重曹での歯のヤニ

たばこを吸って付いてしまった、茶黄色のヤニ。
口元が汚いと実年齢よりも老けて見えるし、不衛生な印象も与えてしまうので、出来るだけ早く改善したいものですよね。

とは言え、どうやって歯に付いたしつこいヤニを取れば良いのか分からない方も多いはず。
そこでこの記事では、お金を掛けずに簡単な方法でヤニ取りが出来ると評判の重曹についてまとめてみました。

重曹で歯のヤニ取りをするメリット・デメリットや方法などについて、詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください!

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重曹は歯の表面のヤニ取りに効果がある!

重曹は、強い研磨作用やタンパク質を分解してくれる働きがあり、汚れを落とすのに優れた物質です。
そのため、歯のヤニ取りにも効果的でしょう。

さらに、口に入れても体に害がないので、安心して使えるのも嬉しいポイントです。
実際に歯医者でも、歯の表面についたヤニ汚れなどを清掃するエアフローと呼ばれる装置を使用する際に、重曹を加工したパウダーが使われています。

とは言え、なぜちゃんと歯磨きをしているのに、歯にヤニが付着してしまうのか気になりますよね。
その理由は、この後に詳しくご説明していきます。

重曹なしの歯磨きだけではヤニが落ちない理由

ヤニ汚れの原因は、歯の表面を覆っている歯を守るためのタンパク質「ペリクル」と、たばこの「タール」という成分の結びつきです。
この2つの成分は、タバコを吸ってから時間が経過すればするほど結びつきが強くなる性質を持っています。

そのため、磨き残しや磨き忘れがあると、通常の歯磨きでは落ちないしつこいヤニ汚れが出来てしまうのです。
ちなみに、タバコを吸ってすぐに歯磨きをする習慣があれば、ペリクルとヤニが強く結びつく前に落とせます。

しかし、たばこを吸う度に歯磨きをして完全に汚れを落とすのは、現実的に難しいと言えるでしょう。

重曹で歯のヤニ落としをするメリット

重曹で歯のヤニ落としをするメリット

重曹を使った歯のヤニ落としをするメリットは、次の2つです。

安い値段でヤニ取り出来る

重曹は、ドラッグストアやスーパーで100gあたり100円で購入出来ます。
1度に使う量も2~3gで済むため、お金を掛けずにヤニ取りしたい方にはオススメでしょう。

手軽にヤニ取り出来る

重曹でヤニ取りをする場合は、重曹と水を用意するだけで準備が終わります。
歯医者に通う手間もないので、忙しくて通院が難しい方や思いついた時にヤニ取りしたい方には嬉しいポイントでしょう。

重曹で歯のヤニ落としをするデメリット

重曹で歯のヤニ落としをするデメリット

重曹を使ったヤニ落としのデメリットは、次の2つです。

歯の表面が傷付いてしまう

重曹の強い研磨作用はヤニ汚れを取り除くだけでなく、歯の表面(エナメル質)を傷つけてしまう可能性が高いのです。
歯の表面が傷付くと、「汚れがつきやすくなる」「歯がしみやすくなる」「虫歯になりやすくなる」といった3重のリスクが高まります。

そのため、重曹を使ったヤニ取りは出来るだけ優しい力で磨くのを心がけ、長期・頻回利用は避けた方が良いでしょう。

塩分過剰摂取による危険

重曹は塩と同じナトリウム加工物で出来ており、多量・頻回に摂取すると塩分の過剰摂取に繋がります。
高血圧や腎臓病など、長い目で見ると体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意をした方が良いでしょう。

重曹で歯のヤニを除去する際の注意点

重曹使ったヤニ落としのデメリットでもお伝えした通り、重曹歯磨きは体への悪影響を避けるために、適切な量・期間・頻度を守って使う事が重要です。
そのため、以下のポイントを押さえて使用するようにしましょう。

・重曹を使った歯磨きは、週に1回までにする
・重曹を使った歯磨きは、1日1回までにする
・重曹を使った歯磨き粉づくりは、低濃度の方法を参考にする
・重曹を使った歯磨きは研磨作用和らげるため、優しくゆっくり行う

重曹を使った歯磨きの方法は、この後に詳しくご説明していきます。

重曹で歯についたヤニを除去するやり方

重曹で歯についたヤニを除去するやり方

重曹で歯についたヤニを除去するやり方は、以下の通りです。

1.水100mlに小さじ1杯分の重曹を入れて混ぜ、重曹水を作ります。
2.歯ブラシに重曹水をつけて、出来るだけ優しく磨きます。
3.口をよくゆすいだら、完了です。

とても、簡単ですよね。
硬い歯ブラシを使ったり、ゴシゴシと強く磨いたりすると、重曹の研磨作用がプラスされて歯の表面を傷つけてしまう可能性が高まります。

毛先が柔らかい歯ブラシを使って、優しく磨くようにしてくださいね!

