頬の大人ニキビは一方の頬に出来る事もあれば、片方にだけ出来る事もあるのです。
頬は顔の中でも広い面積を占めるため、大人ニキビが出来るとかなり目立ってしまいます。
顔の中でも皮脂の少ない傾向にある頬ですが、大人ニキビの原因は皮脂だけではありません。
そのため、生活習慣や体調などに注意していないと、頬にも大人ニキビが出来るのです。
また、頬に出来た大人ニキビは治りにくいケースもあります。
今回は、頬に大人ニキビが出来る原因と治し方について知っていきましょう。
頬の大人ニキビ全般の原因は?
頬は常に外気にさらされているため、刺激を受けやすく乾燥もしやすいのです。
こうした肌への負担以外にも、生活習慣や内臓の不調も大人ニキビの原因となります。
ここでは大人ニキビが頬に出来る原因についてご説明します。
スキンケアに気を遣っているという人もぜひ参考にください。
普段気にしていないものが、頬の大人ニキビの原因になり得るからです。
頬に大人ニキビがあるとメイクのノリも悪くなるので、ニキビの発生や悪化を防ぎましょう。
乾燥
額から鼻にかけてのTゾーンに比べ、頬や顎は汗や皮脂があまり分泌されません。
そのため、肌のバリア機能が低くすぐに乾燥してしまうのです。
乾燥状態が続く事で、皮脂が過剰に分泌されやすい肌になります。
これを「乾燥性脂性肌」や「インナードライ肌」と呼びます。
余分な皮脂が毛穴詰まりを引き起こし、結果として大人ニキビが出来るのです。
また、乾燥はターンオーバーの乱れも招きます。
ターンオーバーが正常に行われないと肌表面の角質が厚くなり、余計に頬の毛穴が詰まりやすくなるのです。
外的刺激
よく頬杖をつく人は要注意です。
無意識に頬に触れると、肌に刺激を与えてしまいます。
今、頬に大人ニキビが出来ているなら、なおさら手で触れてはなりません。
気になって触ると雑菌が入り大人ニキビを悪化させてしまいます。
また、髪の毛が頬に触れるのも刺激となり、その部分に雑菌が繁殖し大人ニキビが出来るのです。
髪の長い人は、頬の大人ニキビを予防するためになるべく束ねておきましょう。
ショートヘアの人でも、ヘアピンやカチューシャ等で頬に髪がかかるのを防ぐ事が出来ます。
食生活や生活習慣の乱れ
糖分や油分を過剰に摂取する食生活を送っていると、皮脂が多量に分泌され大人ニキビが出来やすくなります。
また、ビタミン類の不足も頬の大人ニキビの原因になるのです。
ビタミン類は肌のターンオーバーを促す働きを持つので、頬の大人ニキビを防ぐには重要な栄養素と言えます。
日々欠かさず摂取しましょう。
そして、不規則な生活リズムも、大人ニキビが出来やすい環境を作ってしまいます。
ごはんを食べる時間や寝る時間が毎日バラバラ、睡眠時間が短いという人は改善する必要があるでしょう。
ホルモンバランスの乱れ
疲れやストレスを溜めやすい人は、ホルモンバランスが乱れている恐れがあります。
ホルモンバランスの乱れはターンオーバーのペースを崩し、皮脂の過剰分泌を促すのです。
具体的にホルモンバランスの乱れとは、以下のような状態を指します。
- 男性ホルモンが優位になる
- プロゲステロン(黄体ホルモン)が増える
疲労やストレスが溜まっている人は、男性ホルモンが優位になります。
また、生理前の女性は女性ホルモンの一種「プロゲステロン」が優位になるのです。
いずれのパターンも、頬の大人ニキビを引き起こす事に変わりありません。
疲れやストレスを溜めないためには、仕事の後は趣味や半身浴などを楽しみリラックスしましょう。
生理前のホルモンバランスの乱れには、大豆食品に含まれるイソフラボンが有効です。
胃腸や肝臓の不調
頬の大人ニキビには、内臓の不調も関わっています。
ですから、胃腸や肝臓に負担をかける食生活はやめましょう。
以下のような食生活は、胃腸と肝臓によくありません。
- 肉類中心
- 甘いもの
- 水分の摂り過ぎ
- アルコールの摂り過ぎ
夏場は水分の摂取が大切ですが、飲み過ぎは胃腸を冷やします。
水分は短時間に多量に摂るのではなく、起床時にコップ1杯、食事の際にまたコップ1杯といったように複数回に分けて摂取してください。
また、お酒の飲み過ぎは肝臓の負担となります。
1日のアルコール摂取量はビールなら中ビン1本分、日本酒なら1合分が目安です。
お酒を飲まない「休肝日」を作る事でも肝臓の不調を避けられます。
頬の大人ニキビを避けるためには、内臓に負担をかけない生活を心がけましょう。
一方の頬に大人ニキビが出来る原因
