ニキビ跡とは、肌に出来た炎症、傷、色素沈着によるシミの状態の事を言います。
ニキビ跡は、治るまでに時間が掛かり、種類によっては半年～1年以上の長期になる事もあるのです。
ただし、早めに正しい方法で治療をして食生活や生活習慣を見直す事で、早く改善する事も出来るでしょう。
ニキビ跡は、皮膚科などの専門家に相談し、最新の医療機器で治療をしてもらう事も可能です。
そこで今回は、気になる大人ニキビの跡を自分で治すための方法をご紹介しましょう。
大人ニキビの跡の種類
大人ニキビの跡には3つの種類があります。
- 赤みが残る大人ニキビ
- 紫色や茶色のシミが残る大人ニキビ
- クレーター状の凹凸が残る大人ニキビ
赤みが残るものは、大人ニキビ炎症した状態です。
これは毛穴の中でうっ血している状態がそのまま見えています。
炎症した大人ニキビが繰り返し出来ると、肌表面が傷つき深いダメージを受けます。
そうすると、皮下真皮の組織まで傷付いてしまうため、跡になって残るというわけです。
大人ニキビの炎症が引いても、見た目は痛々しいのは辛いですので早めに対処する必要があります。
2つ目は、紫色や茶色のシミが残る色素沈着タイプのニキビ跡です。
赤く炎症した後にシミのような茶色の色素沈着が残ります。
このようなニキビ跡は日焼けによりメラニンが大量に生成されて、シミになった状態です。
最後に一番治すのが難しい凹凸があるクレーターと言われるニキビ跡になります。
これは、大人ニキビの炎症が悪化して皮膚組織が破壊された状態です。
こうなってしまうと自力でなかなか元の平らな状態の肌に戻す事は厳しいでしょう。
クレーター跡は強い炎症ニキビが発生しやすい人や皮膚が硬い人になりやすく、早めに対処しなければなりません。
大人ニキビの跡が残るのはなぜ？
大人ニキビが跡として残ってしまう原因は、ひどい炎症ニキビです。
ひどい炎症ニキビは、毛穴周辺の皮膚組織が損傷してしまい傷跡として残ります。
大人ニキビが出来ると気になってつい手で触って潰してしまいたくなります。
しかし、雑菌が付いた手で触ると余計に炎症が悪化するので止めましょう。
そして、小さな乾燥した白ニキビや黒ニキビの場合は、悪化すると赤ニキビや黄ニキビと言った炎症ニキビに変化するので気を付けなければなりません。
とにかく自分で大人ニキビを潰す事は跡に残しやすくなるのでNGです。
皮膚科では白ニキビや黒ニキビは、炎症前なので専門器具で潰してくれる事があります。
大人ニキビの跡は薬で消す事が出来る？
痛々しい赤みのある跡は、早く自分で治してしまいたいと思います。
まず必要な事は、今ある大人ニキビの炎症をこれ以上悪化させないように炎症を抑える事です。
そして、肌のターンオーバーを促進させて、新しい肌に生まれ変わらせること。
大人ニキビはそのまま放っておくと皮下真皮まで破壊されて跡になるので、早く対処しなければなりません。
炎症を抑えるには、甘草エキス(グリチルリチル酸ジカリウム)やビタミンC誘導体などの抗炎症成分の入ったスキンケア商品を選びましょう。
大人ニキビ肌は炎症により肌が硬直しているので、なかなか有効成分が肌の奥まで入らないのです。
ですから、まず肌を保湿して柔らかくしてあげる必要があります。
大人ニキビの跡に効果的な化粧水は？
化粧水による大人ニキビの跡の改善が出来るのは、赤みタイプと色素沈着タイプです。
ターンオーバーの乱れや紫外線によるダメージは化粧水を使用する事によってケアが出来るため、ニキビ跡に期待出来るでしょう。
クレータータイプは、改善までは出来ません。
しかし、お肌を柔らかくする事で、悪化を抑える事が可能です。
クレータの中でもしこりタイプのニキビ跡は、化粧品によるケアは出来ないため医療機関での治療がベストと言えます。
赤みタイプのニキビ跡は、化粧水選びは重要となってきます。
下記のような成分が含まれている化粧水をオススメします。
| 成分 | 効果 |
|---|---|
| ビタミンC誘導体 | 余分な皮脂を抑え、美白もしてくれる |
| グリチルリチン酸 | 症を抑える働きがあり、肌に優しい成分 |
| ハイドロキノン | ビタミンCの10～100倍もの美白効果 |
| トラネキサム酸 | 国が認可している医薬部外品美白成分で、メラニンが作られるのを抑制し色素沈着を防ぐ |
| 水溶性プラセンタエキス | 美白効果や抗炎症作用 |
