ダーマローラーとニキビ

近年、「ダーマローラー」と言う美容アイテムが注目を集めています。
「何それ?」と思う方もいれば、「気になっていた!」と言う方もいる事でしょう。

ダーマローラーは、ニキビ跡をキレイに治す事が出来る美容アイテムです。
ニキビ跡以外にも様々な肌トラブルの改善が出来るので、一度検討してみると良いでしょう。

なかなか消えないニキビ跡が、ダーマローラーで解決が出来るかもしれません。
そこで、今回はニキビ跡に効くダーマローラーについて解説をします。

ダーマローラーの効果や気になる費用・使い方なども一緒に紹介をするので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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ニキビ跡に効くダーマローラーとは?

ダーマローラーとは、極細の針が無数に付いたローラーの事です。
元々、ニキビ跡やシミ治療の医療機器として、ドイツで開発されました。

現在では、とても多くの国々でニキビ跡の治療に使われています。
日本でも美容皮膚科のみではありますが、ダーマローラーによるニキビ跡治療を行っています。

【ダーマローラーの特徴】

  • 様々な症状に効果がある
  • ニキビ跡以外にも、アンチエイジング、お肌の引き締めなどに効果があります。

  • あらゆる肌質に対応できる
  • 乾燥肌やオイリー肌など、どんな肌質の方でも治療を受ける事が可能です。

  • 施術時間が短い
  • 施術時間は約1時間で、身体的・精神的な負担が少なく済みます。

  • ダウンタイムが短い
  • 施術後、一時的に発赤などは起こりますが、すぐに普段通りの生活を送る事が出来ます。

ダーマローラーは、今までのニキビ跡治療よりもデメリットが少ないものです。
このため、気軽に始められる治療方法と言えます。

ダーマローラーが効くメカニズム

ダーマローラーは、あえてお肌にダメージを与え、皮膚の再生を促す治療方法です。
ローラーには約150~200本の細かい針が付いており、お肌の上で転がす事で皮膚表面に無数の穴を開けます。

この傷を修復しようと、皮膚の内側では新しいコラーゲンが大量に生成されるのです。
ダーマローラーは、1度の治療で10~15%程度、コラーゲンを新しいものと入れ替える事が出来ると言われています。

新しいコラーゲンが再構築されるため、お肌のデコボコが無くなり、ニキビ跡が治ります。
これが、ダーマローラーがニキビ跡に効くメカニズムです。

美容皮膚科では、ダーマローラーの効果をさらに上げるため、成長因子を含んだ美容液をよく使用します。
年齢と共に生成されにくくなったコラーゲンをダーマローラーと特殊な美容液で新たに作り出し、ニキビ跡の修復を図るのです。

毛穴の開きやシミ、ソバカスも、同じメカニズムによって改善されます。

ダーマローラーが効く症状

あえてお肌に傷を負わせる事で、新たなコラーゲンを生成させるダーマローラー。
ダーマローラーは、ニキビ跡以外にも様々な肌トラブルの改善が出来ます。

下記で、ダーマローラーが効く症状を見てみましょう。

【ダーマローラーが効く症状】

  • ニキビ跡
  • シミ、くすみ
  • たるみ、小じわ
  • 毛穴の開き
  • 肉割れ、妊娠線
  • 毛孔性苔癬※(もうこうせいたいせん)

※サメ肌のこと

妊娠線やサメ肌、お肌のタルミなどは、年齢を重ねる以上避けようの無い事です。
ダーマローラーは、そんなお肌のエイジングケアを行う事が出来ます。

完全に改善されるまでに月日は要しますが、今までよりも若々しいお肌に変わる事が出来るでしょう。

ニキビ跡に効果が出るのはいつ?

ダーマローラーを使っていつ効果を実感できるかは、個人差があります。
部位やお肌の症状によって違いはありますが、ダーマローラーは1回の施術でその効果を実感すると言われています。

お肌のキメや毛穴などの改善であれば、1回目の施術から2~3日後には効果を実感できるでしょう。
一方、クレータータイプのニキビ跡などは、驚くほどの効果は感じられません。

皮膚の奥が深く傷ついている状態なので、1度の施術では「何となく調子が良いかな?」と思う程度なのです。
このため、ダーマローラーは5回の施術(5か月)を1クールと設定し、治療を行う美容皮膚科が多くあります。

