大事な集まりや写真撮影を控えている時に大人ニキビが出来ると、それだけで気分が落ち込んでしまいます。
そのような時に、大人ニキビをすぐ治す方法をご紹介します。
本来大人ニキビは、スキンケアや生活習慣を改善しながら、時間を掛けて治していくものです。
しかし、実は最短1日で症状を抑える方法もあります。
中には注意が必要なものもあるので、肌への負担や安全性を考えて実行しましょう。
部位別、症状別の治し方についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
大人ニキビをすぐ治す方法はこれ!1日で治せる?
1日で大人ニキビを治す方法はあります。
市販薬や皮膚科でもらった塗り薬で炎症をすぐ治す方法もありますし、もう1つは大人ニキビの芯を出してしまうという方法です。
多くの人がやりがちでかつ好ましくない方法ですが、ここでは比較的安全なやり方をご紹介します。
しかし、大人ニキビをつぶす事自体、本来は肌に大きな負担を加える行為です。
ニキビ跡を残さないためにも消毒やアフターケアを怠らず、また決して無理はしないでください。
塗り薬で治す
市販薬の中では、以下のような塗り薬が大人ニキビに有効です。
- テラ・コートリル
- オロナインH軟膏
- クレアラシルニキビ治療薬クリーム
- アクネバリア薬用プロテクトスポッツ
- ペアアクネクリームW
オロナインH軟膏を患部に塗って約10分おき、ぬるま湯で洗い流すというパック療法も角栓を取り除きやすくするという点で有効です。
ただ、大人ニキビをすぐ治すなら、市販薬に頼るより皮膚科に行って薬をもらう方が確実でしょう。
効果の強い塗り薬がもらえる他、肌の調子を改善するビタミン剤を処方してもらえる場合もあります。
キズパワーパッドで治す方法も
塗り薬でなく絆創膏を使って大人ニキビをすぐ治す方法もあります。
ここで用いるのはキズパワーパッドです。
ただし、この方法が有効なのはつぶれてしまった大人ニキビだけなので、その点だけ注意してください。
つぶれた大人ニキビにキズパワーパッドを貼って1日過ごすだけで大丈夫です。
キズパワーパッドが摩擦や雑菌の付着を防いでくれるので、ニキビ跡が残りづらくなります。
その後、入浴時にぬるま湯をかけながら、キズパワーパッドを優しくはがしてください。
お風呂から出たら、またキズパワーパッドを貼って就寝しましょう。
多くの場合、朝になったら患部が改善しています。
大人ニキビの芯を押し出す
大人ニキビの芯を押し出すのは、ピンセットでつまんで出す方法と、面皰圧出器を用いる方法があります。
ピンセットを使う場合は、以下の手順で行いましょう。
毛穴が開いている入浴後にやるのがベストです。
2.手と患部を洗って清潔にする
3.コットンやタオルで患部の水分を拭きとる
4.患部周辺の皮膚を指で軽くつまむ
5.大人ニキビの芯をピンセットで取り除く
6.患部を消毒し、ビタミンCを含む美容液を塗布した後絆創膏を貼る
面皰圧出器を用いる場合は、以下の手順で行ってください。
2.洗顔し顔を拭いた後、肌を乾燥させる
3.芯が出ていない場合は、大人ニキビの中心に針を浅く刺し芯を突出させる
4.面皰圧出器の穴を大人ニキビ中心部に合わせ、押したり緩めたりを2~3回繰り返す
5.出てきた芯をピンセットで取り除く
6.患部をぬるま湯で洗い流し、水分を拭き取る
7.患部を消毒する
なお、芯を出してすぐ治す事が出来るのは炎症を起こしていない白ニキビと黒ニキビだけです。
大人ニキビをすぐ治すために普段から出来る対策
普段から気を付けていれば大人ニキビが出来る可能性は低く、また出来てしまってもすぐ治す事が出来ます。
ここでは、スキンケアや生活習慣で気を付けるべき事をご紹介します。
普段何気なくやっている事、また良かれと思ってやっている事が大人ニキビ発生や悪化の原因になる事があるのです。
また、意外なスキンケア方法についても説明するのでトライしてみてください。
髪などで肌に刺激を与えない
髪をたらすヘアスタイルを好む人や、顎や頬をさわる癖がある人は注意してください。
そういった一見何気ない事も肌にとっては刺激となり、大人ニキビを招いてしまいます。
その他に、マスクを着ける事も刺激のもとになるのです。
大人ニキビがある場所がマスクに触れると、摩擦が刺激となり大人ニキビが悪化します。
また、マスクの蒸れによって雑菌が繁殖しやすくなり、余計に大人ニキビが治りづらくなるのです。
