肌荒れや体毛が濃くなるなど、妊娠中の女性の身体には様々な変化が現れます。
今までは普通に行ってきた事が、急に出来なくなるのです。
その1つとして、歯磨きが挙げられます。
「歯磨き粉や歯ブラシに、急に拒絶反応が出た！」と言う方もいるのではないでしょうか。
毎日行う事が出来なくなると、辛く感じる方も多くいるでしょう。
そこで今回は、妊婦さんでも使えるオススメの歯磨き粉を2つご紹介します。
また、先輩ママや他の妊婦さんがどの様につわりと向き合ってオーラルケアを行ているのかなどもご紹介をしていきます。
「つわりが酷くて、歯磨きが出来ない」と言う方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
妊婦さんが虫歯や歯周病になりやすい原因
実は、妊婦さんの約7割もの方が歯周病や虫歯に罹っていると言われています。
これは、妊娠によって体調が優れなくなる他、様々な原因が積み重なって発生するものです。
まず下記では、妊婦さんが虫歯や歯周病になりやすい3つの原因についてご紹介をしていきます。
妊娠を経験した多くの女性が悩んでいる事なので、今後どの様にケアをすれば良いのかなども一緒に見ていきましょう。
ホルモンバランス
妊娠中は、歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。
これは「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる症状で、主に妊娠3か月以降の方に多く発生する症状です。
「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンが増加すると、歯茎の毛細血管が活発になります。
このため、歯茎に血液が溜まり、少しの刺激で出血して炎症を起こしてしまうのです。
妊娠中はお腹の中の赤ちゃんに優先的に栄養素が運ばれるため、母体の歯周病の治りが遅くなると考えられています。
このため、妊婦さんは毎日頑張って歯磨きを行っても歯周病の治りが遅く、歯茎の痛みなどに悩まされる事になるのです。
また、妊娠後期に妊娠性歯肉炎になると、「プロスタグランジン」と言うホルモンを多く分泌します。
このプロスタグランジンが多いと陣痛を誘発する他、早産などのリスクが高まるとも言われているのです。
このため、妊娠中こそ質の良いオーラルケアが必要と言えます。
食事の回数
妊娠後期は子宮が徐々に大きくなって胃を圧迫するため、一度にたくさんのご飯を食べる事が出来ません。
「つわりが酷くて、ご飯が食べられない」「どうしてもお腹が空いて、間食してしまう」
これらは、妊娠初期の方の多くに見られる症状です。
実は、妊婦さんが歯周病や虫歯になりやすい原因は、食事の回数が増える事も関係しています。
毎食後に歯磨きが出来れば良いのですが、妊娠初期の頃は体調の波が酷く、歯磨きが行えない時もあります。
その結果、歯磨きは疎かになり、虫歯や歯周病といった口腔内トラブルが増えてしまうのです。
つわり
妊婦さんが歯周病や虫歯になる原因のほとんどは、つわりによる歯磨きの質の低下です。
つわりが酷い妊娠初期の頃は、歯ブラシや歯磨き粉を口に入れるだけで気持ち悪さや吐き気を感じる方がとても多くいます。
そのまま嘔吐してしまう方もいる程で、どんどん歯磨きが億劫になってしまうのです。
すると、磨き残した歯垢をエサとして、虫歯菌などの菌がどんどん増殖します。
その結果、歯周病や虫歯が発生するのです。
これらを防ぐには、やはり歯磨きなどのオーラルケアが必要不可欠と言えます。
しかし、つわりが酷いと歯磨きを行いたくても出来ないのが現実です。
これらの対処法は下記でご紹介をするので、ぜひ参考にしてみて下さい。
妊婦さんにおすすめの歯磨き粉の選び方
「歯磨き粉の味で気持ち悪くなる」「いろんな歯磨き粉を試したけれど、合う物がない」
こんなお悩みがある妊婦さんは、歯磨き粉の成分にこだわってみると良いでしょう。
下記では、妊婦さんにオススメの歯磨き粉の選び方についてご紹介をします。
薬局でも買える商品もあるので、購入時にはぜひ下記の項目に当てはまる物を選んでみて下さい。
さっそく、どのような成分を選べば良いのかを一緒に見てみましょう。
研磨剤・発泡剤を避ける
妊婦さんは、お肌や髪の毛など、身体の様々な部分が敏感になっています。
歯や歯茎も同じで、歯ブラシや歯磨き粉の刺激にとても弱くなっているのです。
