病院のニキビの薬

市販薬は手に入れるのは簡単ですが、残念ながら強い効き目は望めません。
病院でもらう薬を使った方が早くニキビを治す事が出来ます。

今回は、病院でもらう薬の費用や効き目についてご説明します。
保険治療や自費治療といった点にも触れるので、ぜひ参考にしてください。

また、病院で処方される薬には副作用のある薬や、妊娠中・授乳中の方が使えない薬もあります。
そういった点は医師から説明がありますが、受診する際ぜひ自分から「妊娠中は使えますか」など質問してみましょう。

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皮膚科の外用薬と内服薬のオススメ

市販のニキビ治療薬は外用薬が中心ですが、病院に行くと外用薬以外に抗生物質やビタミン剤といった内服薬も処方される場合があります。
ここでは、皮膚科で処方される外用薬、内用薬にはどんな薬があるのかをご説明します。

いずれもニキビに処方される薬としては一般的で効き目があります。
しかし、妊娠している方や授乳中の方が使うと、子どもに悪影響をおよぼす薬もあるのです。

そのため、ここでご紹介する薬は、誰にでも強くオススメ出来るものではありません。
それを踏まえて、オススメの皮膚科の外用薬と内服薬について、見ていきましょう。

外用薬

病院で処方される外用薬としては、以下の3つが一般的です。

  • ディフェリンゲル
  • ベピオゲル
  • ダラシンTゲル

薬を処方される際、医師から薬の使い方や特徴について説明があります。
しかし、余った薬をとっておいた場合、再びニキビに塗る前には薬の詳しい情報は忘れてしまいます。

また、ずっと前に処方してもらった薬は今出来ているニキビに合わない可能性もあるのです。
家に上記の外用薬をストックしてある人は、ぜひ薬の特徴をおさらいしてください。

ディフェリンゲル

ビタミンA誘導体を含むこの薬には、皮脂の分泌をコントロールし、古い角質を落としやすくする働きがあります。
そのため、ニキビの原因となる毛穴詰まりが改善されるのです。

初期のニキビや中程度の炎症を起こしたニキビに効果があります。
なお、妊娠中や授乳中の方には病院では処方されません。

ベピオゲル

ベピオゲルは、ピーリング作用に加え、アクネ菌やブドウ球菌を殺菌する作用がある薬です。
外用薬を使っているとニキビの原因菌に薬への耐性が出来てしまうケースがあるのですが、このベピオゲルにはそういった耐性菌が出る心配はありません。

そのため、長期的に使用出来るのです。
ただし、妊娠中の使用はあまりオススメ出来ません。

しかし、絶対使えないという事はないので、まずは病院で医師と相談しましょう。
また、授乳中の方は絶対に使用しないでください。

ダラシンTゲル

ダラシンTゲルは、ゲルタイプとクリームタイプがありますが、病院ではゲルタイプが処方される事が多いようです。
しかし、効能に大きな違いはありません。

ダラシンTゲルは、抗菌作用と抗炎症作用を持つ薬です。
炎症を起こした後のニキビにも有効ですが、使い続けると耐性菌が出来てしまう恐れがあります。

そのため、長期的な使用はオススメ出来ません。
また、妊娠中、授乳中の方も使用を避けましょう。

内服薬

ここでは、ビタミン剤や抗生物質といった内服薬をご紹介します。
ニキビ治療に使われる内服薬は、それら単品で処方されるよりも外用薬とセットで処方される傾向が強いのです。

病院では、このような薬が処方されます。

  • シナール
  • ミノマイシン
  • ビブラマイシン

内服薬にも外用薬同様、長期的な使用がおすすめ出来ないものがあります。
内服薬は余ったら捨ててしまった方が良いのですが、万が一自宅にストックがある方は注意して服用してください。

シナール

シナールは、ビタミンCとビタミンB5を含んだ薬です。
これらは、炎症の起こった場所にメラニン色素の生成を抑えたり、また既に出来てしまったメラニン色素を減らす働きを持ちます。

ニキビ自体を治すためというより、ニキビ跡が出来るのを防ぐために使われる内服薬です。
病院では後述のミノマイシンやビブラマイシンと一緒に処方される事もあります。

ミノマイシン

ミノマイシンは、抗菌作用を持つ薬です。
細菌の成長を阻止する働きがあるため、ニキビの炎症の悪化を防ぐ事が出来ます。

また、処方時に病院で説明される可能性が高いのですが、長期間服用すると耐性菌が発生するので注意しましょう。
錠剤、カプセル、顆粒3つのタイプがありますが、どのタイプも効果に違いはありません。

ビブラマイシン

こちらの薬もミノマイシンと同じような働きを持つ抗生物質です。
抗菌作用と抗炎症作用を持つため、炎症を起こした赤ニキビに有効と言えます。

一方、出来ているニキビが白ニキビの場合は効果がないので、病院では処方されません。
また、このビブラマイシンも、長期的に服用すると耐性菌が発生してしまうので注意しましょう。

