大人ニキビで最もよく現れる「顎ニキビ」に悩む方は多いのではないでしょうか。
治ってもまた知らぬ間に出現し、痒くて時には痛く、治りにくいというとても厄介なニキビです。
顎のニキビはメイクでも隠せない部分なので、対処法に困ってしまいますよね。
そこで今回は、大人ニキビが顎に出来る原因とその対処法についてご紹介しましょう。
顎から頬に出来る大人ニキビの原因
顎から頬にかけて、大人ニキビが良く発生してしまう方は、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
大人ニキビの原因として、ホルモンバランスの乱れはとてもよくある事なのです。
顎だけに出来る人もいれば、顎と頬にかけて出来る人もいます。
その原因は、ストレスや疲れによってホルモンバランスが崩れてしまったり、女性の場合は生理前にホルモンバランスが変化する事です。
そして、顎と頬は顔の中でも皮脂が少なく、特に乾燥しやすい部分でもあります。
大人ニキビの原因は、思春期のニキビとは違い乾燥です。
他に考えられる原因は、内蔵の疲れ。
特に便秘など胃腸が弱っていると、顎から頬、口周りに出来たりします。
顎から頬にニキビが出来る時は、肝機能が低下しているからかもしれません。
お酒を多く飲んだらニキビが出来るといった場合には、肝臓の不調によってニキビが出来てしまっている可能性が考えられます。
顎に出来る大人ニキビはなかなか治らないのはなぜ?
顎周りは大人ニキビが頻繁に発生しやすい場所です。
そして、顎に出来る大人ニキビが厄介なのは跡になりやすいということ。
人間の肌は残念ながらの加齢により、ターンオーバーの周期が遅くなっていきます。
ですから、大人ニキビが出来ても新しく生まれ変わらないために、肌の上にずっと残って治りが遅くなるのです。
そして、大人ニキビの炎症が引いたとしても、今度は大人ニキビ跡が残ってしまいます。
大人ニキビは根本的な原因を追求して体質から改善しないと、何度も繰り返し大人ニキビと付き合う事になるのです。
そのためには、生活習慣を見直して慢性的な睡眠不足を解消したり、不規則な食生活を治したりすれば、自然とホルモンバランスが整ってくるでしょう。
自然とホルモンバランスが整えば、大人ニキビも出来にくくなり、しつこい顎の大人ニキビの再発も防げるのです。
顎の大人ニキビはなぜ痛い?
顎の大人ニキビに出来やすいしこりは、炎症して赤く腫れ上がり痛い時があります。
痛みを伴う大人ニキビは、2種類です。
しこりニキビは、表面にニキビの芯が見える「黄ニキビ」、もう一つは芯が見えなく皮膚の奥で老廃物や皮脂が詰まり、炎症を起こして膿が溜まってしまっている状態のもの。
この後者の「硬結ニキビ」は、中の膿を取り出せなくなり悪化してしまうので、かなり痛みを伴います。
しこりとなって痛みを伴うのは、蓄積した垢や老廃物が、皮膚を圧迫するためだと言われています。
顎の大人ニキビはなぜかゆい?
顎の大人ニキビが痒くなってしまう主な原因は、乾燥による可能性が高いと言えます。
ニキビがかゆくなる理由は、「肌の乾燥」と「菌の繁殖」。
顎周りは顔の中でも乾燥しやすく、雑菌の繁殖にも要注意しなければなりません。
なぜ乾燥が原因で大人ニキビが痒くなるのかと言うと、肌が本来持つバリア機能が低下してしまうからです。
また、乾燥によって肌が皮膚を守ろうとすると、逆に皮脂がたくさん出てしまいます。
そして、顎のニキビが進行したり、新しいニキビが出来てしまう原因にもなるのです。
また、手で顎を触る事で雑菌が付き、大人ニキビにも繋がります。
顎のニキビに付いた雑菌が原因で、炎症を悪化させてしまいます。
大人ニキビが炎症する事で、神経を刺激してニキビが痒くなってしまうわけです。
首から顎に出来るニキビは痛い
首から顎に出来るニキビが痛みを伴う場合は、ニキビが炎症している証拠です。
出来たばかりの白いニキビは、炎症していないため痛みは感じませんが、炎症した赤ニキビは痛みを伴います。
赤ニキビは触れると痛み・かゆみを生じます。
ケアを誤ると不衛生な状態になるので、さらに症状が悪化してしまうので気を付けましょう。
首から顎の大人ニキビの痛みの原因は、ニキビの原因であるアクネ菌にあります。
アクネ菌が増え過ぎると、体の中では白血球がアクネ菌をやっつけようと戦うために痛みを感じるのです。
顎に出来た大人ニキビの治し方
顎に出来た大人ニキビの治し方は、内服薬と外用薬といった医薬品で治す方法が一般的です。
その他、漢方で体質改善をしながら、大人ニキビを寄せ付けない体作りを目指す方法もあります。
皮膚科クリニックでは、ケミカルピーリングやイオン導入、ホルモン治療、レーザー治療といったメニューもあり、効果的だと言われています。
では、大人ニキビのそれぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。
顎に出来た大人ニキビの効果的な薬は?