マスクの使用をやめる必要はありませんが、立体型マスクを選ぶ、時々マスクをはずすといった蒸れないための工夫をしましょう。
スキンケアの面では角栓パックも刺激となります。
毛穴詰まりを解消するスキンケア用品として用いられている角栓パックですが、角栓を無理やり引っこ抜く行為は肌にダメージを与えかねません。
加えて、角栓パックには毛穴が開きっぱなしになる、皮脂が出やすくなるといったデメリットもあります。
患部の皮脂を出すために角栓パックを使う人もいますが、大人ニキビをすぐ治す手段としては不適切です。
肌を清潔に保つ
大人ニキビをすぐ治すには、洗顔で肌を清潔に保つ事が不可欠です。
しかし、洗浄力の強い洗顔料を使ったり指でゴシゴシこする洗い方は、肌を傷めるのでやめましょう。
毛穴の汚れを落としたいならホホバオイルがオススメです。
ホホバオイルを手のひらで温め、指でくるくる肌をマッサージすると角栓が落ちていきます。
皮脂の詰まりから発生した白ニキビや黒ニキビをすぐ治すには、このホホバオイルが有効です。
また、白ニキビの場合はコンシーラーで隠す事も出来ます。
肌の色よりワントーン暗い色のコンシーラーを付け、その後ファンデーションを塗ると目立たなくなります。
肌自体をきれいに保つだけでなく、枕カバーやタオル、ファンデーションに使うパフなど肌に触れるものも清潔にしていなくてはなりません。
上質な睡眠をとる
睡眠は疲労を癒すだけでなく、肌のターンオーバーを促す働きも持っているのです。
特に22時から2時の間に睡眠をとると多量の成長ホルモンが分泌され、ターンオーバーが進みます。
また、大人ニキビの原因となるホルモンバランスの乱れを改善させるためにも睡眠は重要な役割を果たします。
睡眠時間が不足すると自律神経が乱れ、これによりホルモンバランスも崩れるためです。
しかし、単に長時間眠れば良いという訳でもありません。
大人ニキビをすぐ治すためには、上質な睡眠をとる事を意識しましょう。
自分の身体に合う寝具を使い、寝る前は読書やストレッチなどでリラックスする事が質の高い睡眠に繋がります。
スキンケアや紫外線対策をする
ファンデーションやコンシーラーを塗り過ぎると、毛穴詰まりを引き起こします。
大人ニキビをすぐ治すには、メイクは控えめにしましょう。
また、メイクの前は保湿するだけでなく、日焼け止めクリームも塗らなくてはなりません。
紫外線も大人ニキビやニキビ跡の原因となるためです。
ただし、効果の強い日焼け止めクリームは肌に負担となるので、SPF30程度の日焼け止めクリームを使いましょう。
紫外線吸収剤を含まず、油分の少ないものがオススメです。
また、はちみつを用いたスキンケア方法もあります。
殺菌作用や抗炎症作用のあるはちみつは、赤ニキビに有効です。
はちみつを綿棒で塗り、5分おいたら洗い流しましょう。
食生活を改善する
大人ニキビの改善には食生活も関わっています。
栄養バランスの整った食事を取る事が大切ですが、特に以下の栄養素を積極的に摂ってください。
- 亜鉛
- ビタミン類
- βカロテン
- ミネラル
- タンパク質
- イソフラボン
これらは、肌の状態を良くしたり、ホルモンバランスを調整する働きを持つので、大人ニキビをすぐ治すためには欠かせません。
特に、和食中心の食生活にすると、あらゆる栄養素を摂りやすくなります。
脂っこいものや甘いもの、アルコールな等は皮脂を増やすので過剰摂取しないでください。
大人ニキビをすぐ治すための化粧品の選び方
大人ニキビを繰り返す人は、保湿が足りていない傾向にあります。
洗顔の後は必ず化粧水と乳液で保湿をしましょう。
また、使う化粧品も自分に合っている必要があります。
大人ニキビをすぐ治すためには、日頃使っている化粧品を見直しましょう。
肌に合わないものや刺激の強い化粧品を使い続けると、いくらスキンケアを念入りにやっても大人ニキビを悪化させる恐れがあります。
ここでは化粧品の選び方についてご説明しますので、ぜひ参考にしてください。
ニキビケア成分が入っている
大人ニキビをすぐ治すなら、ニキビケア成分を含む化粧品を使いましょう。
有効成分として炎症や雑菌繁殖を防ぐ「グリチルリチン酸ジカリウム」や、殺菌作用のある「イソプロピルメチルフェノール」などが挙げられます。
いずれの成分も肌への刺激が少ないため、敏感肌の方にもオススメ出来ます。
肌のターンオーバーを促すビタミンC誘導体も、ニキビケアにオススメです。
化粧水や乳液の成分表を確認し、これらが入っているものを選んでください。
