口臭が臭い女

口臭は決して男性だけの問題ではありません。
女性でも相手に「口が臭い」と思われてしまう事があります。

口臭の原因は飲食物であったり、タバコであったり様々です。
さらには、生理や妊娠といった女性ならではの原因も考えられます。

臭いはその人の印象をも左右する事があります。
身だしなみを整えるのも大切ですが、口臭対策もぜひしておきたい所です。

今回は、女性の口臭がひどくなる原因や、口臭を予防する方法について解説していきます。

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女性にみられる口臭の原因

口臭の発生に性別は関係なく、女性でも口臭がする事があります。
細菌の繁殖など、口内の問題が原因である事もあれば、身体の病気が原因で口臭が出る事もあるのです。

口臭の原因についても多くは男女共通ですが、女性の口臭だけに当てはまる原因もあります。
女性ホルモンのバランスの変化が口臭発生に繋がるケースがあるためです。

また、実際には口臭が出ていなくても「自分の口が臭い」と感じる場合もあります。
ここでは、どのようなものが女性の口臭の原因になり得るかを解説します。

生理的口臭

この「生理的口臭」は男女問わず誰にでも起こり得る口臭。
生理的口臭の主な原因は唾液の減少です。

例えば、朝起きた時、口が臭いと感じる事があります。
これは唾液の分泌量が減少する事によって口内で細菌が増え、口臭の原因物質が作られているからなのです。

起床時の他、こうした要因でも唾液の量が減少し口臭が出る事があります。

  • 空腹時
  • 緊張状態
  • 朝食を抜く
  • 口が開いた状態で過ごす

また、女性の場合、生理前や妊娠中に口臭が発生しやすくなるのです。
これらは女性ホルモンのバランスが変化する時期であり、その影響で口臭の原因物質が多く作られ、口臭が強くなる傾向があります。

飲食物やタバコ

ニンニクやネギなどのにおいの強い食べ物やアルコール飲料を口にした後は、口臭が強くなりやすいのです。
飲食物以外では、タバコが口臭の原因になりやすいと言えます。

女性でもタバコを吸う人は少なくありませんし、友達との外食でお酒やにおいの強い食べ物を口にせざるを得ない事があります。
しかし、これらを原因とした口臭は、時間が経つにつれて消えていく可能性が高いのです。

どうしても口が臭いのが気になる場合は、後で水を大量に飲むなどして対処しましょう。

病的口臭

口の中や内臓の病気が原因で口臭が強くなる事があります。
病気が原因で発生する口臭は「病的口臭」と呼ばれます。

こうした事が原因で発生する口臭は、病的口臭に当てはまる傾向があるのです。

・歯周病
・虫歯
・歯垢
・歯石
・唾液の減少
・口腔ガン
・鼻や喉の病気
・呼吸器系や消化器系の病気
・人口歯や金冠の劣化

病的口臭も男女問わず発生する可能性があるのです。
口が臭いと感じたら、胃腸が疲れていないかなどといった点にも注意を向けましょう。

また、加齢によっても口内の細菌の繁殖が進み口臭が発生する事があります。
こうした口臭も病的口臭に分類されるのです。

ストレス

精神的なストレスを受け神経が興奮状態になると、唾液の分泌量が減る事があります。
これにより、口内の細菌が増え、口臭が出る事があるのです。

ストレスの原因は人間関係や学校の試験といった事が挙げられますが、職場でも人が緊張状態になる場面は多いと言えます。
そのため、女性でも「口が臭い」と思われないよう、時折自分の口臭に注意を向けましょう。

ストレスを感じた時は、ガムを噛んだり水を飲んだりして口の中を潤してください。

心理的口臭

自分の口臭に悩む人の中には、実際には口臭がほとんど出ていないにも関わらず、「口が臭い」と思い込んでいる人もいるのです。
このように、「口臭がある」と思い込む現象は「心理的口臭」と呼ばれます。

自分で「自分の口が臭い」と思い込む原因として、過去に他人に口臭を指摘された体験などが挙げられます。
こうした思い込みは、人と話す場面を避けるなど日常生活に支障をきたすケースもあるのです。

そのため、男性においても女性においても、口臭を過度に気にするのは好ましくありません。
自分で口臭が気になる人には、口臭外来で口のにおいがどのぐらいの強さなのか客観的に判断してもらう事をオススメします。

日本人は口臭対策に関心が低い?

