン)を服用中の方:出血症状を発症する可能性がある
6.高齢者の方

薬の併用などで、危険な症状を引き起こさないためにも、皮膚科で薬をもらう場合には問診票に現在の状態(既往歴・服用中の薬など)を詳しく記入するようにしましょう。

ニキビに効果的なルリッド薬の飲み方・服用期間

一般的にルリッドは成人に対して、1日2回分を処方されます。
何日分処方されるかは、ニキビの重症度によっても変わってくるので、必ず医師の指示通りに飲み切るようにしましょう。

特にルリッドを始めとした抗生物質は誤った飲み方をすると、耐性菌が出来て効果を得られなくなってしまいます。
絶対に自分の判断で、長期間服用し続けたり飲むのを止めたりしないようにしましょう。

正しい効果を得るためには、用法・用量・服用期間を守るようにしてくださいね。

ニキビに有効なルリッドの購入方法や価格

ニキビに有効なルリッドの購入方法や価格

皮膚科で処方されるルリッドは、保険が適用されるため比較的安価に手に入れる事が出来ます。
3割の自己負担であれば、薬代だけの場合、1,000円~3,000円前後で購入出来るでしょう。(別途、診察・処置料が1,000円~2,000円前後掛かります)※

ただし、ルリッドは医療用医薬品のため、ドラッグストアや通販などでは購入出来ません。
ルリッド薬の購入方法は、一度皮膚科を受診するようにしてくださいね。

※薬価・診察・処置料については、あくまでも目安の金額です。
薬の量や種類(ジェネリック医薬品)、処置内容などによっても金額が変わる場合があります。

ニキビとルリッドのまとめ

ニキビとルリッドのまとめ

それでは最後に、ニキビに効果的なルリッドについて簡単におさらいしていきます。

ルリッドとは?

ニキビに効果的な抗生物質で、抗菌薬+抗炎症作用があり、赤ニキビに有効。
ただし、白・黒ニキビには効かない。

  • ルリッドの副作用・注意点
  • 下痢
  • 胃の不快感
  • 食欲不振
  • アナフィラキーショック(アレルギー反応)など

副作用はほとんど出る事はないが、薬の飲み合わせや既往歴等で重大な副作用を発症する可能性があるため、問診票をしっかり書く事が重要!

ルリッドの飲み方

1日2回の服用が一般的。
耐性菌を作らないためにも、医師に指示された用法・用量を守って、正しく飲み切る事が大切。

ルリッドの購入方法や価格

基本的には、皮膚科で処方してもらえる

【3割負担の場合の目安金額】

・処置料:1,000~2,000円前後
・薬代:1,000円~3,000円前後

ルリッドについて気になった時には、ぜひまた読み返してみてくださいね!

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