このため、歯磨き粉を選ぶ時には研磨剤や発泡剤が配合されていない商品を選ぶと良いでしょう。
研磨剤は歯の表面を研磨する事で歯垢を除去するのですが、成分が強過ぎると逆に歯を傷つける原因となります。
また、発泡剤は泡立ちを良くし、歯磨きの効果を上げるために配合されています。
しかし、つわりが酷い時は、この泡で吐き気を感じてしまう妊婦さんも多いのです。
つわりが酷い妊婦さんは、これらの成分を配合していないジェルタイプの歯磨き粉がオススメと言えます。
研磨剤や発泡剤を避けた歯磨き粉を使用する事で、敏感な口内でも虫歯や歯周病の予防が出来るのです。
薬局などで歯磨き粉を選ぶ時は、ジェルタイプの商品があるかをチェックしてみましょう。
無香料の歯磨き粉を選ぶ
つわりが酷い妊婦さんは、臭いにとても敏感な方が多くいます。
歯磨き粉はもちろん、シャンプーやコンディショナー、食器用洗剤の匂いに対しても拒絶反応を起こしてしまう方がいるのです。
このため、つわりが治まる時期までは、歯磨き粉を無香料の商品に変えた方が良いでしょう。
無香料の歯磨き粉を使用しても気分が悪くなる方も中にはいますが、極力症状を軽減させる事が出来るのです。
また、妊娠中は歯磨き粉に含まれる香料や香味が歯茎に刺激を与え、痛みを感じる方もいます。
これらの症状を緩和させるためにも、無香料・低刺激処方の歯磨き粉を選ぶ事をオススメします。
できる限り歯と歯茎に優しい歯磨き粉を選ぶ事で、辛いつわりの時期でも比較的楽に歯を磨く事が出来るでしょう。
オーガニック歯磨き粉を選ぶ
妊娠中は、歯磨き粉に配合されている化学成分が身体に合わず、口内がただれてしまうなどのトラブルが発生する事があります。
臭いや味、成分に敏感になっている妊婦さんにオススメしたいのが、無添加のオーガニック歯磨き粉です。
オーガニック歯磨き粉は、自然由来の成分を中心に作られています。
万が一飲み込んでしまった場合も比較的安全で、お腹にいる赤ちゃんにも害が少ないと言う特徴があります。
歯と歯茎に余計な化学薬品を使わずとも虫歯や歯周病の予防が出来るので、一度試してみる価値はあるでしょう。
オーガニック歯磨き粉は薬局などで販売される事は少ないので、ネット通販などを利用して購入する事をオススメします。
後述するオススメの歯磨き粉でもオーガニック商品をご紹介をするので、ぜひ参考にしてみて下さい。
妊婦さんにおすすめの歯磨き粉ランキング2選
妊娠中はつわりや倦怠感などの体調不良が続くため、どうしても歯磨きを行う事が億劫になってしまうものです。
しかし、母親に虫歯があると、生まれた子供は虫歯に罹る可能性はとても高くなると言われています。
なので、妊娠した時こそ、歯磨きやオーラルケアをしっかりと行う事が大切と言えます。
ここからは、妊婦さんにオススメの歯磨き粉をランキングで2つご紹介します。
下記でご紹介する歯磨き粉は、つわりが酷い妊娠初期段階でも比較的使いやすいものばかりです。
さっそく、どのような歯磨き粉なのかを見てみましょう。
はははのは
「はははのは」は、製薬会社と共同開発したオーガニック歯磨き粉です。
研磨剤や発泡剤はもちろん、漂白剤、合成界面活性剤などを一切使用していません。
パパイン酵素やソープナッツの他、10種類のオーガニック成分、ココナッツオイル、米ぬかエキスなどを配合しています。
歯のタンパク質汚れを浮かせて落とし、虫歯や口臭予防の他、ホワイトニングまで行う事が出来ます。
ジェルタイプで低刺激性なので、つわりが酷い妊婦さんでも使いやすい歯磨き粉と言えるでしょう。
ネット通販限定販売でポストに投函してくれるので、体調が悪い時にわざわざ外に買いに行く必要はありません。
万が一お口や体に合わなくとも10日間の返金保証制度があるので、安心して試す事が出来ます。
はははのは
| 内容量 | 30g |
| 通常価格 | 3,500円（税込・送料別途270円） |
| 初回価格 | 1,980円（税込・送料無料） |
（2018年10月現在）
大人用ブリアン
大人用ブリアンは、2018年9月から「ぺリオン 大人用ブリアン」としてリニューアルしました。
ニュージーランドのブリステクノロジー社でのみ培養可能な「BLISM18」、「BLISK12」という乳酸菌を使用しています。
ブリス菌は、虫歯や口臭予防、歯石や歯垢の付着を防ぎ、虫歯ができにくい口内環境に整える効果があります。
そして、ブリアンの1番の特徴は、歯磨き後のゆすぎが要らないという事です。