また、大人ニキビが出来づらい化粧品である事が保証された「ノンコメドジェニック」製品を選ぶのも、ニキビケアのポイントです。
肌質の弱点をカバーしてくれる
人の肌には、乾燥肌や脂性肌といったタイプがあります。
乾燥肌の人は保湿力の高い化粧品を、脂性肌の人は皮脂の分泌量をコントロールしてくれる化粧品を選びましょう。
このように、肌質の弱点に合った化粧品を使うと、大人ニキビを予防したりすぐ治す事が可能です。
自分の肌質が分からずどうしても化粧品を選べないという人は、ドラッグストアの美容部員に相談してみましょう。
肌質を分析してもらえれば、それに合った化粧品を見つける事が出来ます。
肌への刺激が少ない
敏感肌である・ないに関わらず、化粧品は刺激の少ないものを選びましょう。
大人ニキビが出来ている時は、肌がデリケートになっているからです。
肌に刺激を与えてしまうのは、オイルやアルコールを含む化粧品。
いずれも乾燥を招いてしまい、大人ニキビの悪化に繋がります。
特にオイルはアクネ菌の増殖を促すため、大人ニキビをすぐ治すためには避けるべき成分です。
クレンジング剤に関しても、オイルよりもミルクやジェルタイプのものを選びましょう。
大人ニキビをすぐ治す部位別の対策
患部の部位に合った大人ニキビ対策をするのも大切です。
一口に大人ニキビといっても、出来た部位によって原因が異なります。
例えば、顔の大人ニキビは皮脂の多さや乾燥、身体に出来る大人ニキビは衛生管理の不十分さなどが原因として挙げられるのです。
ここでは、それぞれの部位に大人ニキビが出来る原因と、すぐ治すための対策をご紹介します。
- おでこの生え際
- Tゾーン
- Uゾーン
- 口周り
- 背中
特に同じ場所にばかり大人ニキビが出来るという人は参考にしてください。
おでこの生え際
おでこは皮脂の分泌量が多いのに加え、髪の生え際はシャンプーや整髪料のすすぎ残しが多い場所です。
また、髪の毛による刺激を受けやすい場所でもあるので、大人ニキビが出来やすいと言えます。
おでこの生え際の大人ニキビをすぐ治すためには、髪を洗う時生え際を念入りにすすぐようにしてください。
生え際は洗顔時も洗顔料をすすぎ残しやすい場所なので、しっかり泡を落としましょう。
また、ヘアバンドや帽子など、おでこに触れるものを清潔に保つ事も、大人ニキビを改善する上で大切な事です。
Tゾーン
おでこから鼻にかけてのTゾーンは、皮脂が過剰に分泌されやすい傾向があります。
そのため、皮脂による毛穴詰まりやアクネ菌の増殖によって、大人ニキビが出来やすくなるのです。
Tゾーンの大人ニキビをすぐ治すには、肌を清潔に保っておく事を意識してください。
洗顔時は先にTゾーンに泡を付けて洗うと、皮脂をしっかり落せます。
もちろん、保湿も忘れないでください。
また、ホルモンバランスの乱れが原因で皮脂が増えているケースもあるので、そういった方は医療機関でホルモン治療を受けましょう。
Uゾーン
頬から顎にかけてのUゾーンも、大人ニキビが出来やすい場所です。
Uゾーンは主に、乾燥によるターンオーバーの乱れや、皮脂の過剰分泌が原因で大人ニキビが出来ます。
ホルモンバランスの乱れによる大人ニキビも多い場所。
Uゾーンの大人ニキビをすぐ治すためには、保湿はもちろん生活習慣の改善やストレス発散が必要です。
それでも大人ニキビを繰り返す場合、特に炎症のある赤ニキビが頻繁に出来る場合は皮膚科を受診しましょう。
口周り
ホルモンバランスが乱れ、女性ホルモンの一種プロゲステロンが優位になると、口周りや顎の皮脂が多く分泌されるようになります。
口周りは普段はオイリーになりにくい部分ですが、毛穴が小さいため少しの皮脂でも毛穴詰まりを起こすのです。
この部分の大人ニキビをすぐ治すには、生活習慣を改善しストレスも発散しましょう。
そうする事で、ホルモンバランスの乱れを改善させる事が出来ます。
また、暴飲暴食による胃の不調が口周りの大人ニキビを招く事もあるので、そういった意味でも生活習慣の改善は大切です。
背中
背中の大人ニキビも、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。
ホルモンバランスを整えるためには、バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけましょう。
また、背中は入浴時シャンプーやボディーソープのすすぎ残しが多い場所です。
