ニキビに悩む人に支持されている洗顔ブラシですが、場合によってはかえってニキビを悪化させる事もあります。
使い方や使う人の肌質によっては、洗顔ブラシがニキビを増やす原因になる事も考えられます。
手だけを使う洗顔方法では落としにくい汚れも取り除いてくれるアイテムなので、洗顔ブラシでニキビ予防をするのは本来ならば可能なのです。
ニキビ予防の効果を出すために、洗顔ブラシの正しい使い方と選び方を知っておきましょう。
洗顔ブラシではニキビは治らない？
結論から申し上げますと、洗顔ブラシでニキビを減らす事自体は可能です。
ただし、注意して頂きたいのが、洗顔ブラシを使う事で治りやすくなるのは思春期ニキビであるという事。
思春期ニキビは、皮脂の過剰分泌が原因で発生する傾向があります。
洗顔ブラシを使い毛穴に溜まった皮脂汚れを落とす事で、思春期ニキビが治りやすくなるのです。
大人ニキビも皮脂汚れが原因である事があるのですが、洗顔ブラシを使っても思春期ニキビのような改善効果はあまり期待出来ません。
洗顔ブラシが大人ニキビに良くない理由
洗顔ブラシが大人ニキビに良くない理由として、毛先が毛穴に入り込むので毛穴を広げる恐れがあります。
他には乾燥を招く恐れもあるのです。
また、大人ニキビの原因は、肌の乾燥などが挙げられます。
洗顔ブラシで顔を強くこすっている人は肌を傷め、乾燥の原因を作っている可能性があります。
具体的には、肌の角質層が削られセラミドやコラーゲンなど保湿に必要な成分を減らしてしまうのです。
そうなると、肌は潤いを補おうと皮脂が増やし、その皮脂が原因で毛穴詰まりが起こります。
その結果、大人ニキビが増える恐れがあるのです。
また、既に大人ニキビが出来ている場合は、洗顔ブラシの刺激によって炎症が悪化したり、ニキビ跡が出来るリスクもあります。
クレイ洗顔に洗顔ブラシを使おう
毛穴の汚れを取り除く手段として、クレイ洗顔というものがあります。
クレイ洗顔とは、海底の泥や火山灰の含まれた洗顔料で顔を洗う事です。
クレイ洗顔には、ミネラルを含んだ細かい粒子によって毛穴の汚れを取り除いてくれるというメリットがあります。
一般的な洗顔料では、泡立てようとして強くこすってしまう恐れがあるでしょう。
しかし、クレイ洗顔の洗顔料はほとんど泡立たないので、洗顔ブラシと併用した時に泡立てようとゴシゴシ擦ってしまう心配はないのです。
そのため、肌を傷めずに大人ニキビを引き起こす毛穴詰まりを無くす効果が期待できます。
洗顔ブラシのニキビ肌へのメリット
洗顔ブラシは、決して肌を傷めるだけのものではありません。
正しく使えばニキビを改善、予防できる可能性があるのです。
手だけの洗顔では、毛穴の汚れまで落とすのは難しいでしょう。
しかし、洗顔ブラシを使えば毛穴の汚れにも対処出来るため、肌をより清潔に保つ事が出来ます。
洗顔ブラシにも色々なタイプがあるのですが、筆タイプの洗顔ブラシは髪の毛より細い毛で作られています。
そのため、毛穴にも入り込む事が出来るのです。
ここでは、ニキビに悩む人が洗顔ブラシを使う事によって、どのようなメリットが得られるのかをお伝えします。
毛穴の汚れを落とせる
洗顔ブラシの毛は非常に細いので、毛穴に蓄積している汚れを難なくかき出す事が出来ます。
そのため、手で洗顔した場合より、洗顔ブラシで洗った時の方が洗い残しが少なくニキビを予防しやすいのです。
毛穴の汚れを取り除く手段として毛穴パックを使うという方法もありますが、そちらはオススメ出来ません。
毛穴の中の皮脂汚れを無理矢理引っ張り出す事になるので、毛穴が広がりやすくなるのです。
洗顔ブラシを使えば、強く擦らない限り毛穴を広げるリスクは少ないでしょう。
角質を落とせる
古い角質を落とす事で、肌のターンオーバーが正常に行われるようになります。
不十分な洗顔をしているとターンオーバーのスピードが乱れ、落ちるべき角質が毛穴に詰まってしまいニキビ発生に繋がるのです。
洗顔ブラシで顔を洗えば、古い角質を落としやすくなり、ターンオーバーのペースも整ってきます。
ターンオーバーが正常に行われると、ニキビだけでなくシミやくすみのリスクも少なくなります。
顔全体にブラシを当てて落とすべき角質は落としましょう。
ニキビ肌におすすめの洗顔ブラシの選び方
洗顔ブラシを購入する時は、以下の点に注意して選びましょう。
- 毛が柔らかい
- 細い毛が密集している
- 大き過ぎない
- 簡単に使える
- 洗いやすい
- ブラシの付け替えが可能
こうした条件に当てはまる洗顔ブラシを選べば、顔全体の汚れを落としやすく、またブラシ自体も清潔な状態で使う事が出来ます。
洗浄しづらい洗顔ブラシを使うと、ブラシに付いていた雑菌でニキビが出来る事があるのです。
お店によっては商品のサンプルが用意されている場合があるので、実際手に取って毛の質感や持ちやすさなどを確かめながら選びましょう。