赤ニキビや黄ニキビ跡の改善であれば、3か月程で治ると言われています。
一方、クレータータイプのニキビ跡の改善は、5~10か月は月日が掛かるようです。

ニキビ跡に効くダーマローラー治療の流れ

ニキビ跡に効くダーマローラー治療の流れ

基本的には、ダーマローラー治療が始まるのは通院開始から2回目の時です。
ダーマローラー治療を行うには、まず美容皮膚科のカウンセリングを受けましょう。

施術回数や日程などが決まったら、いよいよダーマローラーによるニキビ跡治療が始まります。
ダーマローラーの施術時間は、1回につき約1時間程度です。

【ダーマローラー治療の流れ】

1:カウンセリング
2:洗顔、麻酔クリームの塗布
3:消毒、ダーマローラー施術
4:美容液の塗布
5:保湿、冷却

大半の美容皮膚科は、施術後はメイクを控える様にと指示を出しています。
日焼け止めクリームなども推奨されていないので、帽子や日傘などの紫外線対策が出来る物の持参をオススメします。

また、後ほど解説をしますが、施術後は2~3日程度お肌が赤くなります。
日焼け後のようにヒリヒリと感じるので、連休などを利用してダーマローラー治療を行った方が良いでしょう。

気になるダーマローラー治療の費用

多少荒業ではありますが、ニキビ跡の改善にとても効果があるダーマローラー。
気になる事は、ダーマローラー治療の際に掛かる費用です。

美容皮膚科によって違いはありますが、ダーマローラーは1回、平均で37,000円程の費用が掛かります。
これを3~4週間に1回、計5回~10回程度の施術が必要になります。

受診する美容皮膚科によっては、お得な5回セットなどを用意している場所もあります。
定期的に続けたい方は、それらのコースがある美容皮膚科を選択してみましょう。

ただ、月に20,000~40,000円近くの費用は、経済的に負担が掛かるものです。
他の治療方法やニキビ跡に効く化粧品などを探してから決断する事をオススメします。

ニキビ跡に効くダーマローラーは自宅でも使える

ニキビ跡に効くダーマローラーは自宅でも使える

実は、ダーマローラーは個人輸入代行を行う業者から、ネットで購入する事が出来ます。
美容皮膚科での治療と比べ、約半分の費用でニキビ跡に効くダーマローラーが買えるのです。

このため、近年ではダーマローラーを個人輸入し、自宅で使う方が増えています。
説明書通りにしっかりと使えば、ニキビ跡をキレイに治す事が出来るでしょう。

下記では、ダーマローラーを個人輸入する際の選び方や使い方などを解説します。

ダーマローラーの選び方

ダーマローラーは、どのような肌トラブルを解決するかによって、選ぶ針の長さが変わります。

【ダーマローラーの選び方】

針の長さ 効果がある症状 痛み 価格(1回)
0.2mm 毛穴の開き、くすみ 耐えられる程度 2,000円~
0.5mm 毛穴の開き、くすみ 多少の痛みがある 2,000円~
0.1mm ニキビ跡、小じわ 痛みがある 3,800円~
1.5mm以上 クレーターニキビ跡 かなり痛みがある 5,800円~

お肌のキメを整えるなどの美容効果であれば、短い針がオススメです。
一方、クレータータイプのニキビ跡は針を深く刺す必要があるため、0.1mm以上の商品を選んでみましょう。

ただし、ダーマローラーは類似品や粗悪品が多く出回っているため、購入時には注意が必要です。

  • CEマーク(ヨーロッパ連合の安全規格マーク)
  • FDAマーク(アメリカの食品医薬品局マーク)

上記のどちらかが表記された商品であれば、安心して使用する事が出来ます。
どちらもダーマローラーには表記が義務付けられているので、ネット通販をする際の参考にしてみて下さい。

ダーマローラーの使い方

ダーマローラーを使う前に、準備と使い方をしっかりと確認しておきましょう。

【準備する物】

・ダーマローラー
・麻酔クリーム
・ラップ
・消毒液
・保冷剤(冷蔵した物)
・コットン(ティッシュでも可)
・化粧水
・美容液(成長因子やプラセンタを含んだ物)

【ダーマローラーの使い方】

1:クレンジングと洗顔を行い、汚れを落とす
2:麻酔クリームを顔に塗り、ラップを貼って20~40分待つ
3.:再度洗顔をし、消毒液を染み込ませたコットンでお肌を拭きとる
4.:縦横斜めに2往復ずつ、ダーマローラーをお肌の上で転がす
5:美容液と化粧水をたっぷり塗って保湿し、保冷材で赤くなったお肌を冷やす