病院でもらうニキビの薬の費用

病院でもらうニキビの薬の費用

病院で治療を受けたり薬をもらったりすると、市販薬を買うよりも費用が掛かるものです。
例えば、受診して外用薬のディフェリンゲルを1種類処方されたとします。

ディフェリンゲル自体の値段は、1,800円前後です。
保険診療の場合でも、診察代と薬代合わせると1,600円ほど掛かります。

さらに、ニキビを押し出してもらうなど処置内容によっては、薬代も含めて2,000円から5,000円掛かるでしょう。
自費診療や自由診療を受けるなら、1回の診療で5,000円から50,000円ほどの出費がある事を踏まえておくが大切です。

皮膚科の薬・市販薬・専門病院の治療の違い

ニキビ治療に掛かる値段は、専門病院、皮膚科、市販薬の順で高いものです。
しかし、お金が掛かるとは言え、皮膚科や専門病院で投薬治療などを受ける方がニキビの治りが早いと言えるでしょう。

皮膚科や専門病院では、ケミカルピーリングやホルモン療法など専門的な治療も受けられます。
これらは費用のかかる自費診療や自由診療に入りますが、ニキビへの効果が高いのも事実です。

軽度のニキビだったら市販薬を使い、黄ニキビや紫ニキビといった重度のニキビが出来たら皮膚科や専門病院で薬をもらいましょう。

病院のニキビの薬の使い方と効果・副作用

病院のニキビの薬の使い方と効果・副作用

ここでは、病院で処方された外用薬と内用薬の使い方や効果、副作用についてご説明します。
ただ、こちらでお伝えするのは一般的な薬の使い方であり、ニキビの症状や薬の種類によって細かい使用方法は異なります。

そのため、薬の使用については医師からの指示を優先しましょう。
副作用についても医師から説明がありますが、こちらでも具体的な薬品名を挙げながらご説明するので参考にしてください。

具体的には、ピリピリした痛みなどが挙げられます。

皮膚科の外用薬の使い方

皮膚科など病院のニキビ外用薬は、普段のスキンケアに取り入れる形で使いましょう。
このような手順で薬を塗ってください。

1.洗顔
2.化粧水、乳液、クリーム
3.外用薬

ディフェリンゲルやベピオゲルは、ニキビが出来ている範囲全体に塗りましょう。
これらは、ニキビの初期症状である白ニキビを防ぐ働きを持つので、広範囲に塗るのをオススメします。

一方、ダラシンTゲルなど抗菌作用のある外用薬は、ニキビの部分だけに塗ってください。
広範囲に塗っても効果がなく、また耐性菌が発生しやすくなるためです。

皮膚科の外用薬の効果・副作用

ダラシンTゲルのような抗生剤には炎症を鎮める効果がありますが、長期間使うと効きづらくなるといった副作用があります。
しかし、1日に塗る回数や使う期間を医師に確認すれば、副作用の心配はありません。

ディフェリンゲルやベピオゲルに関しては、使用中副作用に注意が必要です。
肌の赤みやかゆみ、乾燥などが副作用として現れます。

使用中は保湿を念入りに行いましょう。
特にディフェリンゲルは副作用が出る確率が高いのです。

多くのニキビ患者が副作用を経験するので、病院でも我慢するように言われる事があります。
しかし、副作用がひどい場合、薬を変えてもらえるケースもあるので相談してみましょう。

皮膚科の内服薬の使い方と効果・副作用

抗生物質はアクネ菌の繁殖を抑える効果を持ちます。
同じ薬でも、ニキビの症状によって1日に1回飲むケースと2回飲むよう指示されるケースがあるのです。

1日1回の場合は朝または夜に、2回の場合は朝と夜に服用してください。
医師の指示をよく聞いて服用しましょう。

副作用としては、腸内環境の乱れが挙げられます。
そのため、下痢に注意してください。

これは多くの抗生物質に共通して現れる副作用です。
場合によっては、胃の不快感や食欲不振といった副作用も生じます。

また、ミノマイシンはめまいが現れる事があるのです。
副作用の程度は人によって異なりますが、もしどうしても辛いようであれば病院で相談しましょう。

病院のニキビの薬のまとめ

病院のニキビの薬のまとめ

ニキビを早く治したいのであれば、病院で薬をもらう事をオススメします。
軽度のニキビであれば1ヶ月程度で治療が終わるでしょう。

重度のニキビであればなおさら、皮膚科や専門病院に行かなければ治すのは困難です。
治療期間は3ヶ月で済むケースもあれば、半年ほどかかるケースもあります。

どのようなニキビであれ、根本的に治すには病院の薬だけに頼らず普段の生活習慣やスキンケアの改善にも努めましょう。

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