刺激の弱いミント味なので、つわりが酷い妊婦さんでも楽に使う事が出来るでしょう。
もちろん、研磨剤や発泡剤、殺菌剤、保存料、添加物などは一切使用していません。
歯磨き粉にしては価格が高めですが、妊娠中のオーラルケアにとても良い効果があるでしょう。
大人用ブリアン
| 内容量 | 0.5g×60包 |
| 通常価格 | 10,119円（税込・送料600円） |
| 初回価格 | 3,980円（税込・送料600円） |
（2018年10月現在）
つわりが酷い妊婦さんの歯磨き方法は？
「歯磨きをしたくても、気持ちが悪くなって出来ない」
妊娠初期の頃はつわりが酷く、今まで使っていた歯磨き粉の味にも吐き気を感じる妊婦さんが多くいるものです。
毎日普通に行っていた事が出来なくなるので、困惑してる妊婦さんは多い事でしょう。
先輩ママや他の妊婦さんは、どのような歯磨き方法を行っているのでしょうか。
下記では、つわりが酷い妊婦さんが行っている歯磨き方法をご紹介します。
つわりの症状が比較的穏やかなタイミングを狙って、下記の項目を行ってみましょう。
歯ブラシはヘッドが小さい物を使う
妊婦さんは、奥歯を磨く時にえずいてしまう方が多くいると言われています。
つわりが酷い場合は、ヘッドブラシが小さい歯ブラシで歯磨きを行うと良いでしょう。
また、妊娠中は歯茎が弱っている方が多くいるため、歯ブラシの毛質は柔らかいタイプがオススメです。
歯磨き時は、姿勢を前かがみにし、歯ブラシを小刻みに動かします。
この時、歯ブラシを舌に当てない様にすると、吐き気を感じにくくなるでしょう。
香料や香味が優しい歯磨き粉を使用すれば、つわりが酷い時でも比較的楽に歯磨きを行う事が可能です。
歯磨きを長時間行うとえずいてしまう事があるので、素早く済ました方が良いでしょう。
1日のうちで体調が良いタイミングを見つけ、無理のない範囲で行ってみて下さい。
マウスウォッシュで口内をゆすぐ
妊娠初期の頃は、つわりが酷くて歯ブラシを口にするのも苦労する方が多いものです。
そんな時は無理をせず、マウスウォッシュを活用してみましょう。
マウスウォッシュは、適量を口に入れてクチュクチュとすすぐだけで、口内の汚れをある程度除去してくれるオーラルケアアイテムです。
通常の歯磨きの様にしっかりと歯垢を落とす効果はありませんが、虫歯や歯周病の予防を行う事が出来ます。
歯磨き粉よりも拒絶反応が出なかったと言う妊婦さんも多くいるので、つわりの波が比較的穏やかなタイミングに使用してみると良いでしょう。
妊婦さんは、ノンアルコール、低刺激性のマウスウォッシュがオススメです。
香味はミント以外にも、青りんごやブドウなどの種類があります。
ぜひ、自分に合ったマウスウォッシュを見つけてみて下さい。
キシリトール配合のガムを噛む
つわりが酷い妊婦さんの中には、キシリトール配合のガムを噛む事で歯磨き変わりにする方も多い様です。
キシリトールには虫歯を予防する効果があるため、なかなか歯磨きが出来ない妊婦さんにとって心強い味方となるでしょう。
「歯磨き粉のミントはダメだったけれど、ガムのミントは大丈夫だった！」
と言う妊婦さんも多くいるので、一度試してみる価値はあるでしょう。
ただし、キシリトール独特の甘みやミントの様な爽快感があるので、それら吐き気を感じてしまう方もいます。
また、吐き気を感じなかったからと言って大量のガムを摂取すると、お腹を下す原因になります。
基本的には歯磨きを行い、どうしても体調が優れない時の対処法に留める様にしましょう。
妊婦さんにおすすめの歯磨き粉のまとめ
妊婦さんはホルモンバランスの影響により、虫歯や歯周病に罹りやすいものです。
虫歯や歯周病を予防するには、毎日の歯磨きがとても大切と言えます。
しかし、つわりの症状は人それぞれで、歯ブラシを口に入れるだけでえずいてしまう方もいます。
そんなつわりが酷い妊婦さんにオススメなのが、研磨剤や発泡剤などが配合されていない歯磨き粉。
歯磨き粉に拒絶反応が出ていた妊婦さんも、今回ご紹介したオーガニックや低刺激性の歯磨き粉であれば、比較的楽に使う事が出来るでしょう。
そして、どうしても歯磨きが出来ない場合はマウスウォッシュやキシリトール配合のガムなどを活用してみましょう。
歯磨きより効果が低いですが、少しでも虫歯や歯周病予防の手助けが出来るはずです。
嘔吐してまで歯磨きを行う必要はないので、できそうな事から始めて良い口腔内環境を少しずつ作っていきましょう。