顎にできた大人ニキビの効果的な薬は、内服薬と外用薬があります。
肌の内側からじっくりとニキビの原因を撃退していくのが内服薬です。
大人ニキビは、肌の内面の油分や状態の変化が原因で発生します。
内服薬は肌の調子を整え、内側からニキビを抑制して再発を防いでくれる役割を果たすのに役立つでしょう。
ビタミンB2を配合した内服薬は、肌細胞の生まれ変わり、新陳代謝を促進の効果があります。
主に顎ニキビと口まわりの大人ニキビなどに効果があります。
そして、ニキビに直接を塗って、外側から炎症を抑えるのが外用薬です。
白ニキビの生成を抑え、赤ニキビの炎症を鎮めて殺菌する有効成分が配合されています。
ステロイドを使用していない大人ニキビの外用薬は、安心して使用する事が出来るのでオススメです。
顎ラインにできた大人ニキビは皮膚科で治療する
皮膚科で受けられる顎ラインのニキビの主な治療法には、いくつかあります。
例えば、最も一般的な塗り薬や内服薬は、原因菌を殺して繁殖や炎症を抑えたり皮脂量のコントロールをしたりする目的で使われる物。
また、皮膚科では専用器具を使い、大人ニキビの毛穴に詰まった皮脂や角質などを取り除く治療もあります。
ケミカルピーリングでは、酸を含む薬剤を塗りターンオーバーを促す施術です。
美容クリニックではイオン導入があり、肌に微弱電流を流しビタミンC誘導体や保湿成分をしっかりと浸透させます。
ホルモン治療は、ホルモンバランスの乱れを調整し、過剰な皮脂分泌を抑える効果が期待出来るでしょう。
いま注目のレーザー治療では、レーザー光線の力で原因菌を殺菌したり、毛穴に詰まった皮脂を溶かして大人ニキビを撃退します。
皮脂分泌を抑えたり、ターンオーバーを促したりする効果もあるので人気です。
顎ラインに出来た大人ニキビは漢方で治療する
どうしてもスキンケアだけでは顎の大人ニキビが治らない場合もありますよね。
そんな時は、漢方医学で大人ニキビを治療してみるのも良いでしょう。
最近は、皮膚科でも大人ニキビ治療のために漢方薬が処方されます。
漢方治療の目的は、大人ニキビの根本的な原因を導き出して、もう再発させないという目的で治療していくものです。
ですから、漢方を飲み始めると、冷え性や肩こり、便秘といった身体の不調からも解放される事になります。
例えば、便秘が解消されれば代謝が良くなり、大人ニキビが出来にくくなりますよね。
こうして漢方薬を飲む事は大人ニキビだけに効果的なのではなく、あらゆる不快な症状も改善に導いてくれるのが嬉しいポイントと言えるでしょう。
ただし、数百種類の生薬から導き出す漢方薬で、顎の大人ニキビが改善するかどうかは、プロの薬剤師の腕どころと言えそうです。
顎に出来てしまったニキビを今すぐに治したい!という場合は、即効性のある市販薬や処方薬に頼ると良いでしょう。
漢方薬は根本的な原因から体質改善までを目的としています。
そのため、長期的なスパンで大人ニキビの治療に取り組む方法になります。
大人ニキビと顎のまとめ
顎に出来る大人ニキビの原因は、ホルモンバランスが乱れて内蔵の働きが悪くなり、分解能力や代謝能力が低下する事にあると分かりました。
体内の老廃物が増えると顎にニキビが出来やすくなるので、ビタミンをしっかり取る事も大事です。
そして、乾燥しやすい顎周りは、とにかく保湿しましょう。
皮膚の乾燥を改善する事によって、肌のバリア機能を高めます。
そして、肌のターンオーバーを促し顎ニキビの出来にくい肌へと変わります。
また、外側からのスキンケアの他にも、ストレスを溜めない、不規則な生活を改めるといった内側からの改善も大切です。
皮膚科で治療する場合は、信頼のおける医師を選びましょう。
そして、先生の判断のもと、薬治療やケミカルピーリング、レーザー治療など適切な治療を行ってもらう事をオススメします。