背中の大人ニキビをすぐ治すためには、患部の衛生管理にも気を付けましょう。
シャンプーの後に身体を洗うようにすると、患部をより清潔に保てます。
なお、大人ニキビが化膿したりと炎症がひどい場合は、すぐ皮膚科を受診してください。
大人ニキビをすぐ治す炎症別の対策
大人ニキビの症状は、大きく5つに分かれます。
炎症に合ったニキビケアをしていかなければ、かえって大人ニキビが悪化する事があるのです。
ここでは、大人ニキビをすぐ治すための対策として白ニキビ、赤ニキビといった炎症別のケア方法をご紹介します。
自分でケアする方法と皮膚科で治療を受ける方法がありますが、炎症が進んだ大人ニキビは皮膚科でしか治せません。
黄ニキビや紫ニキビに関しては市販の塗り薬では対処出来ないので、迷わず皮膚科へ行きましょう。
白ニキビ
大人ニキビの初期症状である白ニキビは、角栓で毛穴が詰まっている状態です。
先述した面皰圧出器で中の角栓を取り除く事で改善しますが、皮膚科でそれをやってもらう事も出来ます。
また、ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まるケースもあるので、ホルモン治療を受けるという治し方もあります。
すぐ治すためには、洗顔や保湿といったセルフケアも必要です。
クレンジングは肌への負担が少ないオイルフリーのタイプを、洗顔料は保湿成分が配合されたものを選びましょう。
黒ニキビ
黒ニキビは、毛穴に詰まった皮脂や汚れが肌の表面に出て、酸化した状態です。
メラニン色素の影響もあり、黒ずんで見えます。
このタイプの大人ニキビをすぐ治すには、毛穴に詰まったものを取り除くケアが必要です。
白ニキビと同じく面皰圧出器を用いたケアも有効ですが、ピーリングも効果的でしょう。
皮膚科でピーリングを受ける以外に、市販のピーリング作用のある化粧水、ローションを使う方法もあります。
これらを使う時は、先にスチーマーやホットタオルで肌を柔らかくすると毛穴詰まりが解消されやすくなります。
またピーリングの後は保湿もしっかりとして下さい。
赤ニキビ
アクネ菌が皮脂を栄養分にして増殖し、炎症を起こしたものが赤ニキビです。
このタイプの大人ニキビは痛みをともなう場合もあります。
市販の抗炎症剤を塗る治し方もありますが、すぐ治すためには皮膚科で薬をもらうのがベストです。
赤ニキビが出来たのが顔の場合は抗生剤が処方され、身体の場合は抗真菌作用のある薬が処方されます。
また、ホルモンバランスの乱れで赤ニキビが出来たなら、ホルモン治療を受ける事もあるでしょう。
自分でも保湿を徹底する事が大人ニキビ改善の近道です。
岩盤浴やサウナで毛穴に詰まった老廃物を流し出す治し方もありますが、汗が患部にしみる場合は無理しないでください。
黄ニキビ
赤ニキビの炎症がさらに進行すると黄ニキビになり、表皮だけでなくその下の真皮にまで炎症が及びます。
患部中心が黄色く化膿し、その周辺は赤く腫れているのが黄ニキビの特徴です。
ここまで進行してしまった大人ニキビは、すぐ治すなら皮膚科に行く以外に手段はありません。
放っておくとアクネ菌だけでなくより危険な黄色ブドウ球菌が繁殖し、大人ニキビを治しにくくするのです。
万が一市販薬でのケアで治ったとしても、クレーター状のニキビ跡になる可能性が高いと言えます。
紫ニキビ
紫ニキビも黄ニキビ同様、セルフケアでは治りにくい大人ニキビの一つです。
潰そうとしたり、市販薬で治そうとするのはオススメ出来ません。
紫ニキビは、黄ニキビの段階で何度も炎症と化膿を繰り返すと発生します。
紫色に見えるのは、毛穴の中で血液と膿が溜まっているためです。
黄ニキビと同じくニキビ跡が残るリスクが高く、色素沈着を起こしたり肌がクレーター状になったりします。
1日や2日で治すのはさすがに不可能ですが、出来るだけすぐ治すためには迷わず皮膚科を受診してください。
大人ニキビをすぐ治す方法のまとめ
大人ニキビは思春期ニキビと比べて、治るのに時間が掛かります。
そのため、すぐ治すといってもニキビの種類によっては1日で治すのは困難でしょう。
大人ニキビは、肌の問題だけでなく生活習慣の問題とも深く関わっています。
そのため、食事や睡眠、ストレス発散などに気を遣わなければ改善しません。
これらは即効性こそないものの、大人ニキビが出来にくい体質を作るという意味では、重要な事なのです。
ニキビ跡を残さないためにも、普段からスキンケアと生活リズムに注意し、大人ニキビのない肌をキープしていきましょう。