日本人は口臭対策に関心が低い

口臭を気にする人は決して少なくはないのですが、日本人は欧米人と比べるとオーラルケアへの関心が薄い傾向にあります。
欧米には人と会った時ハグやキスをする風習があり、相手との距離が近いのです。

人と近い距離で接する事が多いため、欧米人はオーラルケアにかなり力を入れる傾向があります。
一方、日本には挨拶としてハグやキスをする文化がありません。

日本人が欧米人よりオーラルケアに力を入れていないのは、そういった文化的な要因があるのです。
しかし、そんな日本においても、口臭や体臭を問題視した「スメハラ」といった言葉が浸透しています。

スメハラは男性だけの問題ではありません。
「身近な女性が臭い」と話題になる事もあるのです。

口臭はビジネスにも影響する

口臭は時に、人間関係に影響を及ぼす事もあります。
プライベートの友達付き合いだけでなく、ビジネスにおいても同様でしょう。

「女性の同僚・上司が臭い」と訴える人もおり、口臭は女性も気を付けなければならないのです。
女性社員の口臭や体臭に悩む人の中には、指摘のし方に戸惑い、「服ににおいが付いているよ」などと遠回しに指摘する人もいます。

こうした当たりさわりない事だと気に留めない女性もいるでしょう。
しかし、まわりに迷惑をかけないためには、口臭を始め、自分のにおいに敏感になる事が求められるのです。

口臭が気になる相手は身近な人

他人の口臭は気になる事があっても、自分の口臭に気付くのは難しいものです。
女性の場合「上司や同僚など身近な人の口臭が気になった事がある」という人が男性より多い傾向にあります。

しかし、女性の方が身近な人から「口が臭い」と思われるのも、あり得ない事ではないのです。
実際口臭を指摘される可能性もあります。

口臭を指摘された人の中では、4人に1人が態度で示されたという経験を持っています。
まわりの人の様子に違和感を覚える前に、自分で対策をしておくのが望ましいでしょう。

また、自分の口臭が気になっても、歯科に行く人が少ないのが現状です。
自分で口臭対策をするのも良いのですが、虫歯や歯周病がある可能性もあるので、定期的に歯科検診を受ける事をオススメします。

女性でも簡単に口臭をチェックする方法は?

女性でも簡単に口臭をチェックする方法

自分の口臭には気付く事が出来ない人が多いと言えます。
しかし、実は自分の口臭を自分でチェックする方法があるのです。

市販の口臭チェッカーで口臭の強さを確かめるという手段もあります。
しかし、わざわざそのような機材を購入しなくても、自宅で簡単に口臭はチェック出来ます。

ここでは、女性でも簡単に自分の口臭の強さを知る方法をご紹介します。
自分の口臭がチェック出来れば、他人に「口が臭い」と指摘される前に口臭対策する事も可能です。

ティッシュで舌をこする

1枚のティッシュだけを使って口臭をチェックする方法です。
まずティッシュを4回折りたたみます。

そのティッシュで舌を上から下にかけ5回ほどこすってください。
その後2分待ち、ティッシュのにおいをかいでみましょう。

この方法でかいだ匂いが、自分の口臭に近いものである可能性が高いのです。
ティッシュが「臭い」と感じたら口臭が強くなっている恐れがあります。

ポイントは、唾液が乾いたタイミングで匂いを嗅ぐ事です。
ティッシュに付着した唾液が乾いてから匂いを嗅ぐ事で、他人が感じる口臭に近いにおいを知る事が出来ます。

力を使う作業ではないので、女性でも簡単に口臭をチェック出来る方法です。

舌の色を確かめる

道具を用意せずに自分の息が臭いかどうかを確かめる方法もあります。
鏡の前で舌を出し、色をチェックしてみましょう。

女性であれば、口紅を付けるついでに出来るチェック方法です。
もともと薄いピンク色であるはずの舌が舌苔で白っぽくなっていたら、口臭が強くなっている恐れがあります。

舌苔が付いている人は口内の細菌が増殖している可能性が高いので、高確率で口臭が出ているのです。
歯ブラシなどで舌を軽くこすって舌苔を取り除きましょう。

また、舌をチェックするついでに口の中全体をチェックして乾燥していないか、荒れていないかを確かめるのをオススメします。
そうした異変も口臭の原因になり得るためです。