ダーマローラーを転がす力加減は、強過ぎても弱過ぎてもニキビ跡に良い効果がありません。
少しチクっと感じる程度の力で針を刺して下さい。

麻酔が切れると痛みを感じて上手に出来ないので、手早く行う事がポイントです。

ダーマローラーの副作用や注意点

ダーマローラーの副作用や注意点

ダーマローラーは他のニキビ跡治療と比べ、比較的に安全性の高い治療方法です。
しかし、最初に述べた通り、あえてお肌を傷つけるため、副作用は必ず起こります。

下記では、ダーマローラーの副作用や注意点を解説します。
美容皮膚科や自宅ケアでダーマローラー治療を行う際には、以下のような危険があると言う事をしっかりと認識しておきましょう。

ダーマローラーの副作用

ダーマローラーによる副作用は、無数の針で皮膚に穴が開いた事で生じるものです。
副作用の大半は3~10日程度で治まるので、スキンケアを行いながら根気よく待ちましょう。

【ダーマローラーの副作用】

  • 出血、内出血
  • むくみ
  • 発赤
  • ニキビの悪化

上記の中でも特に多い副作用は発赤です。
ダーマローラーを使った後にしっかり冷やさないと、リンゴの様な肌色が続いてしまいます。

湯船に浸かる、激しいスポーツを行うと赤みが長引くため、これらの事はしばらく避けた方が良いでしょう。
また、ダーマローラーを使うと代謝が上がり、一時的にお肌の乾燥やザラつき、ニキビの悪化が起こります。

とても敏感肌になっている状態なので、紫外線対策や保湿をしっかりと行って下さい。
紫外線対策は、日傘やツバの広い帽子の活用をオススメします。

日焼け止めクリームの使用は、沁みる、ニキビ跡の悪化などの肌トラブルが起こるため、避けた方が良いでしょう。

ダーマローラーの再利用はしない

ダーマローラーには、繰り返し使えるタイプと、使い捨てタイプの2種類があります。
基本的に個人輸入が可能なのは、使い捨てタイプのみです。

「まだ使えそうだし、もったいない!」こんな安易な気持ちで、使い捨てタイプのダーマローラーを再利用してはいけません。
と言うのも、ダーマローラーはお肌に直接当てて使用する器具です。

このため、針やローラー部分には、皮脂や角質、血液などが付着しています。
針山のような形は消毒を行いにくいため、皮脂や血液をエサに菌が繁殖してしまうのです。

それを知らずにダーマローラーを使うと、穴の開いた皮膚の内部に、雑菌が入り込んでしまいます。
これでは、お肌の再生どころではなく、使用前よりもニキビ跡が酷くなってしまうのです。

実際、口コミでは「再利用してニキビが異常なほど悪化した!」と言う方もいます。
せっかくニキビ跡を治すためにダーマローラーを使うのですから、再利用はしない様にしましょう。

絶対に他の人と共有しない

ダーマローラーは、絶対に他の人と共有をしてはいけません。
と言うのも、ダーマローラーの共有によって、エイズや肝炎などの感染症を引き起こす事があるからです。

エイズや肝炎などの病気は潜伏期間が長いため、気が付かない事があります。
感染した人とダーマローラー共有すると、針に付いた少量の血液や粘膜が付着してしまうのです。

すると、ローラーによって出来た傷口にウイルスが入り込み、感染してしまいます。
これらの病気は、感染しても自覚症状がほとんどありません。

このため、知った時にはもう手遅れという状態になり兼ねないのです。
安全にニキビ跡を治すためにも、絶対に使用回数を守り、他人との共有を避けて下さい。

ニキビ跡に効くダーマローラーのまとめ

ニキビ跡に効くダーマローラーのまとめ

ダーマローラーは、皮膚の自己治癒力を活かしてお肌を生まれ変わらせる美容法です。
美容皮膚科での施術か、個人輸入して自宅ケアかのどちらかを選ぶ事が出来ます。

ダーマローラーは、肌内部のコラーゲンを何倍にも増やしたり、お肌を土台から作り直す効果に期待が持てます。
上手に施術が出来れば、ニキビ跡や肌トラブルは早く改善されるでしょう。

ただし、針を皮膚に刺すため、出血や化膿など肌トラブルの原因になるのがダーマローラーです。
施術が上手くいかないと、使用前よりも肌荒れやニキビ跡の悪化が起こる可能性があります。

自宅ケアの場合、何が起こっても自己責任です。
費用や通院時間以外にも、衛生面や安全性などにも注目して検討する様にしましょう。

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