重曹よりもオススメの歯のヤニを除去する方法

重曹よりもオススメの歯のヤニを除去する方法

歯の表面を傷つけてしまう重曹歯磨きよりもオススメのヤニ取りの方法は、以下の2つです。

  • 歯医者のエアフロー
  • 市販のホワイトニング歯磨き粉

どちらも重曹歯磨きに比べて、歯の表面へのダメージを抑えられるだけでなく、ヤニを落とした後に汚れが付きやすくなるのを予防できます。
ただし、重曹歯磨きに比べると、以下の欠点があるのでチェックしておいてください。

・重曹歯磨きに比べると費用が掛かる
・希望のホワイトニング歯磨き粉が、近隣の店舗に置いていない場合がある
・歯医者で施術を受ける場合、通院の手間が掛かる

それぞれの具体的な説明はこの後にしているので、比較検討して自分に合ったヤニ除去の方法を選びましょう。

重曹よりもヤニへの効果がある歯磨き粉の選び方

ホワイトニング歯磨き粉には、様々な種類があるため選び方を解説していきます。
重曹の歯を傷つける性質が気になる方は、以下の2つのポイントを意識してホワイトニング歯磨き粉を選んでみましょう。

ヤニ除去に有効な成分を含んだ商品を選ぶ

以下の3つの成分は、厚生労働省でもヤニ除去に有効だと認められた効果の高い成分です。

  • ポリエチレングリコール
  • ポリビニルピロリドン
  • ポリリン酸ナトリウム

ヤニだけではなく、赤ワインやお茶などのステインも落とせるので、汚れを除去して白い歯を手に入れたい方にはピッタリでしょう。

研磨剤フリーの商品を選ぶ

長期的なホワイトニング効果を狙う場合は、研磨剤フリーの歯磨き粉がオススメです。
歯を研磨剤によって傷付けなければ、歯の表面がツルツルになり、ヤニ汚れがつきにくくなります。

研磨剤は、たしかにヤニ汚れを落とすのに効果的です。
しかし、重曹と同じように歯を傷つけてしまう欠点があるので注意をしましょう。

しつこいたばこのヤニは重曹よりも歯医者の施術

冒頭でご説明した通り、歯医者のエアフローは重曹を加工した粉を使うヤニ取りです。
しかし、以下のように重曹歯磨きとは異なる優れた点があります。

・歯科専用パウダーを使うため、粒子が細かく歯の表面が傷つきにくい
・水と空気圧で洗い上げるため、歯の隅々(裏、表、隙間)までキレイになる
・最後に専用ペーストで磨き上げるので、ヤニなどの汚れがつきにくくなる
・1回の処置でも歯がキレイになる(処置時間は40~60分ほど)

短時間で確実に歯全体のヤニ汚れを落としたい方には、特に歯医者のエアフローがオススメでしょう。
ちなみに費用は、1回あたり3,000~5,000円前後です。

重曹と歯のヤニ取りのまとめ

重曹と歯のヤニ取りのまとめ

それでは最後に、重曹と歯のヤニ取りについておさらいしていきます。

重曹のヤニ取り効果

・重曹の研磨作用とタンパク質の分解でヤニ取りが出来る
・タールとペクリンの強固な結びつきのせいで、普通の歯磨きではヤニ取り出来ない

重曹でヤニ取りするメリット&デメリット

・メリットは、お手軽さと価格の安さ
・デメリットは、歯の表面へのダメージと塩分過多
・重曹歯磨きは、適切な量・期間・頻度を守る

重曹で歯についたヤニを除去するやり方

・水と重曹を混ぜた液体を歯ブラシにつけて、優しく歯を磨く
・強い力と毛先が硬い歯ブラシはNG

重曹以外でオススメのヤニ除去の方法

・市販のホワイトニング歯磨き粉
・歯医者のエアフロー

重曹歯磨きは、安く手軽にヤニを除去できる一方で、歯の表面を傷つけて汚れが付きやすくなるという欠点もあります。
長期的にたばこのヤニを除去したい場合には、歯に優しい他のヤニ取りの方法も検討してみてくださいね!

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