ハイドロキノンに関してはかなり強い成分のため、濃度2%以内のものがオススメです。
上記の成分は大人ニキビの跡に効果的と言えます。
そのため、このような成分が含まれている化粧水を選択するようにしましょう。
お肌のターンオーバーを活発にする働きもあります。
大人ニキビの跡を自力で治すには？
赤みのある大人ニキビの跡を自分でケアするためには、すばやく炎症を抑えてターンオーバーを促進する必要があります。
ダメージが深刻してニキビ跡がひどくなる前に、早めに炎症を抑える必要があるのです。
炎症を抑えるには、甘草エキス(グリチルリチル酸ジカリウム)やビタミンC誘導体などの抗炎症成分の入ったスキンケア商品を選びましょう。
そして、炎症によって肌がダメージを受けると肌が固くなるので、成分が肌に浸透しにくくなります。
よって、同時に肌のごわつきを和らげる保湿効果があるものを選ぶ必要があるでしょう。
ケミカルピーリングで大人ニキビの跡を治す
大人ニキビの跡は自力で治療する事は出来ないため、専門家に依頼することになります。
その中でオオソドックスな治療として、ケミカルピーリングが挙げられます。
ケミカルピーリングは、肌に賛成の薬剤を塗る事で、角質や角栓・汚れなどを溶かしてくれます。
ケミカルピーリングを行うと、古い角質が取れます。
そして、肌を柔軟になり、ターンオーバーの機能が活性化されるのです。
保湿成分の浸透力が高まるので、肌の乾燥を根本的に改善するというメリットも。
余分な角質をスッキリ取り去る事で、皮膚の新陳代謝を高め肌の再生を促すので、ニキビの跡も治す事が出来ます。
大人ニキビの跡にも効果的ですが、シワなどにも効果があります。
ケミカルピーリングは肌の状況によっても濃度や薬剤などが変わってきます。
専門家が状況を判断して施術するため、基本的には医師に任せておけば問題ないでしょう。
ケミカルピーリングをして3か月が経った頃には、最初に出来ていた大人ニキビはだいぶ落ち着き、新しい大人ニキビも出来にくくなるでしょう。
ターンオーバーを促進させる角質ケアで大人ニキビの跡を治す
大人ニキビの跡が残る原因の一つに、肌のターンオーバーの乱れがあります。
肌のターンオーバーが乱れると、古い角質がいつまでも肌に残りますから、毛穴が詰まってニキビ跡が残るのです。
古い角質はしっかりとケアしなければなりません。
スクラブ洗顔は、古い角質を落とすための洗顔料としてオススメです。
しかし、大人ニキビは肌が弱った状態にあり、強い成分が入っている化粧品を使うと肌の状態を悪化させる可能性があります。
大人ニキビ跡を治すために角質ケアをするのならば、肌に刺激を与えない心肌に優しい化粧品を選びましょう。
角質を取ろうと、強く洗顔すると逆効果になります。
あくまでも優しく、古い角質や汚れだけを取るようにしましょう。
ビタミンとミネラルを摂取して大人ニキビの跡を治す
私たちの体は、ビタミンとミネラルがなければ維持する事が出来ません。
ビタミンと共に5大栄養素の一つであるミネラル。
人にが生きていてくためには、16種類のミネラルが必要と言われてます。
これらのミネラルは、大人ニキビ跡の改善のためにも必要不可欠な栄養素です。
ミネラル不足は、肌のターンオーバー(新陳代謝)に影響します。
ターンオーバーが悪くなると、ニキビ跡が残るのです。
ストレスが溜まりイライラしたり精神が不安定になると、ホルモンバランスや自律神経が乱れてターンオーバーが上手くいかなくなります。
ビタミンとミネラルを上手に取り入れる事で、肌のターンオーバーが活発になります。
ターンオーバー（肌の入れ替わり）がうまくいく事で、新しい細胞がどんどん生まれてくるのでニキビ跡が治るでしょう。
結果的に、ニキビ跡が残りにくい肌環境も整えてくれます。
大人ニキビと跡のまとめ
ニキビ跡に対処するための方法は沢山あるので、諦めないで早めに対処するようにしてみてください。
セルフでのスキンケアや日々の生活習慣の改善、クリニックでの治療など、自分の要望やニキビ跡に合わせたものを選びましょう。
丁寧にケアしていけば、今よりもニキビ跡が目立たなくなるハズです。
ニキビ跡をキレイに治すのは時間が掛かりますので、早く対処する事が大切。
大人ニキビの炎症がひどい場合やニキビの跡が同じ場所に繰り返し出来てしまう方は、肌内部の皮膚組織が損傷付いている可能性があります。
ニキビ専門の皮膚科クリニックで相談する事をオススメします。