洗顔ブラシと電動洗顔ブラシはどちらがいい？
洗顔ブラシの中には電動タイプもあります。
電動洗顔ブラシには、以下のようなメリットがあるのです。
- 一定の強さで顔全体を洗える
- ムラが出にくい
- 洗浄力は普通の洗顔ブラシの10倍
一方で、普通の洗顔ブラシには、注意して洗わないとムラが出やすいというデメリットがあります。
メリットとしては、以下のような事が挙げられます。
・コンパクトで持ち運びしやすい
どちらの洗顔ブラシもニキビ改善、予防効果は期待できるので、自分の使い方や肌質に合った方を選びましょう。
ニキビ肌にオススメの洗顔ブラシ
洗顔ブラシの中でもこちらの2点がオススメです。
- クラリソニックミア2
- プロアクティブ 電動洗顔ブラシ
まずクラリソニックミア2は音波洗顔という、肌をこすらずに汚れを落とす技術が採用された電動洗顔ブラシです。
少ない刺激で洗顔できる事から、本来洗顔ブラシの向かない敏感肌や乾燥肌の人でも使う事が出来ます。
プロアクティブの電動洗顔ブラシは、単品で購入出来る洗顔ブラシではなく、洗顔料を買った時に特典として付いてくる物です。
洗顔料、薬用美容液、薬用クリームがセットになった「基本の3ステップセット」を購入する事で、いくつかある「無料プレゼント」の中から電動洗顔ブラシを選ぶ事が出来ます。
2段階のスピードで回転させる事が出来る洗顔ブラシで、洗顔料や美容液と併用する事でより高いニキビ予防効果が期待できるでしょう。
洗顔ブラシをニキビ肌に使う時の注意
ここでは、洗顔ブラシでニキビに対処する際、知っておきたい注意点についてご説明します。
まずは、洗顔ブラシの基本的な使い方を知っておきましょう。
2.顔と洗顔ブラシを適度に濡らす
3.洗顔料を手で泡立てて顔に乗せる
4.洗顔ブラシで顔全体をこする
5.ぬるま湯で洗い流す
6.清潔なタオルを押し当てるようにして顔を拭く
電動タイプや筆タイプの洗顔ブラシでは、使い方がやや異なる可能性があります。
しかし、多くの洗顔ブラシは、上記の手順で使います。
これらを押さえた上で、洗顔ブラシを使う時の注意点を知っていきましょう。
乾燥肌の人は注意
脂性肌だけでなく、乾燥肌もニキビが出来やすい肌質です。
しかし、ニキビを防ぎたいからと言って、乾燥肌の人が洗顔ブラシを使うのはオススメ出来ません。
乾燥肌の人や肌の角質が薄い人にとって、洗顔ブラシは刺激になりやすいためです。
少しの事でも肌に負担が掛かってしまう肌質なので、洗顔ブラシで汚れを落としてもニキビのリスクはあまり軽減されません。
加えて、洗顔ブラシによって、本来肌に必要な皮脂まで落ちてしまう恐れもあり、こうした点でも洗顔ブラシの使用はオススメ出来ないのです。
一方、オイリーになりがちな脂性肌であれば、洗顔ブラシはニキビ予防に有効でしょう。
洗顔ブラシを清潔にする
いくら顔の汚れをしっかり落せても、使っている洗顔ブラシが不潔だとかえってニキビ発生を招いてしまいます。
洗顔後は洗顔ブラシをしっかり洗い、洗顔料が残っていない事を確認しましょう。
筆タイプの洗顔ブラシを使っている場合、ブラシの水分をしっかり取り除く事を意識してください。
そうしないと、カビや雑菌の発生に繋がります。
筆タイプの洗顔ブラシは洗った後に水気を切り、風通しの良い所で陰干しすると乾きやすいのです。
ドライヤーを使うと、ブラシの毛が傷んだり変形したりする事があるので、必ず自然乾燥をしましょう。
やり過ぎない
強い力で肌をこすると、洗顔ブラシで肌が傷付いてしまい結果的にニキビが出来やすくなる恐れがあります。
既にニキビが出来ている場合でも、優しく洗わないとニキビの悪化に繋がるでしょう。
力を入れていなくても、同じ場所にずっとブラシを当てている事がある人は注意してください。
特に電動ブラシを使っている場合、ブラシの振動が心地良くていつまでもブラシを当ててしまう人がいます。
そうしていると、ブラシの毛による摩擦が徐々に肌を傷めていくのです。
これもニキビに繋がるのでやめましょう。
洗顔ブラシを使った洗顔は、長くても5分程度で終わらせましょう。
また、洗顔ブラシの使用頻度にも注意してください。
毎日使うのはやり過ぎです。
普通肌の人なら週1～2回、脂性肌の人でも週2～3回にとどめてください。
ニキビと洗顔ブラシのまとめ
洗顔ブラシは、使用者が乾燥肌でない限り、必ずしもニキビを悪化させるものではありません。
むしろ毛穴の汚れを取り除いてくれるという点では、ニキビを減らす役割を持つアイテムなのです。
しかし、使い方に注意しないと、ニキビがかえってひどくなる恐れがある事も事実。
優しい力で肌をこすり、長時間洗顔ブラシを当てないようにしておけば、ニキビが出来たり悪化する心配は少ないのです。
自分に合った洗顔ブラシを正しく使って、ニキビ肌を改善させましょう。