女性でも簡単に出来る口臭予防の方法は?

女性でも簡単に出来る口臭予防の方法

口臭は、自分で予防する事が出来ます。
普段行う歯磨きも口臭対策の1つですが、実は歯磨きやデンタルフロスだけで口臭を完全に防ぐのは難しいのです。

オーラルケアにも工夫が必要ですが、食生活も見直せば口内の細菌が増えるのを抑えられる可能性があります。
ここでは、女性でも無理なく出来る口臭の予防方法をご紹介します。

口臭チェックをしてみて自分の口が臭い事に気付いた人は、ぜひこちらでご紹介する口臭予防方法を実践してみましょう。

肉・乳製品・卵を控えめにする

食べ物の中には、口臭が出やすくなるものがあります。
女性の中には、口臭を予防するためにニンニクなどにおいの強い食べ物を避けようとする人もいます。

しかし、それ以外でも肉類や乳製品、卵には注意が必要です。
これらは硫黄成分を含む食品であるため、臭いにおいを持つ硫黄ガスが発生しやすくなります。

そのため、後で口臭が発生しやすい傾向があるのです。
他にも、パンやクッキーなどのドライフード、コーヒーを始めとするカフェイン入り飲料は、唾液を減少させる恐れがあるため口臭の原因になりやすいと言えます。

うがいで口臭予防する

食べかすなどの汚れは、歯だけでなく喉や舌にも付着しやすいと言えます。
そのため、歯磨きで歯を綺麗にしても、他の部分に付いた汚れが原因で口臭が出る事があるのです。

歯磨きも口臭を防ぐ上では大切ですが、より確実に予防するにはうがいをしましょう。
まず水を含み、ブクブクゆすぎながら歯と歯の間や歯茎周辺の汚れを落とします。

上あごに舌をこすりつけ舌の汚れも落としましょう。
口内の汚れを落としたら、うがいで喉の食べかすを落としてください。

女性にはスースーするマウスウォッシュが苦手だという人もいます。
しかし、水だけを使ったうがいでも口臭予防に役立つ可能性があるので「口が臭いかもしれない」と心配になったらうがいをこまめに行いましょう。

歯科を受診する

口臭の原因には飲食物やタバコ、さらには老化といったものがあります。
一方、口が臭いと悩む人の中には虫歯や歯周病がある人もいるのです。

虫歯や歯周病は細菌の増殖が原因で発生するので、同時に口臭も発生している可能性があります。
口臭対策をしても口臭が消えない場合や、自分で歯や歯茎の異変に気付いた時には、歯科を受診しましょう。

特に生理前や妊娠中、更年期の女性は、ホルモンバランスの変化で唾液の分泌量が減り、虫歯や歯周病のリスクが上がる傾向にあります。
これらは普段の歯磨きで予防する事も可能です。

しかし、自分でのケアに自信がなければ、定期的に歯科でクリーニングを受ける事も大切と言えます。

口臭と臭い女性のまとめ

口臭と臭い女性のまとめ

男性だけでなく、女性も食べ物やタバコ、口内の問題などによって口臭が発生する事があります。
それら以外にも、生理や妊娠、更年期といった女性ならではの口臭の原因もあるのです。

職場やプライベートの場で「口が臭い」と思われる前に、ぜひ今回ご紹介した口臭チェック方法で自分の口臭の有無を確かめてみましょう。
もしそれで口臭がある事が分かっても、予防する方法はあるので安心してください。

また、必要に応じて歯科を受診する事も選択肢に入れておきましょう。

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