両側の頬でなく一方の頬に大人ニキビが出来る場合、寝具が原因である可能性があります。
枕カバーを何日も取り換えずにいると、そこに溜まった雑菌が頬に付着するのです。
横を向いて寝る人は、常に同じ方向を向いている傾向があります。
ですから、枕カバーが汚れていると、密着する方の頬に大人ニキビが出来やすいのです。
一方の頬にばかり大人ニキビが出来る人は、普段寝る時の体勢をよく思い出してみましょう。
枕カバーだけでなく、シーツや掛け布団のカバーから雑菌が付着するケースもあります。
薬の使い過ぎると治らない?頬の大人ニキビの治し方
大人ニキビの一般的な治し方として薬を使う事が挙げられますが、使い過ぎは逆効果です。
人の肌には常在菌という肌を守る働きを持つ菌がいます。
大人ニキビは、常在菌のバランスが崩れ肌のバリア機能が落ちている時に出来やすいのです。
ニキビケアの薬を使い過ぎると、アクネ菌だけでなく常在菌まで殺してしまいます。
すると、肌表面の常在菌のバランスが崩れ、頬の大人ニキビがなかなか治らない、または増えたという事になるのです。
ここでは、スキンケアや生活習慣の注意で頬の大人ニキビを治す方法をお伝えします。
薬以外にも治す手段がある事を知っておきましょう。
頬の大人ニキビを治す市販薬
頬の大人ニキビを治にすは、抗炎症作用や抗菌作用を持つ市販薬を使いましょう。
「ペアアクネクリーム」や「テラコートリル」には、強い抗炎症作用や抗菌作用があるため頬の大人ニキビに効果的です。
市販薬は、ニキビケア用の化粧品よりも高い効果があります。
しかし、中には長期間の使用が好ましくない物もあるので注意してください。
例えば「ペアアクネクリーム」にはステロイドが含まれています。
ステロイド外用薬は長期間使用していると大人ニキビの悪化、湿疹など副作用が生じるケースがあるのです。
頬の大人ニキビを治す化粧水
頬は乾燥しやすい場所なので、保湿は欠かせません。
洗顔を終えたら5分以内に化粧水を付けてください。
頬の大人ニキビを治すなら、化粧水は大人ニキビに効果的なものを選びましょう。
次ような成分が含まれているものが、頬の大人ニキビに有効です。
- グリチルリチン酸ジカリウム
- 甘草エキス
- ナノコラーゲン
- ナノヒアルロン酸
上記の成分は、大人ニキビの炎症を抑えたり肌を保湿してくれる成分です。
具体的な商品としては、「ラミューテ」や「草花木果」が頬の大人ニキビに効果を現します。
一方、拭き取り化粧水に含まれるピーリング系はオススメしません。
フルーツ酸などを含むピーリング系化粧水は大人ニキビの予防には役立ちます。
しかし、今出来ている大人ニキビに付けても効果が得られません。
頬に触れる寝具を清潔にする
寝る前にお風呂に入ったとしても、寝ている間に皮脂や汗が寝具に染み込むのです。
一見きれいでも雑菌が繁殖しています。
よって、同じ寝具を使い続けるのは衛生上好ましくありません。
特に横を向いて寝る人は枕カバーを頬に密着させる事になるのです。
枕カバーだけでなく、シーツや掛け布団のカバーに至るまで寝具をこまめに洗濯、交換しましょう。
それだけでも頬の大人ニキビ改善につながります。
特に枕カバーは毎日取り換えてください。
食生活や生活習慣の改善
食事は毎日同じ時間に取り、栄養の偏りのない献立にする事が大切です。
頬の大人ニキビを治すためには、ビタミンCを忘れずに摂取しましょう。
ビタミンCには、ターンオーバーを促しメラニン色素の生成を抑える働きがあります。
そのため、頬の大人ニキビの赤みを取り除いたり、ニキビ跡を改善させる事が出来るのです。
1日に200gのビタミンCを摂取する事が理想とされています。
また、脂質や糖質、アルコールを控えめにする事も忘れないで下さい。
食生活と同時に生活習慣にも注意を向けましょう。
睡眠をしっかり取る事で、肌を修復する成長ホルモンが多く分泌されるのです。
毎日同じ時間に就寝し、最低7時間寝れば頬の大人ニキビは改善されていくでしょう。
頬の大人ニキビのまとめ
Tゾーンに比べると皮脂の分泌量が少ない頬ですが、大人ニキビが出来る原因は沢山あります。
顔の中でも頬は面積が大きいパーツですから、大人ニキビが出来ると人に会うのが億劫になりがちです。
乾燥や外部刺激には、くれぐれも注意をしましょう。
頬の大人ニキビが治ればメイクがしやすくなり、自信を取り戻す事が出来ます。
頬にいったん大人ニキビが出来ると何日も治らないという人もいるので、普段から大人ニキビを作らない生活を送りましょう。