普段髪の毛で隠れているこめかみは、実は汚れやすい場所なのです。
汚れが付着したままだと雑菌が繁殖し、大人ニキビができやすくなります。
今回は、こめかみに大人ニキビが出来る原因と、治し方をご紹介します。
こめかみ自体、注意があまり向かない場所なので「気が付いたら大人ニキビが出来てしまっている」というパターンが多いものです。
しかし、原因に対処する方法も、治す方法も複数あります。
こめかみの大人ニキビに悩んでいる人は、参考にしてください。
こめかみに大人ニキビが出来やすい原因
思春期のお子さんがこめかみのニキビに悩まされる事もありますが、大人ニキビの場合もこめかみに発生するケースは少なくありません。
日常生活には、こめかみが汚れる要因がいくつもあります。
洗顔をしっかりしているつもりでも、気付かずこめかみに汚れを付着させている人は多いのです。
また、こめかみの大人ニキビは汚れだけでなく、不十分なスキンケアや内臓の不調によって発生する事もあります。
ここでは、こめかみの大人ニキビの原因についてご説明します。
こめかみに大人ニキビが出来やすい人は、以下の事に当てはまる可能性が高いでしょう。
皮脂腺が多い
こめかみは、皮脂を分泌する皮脂腺が多いので、額や鼻と同じくベタつきが気になりやすい場所です。
皮脂が過剰に分泌されると、大人ニキビの素となる毛穴詰まりを引き起こしやすくなります。
皮脂をそのままにしておくと雑菌が繁殖するので、大人ニキビを出来やすくするだけでなく悪化させる恐れもあるのです。
そのため、洗顔や入浴でこめかみを清潔にしておかなくてはなりません。
皮脂の分泌が過剰になるのは、ストレスや生活習慣などあらゆる要因があります。
シャンプーなどのすすぎ残し
入浴時、シャンプーや整髪料をしっかりすすぎ落とさないと、こめかみに成分が付着してしまいます。
すると、雑菌が増え大人ニキビが出来やすい環境になってしまうのです。
髪や頭皮をよく洗っても、その洗い流したお湯が顔にかかっています。
こめかみを清潔に保つために、シャンプーの後に洗顔をしましょう。
シャンプー前に顔を洗っている方は順番を逆転させてください。
また、洗顔をする時も、洗顔料がこめかみに残らないよう注意してすすぎましょう。
こめかみをはじめ顔の端はのラインはすすぎ残しをしやすい部分です。
ストレスや疲れ
ストレスや疲労も、大人ニキビの原因の1つです。
当然、こめかみにも大人ニキビが出来やすくなります。
ストレスや疲れをためこんでしまうと抵抗力が低下し、アクネ菌の増殖を促してしまうのです。
また、大人ニキビを引き起こすホルモンバランスの乱れにも、ストレスや疲れが関係しています。
皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れに繋がり、結果的にこめかみや他の部分に大人ニキビが出来やすくなるのです。
趣味を楽しむ、睡眠をしっかりとる等の方法でストレスと疲れを発散しましょう。
髪の毛による刺激
毛先がチクチク触れる事も、こめかみの大人ニキビの原因になるのです。
こめかみが髪の毛による刺激を受け続けると、そこに雑菌が入って大人ニキビが出来ます。
前髪を作っている人は、特に注意しましょう。
額や眉間の大人ニキビも髪の毛による刺激が原因になり得ます。
特に髪の毛がこめかみに触れやすいのは、眠っている時です。
横を向いて寝ると毛先とこめかみが密着します。
自分でも知らないうちにこめかみが刺激を受けているのです。
保湿不足
肌が乾燥していると、水分の代わりとして皮脂が多く分泌されます。
その皮脂によってこめかみの毛穴が詰まり、雑菌が繁殖し大人ニキビが出来やすくなるのです。
乾燥状態の肌は毛穴が細くなるので、なおさら毛穴詰まりが起きやすくなります。
洗顔でこめかみを清潔に保っておく事も大切ですが、保湿もしておかなくてはなりません。
頬や額だけでなく、見逃しやすいこめかみにもしっかり化粧水や乳液を付けましょう。
肌の水分バランスが維持できていれば、大人ニキビは出来にくくなります。
肝臓や腎臓の不調
身体の中の不調が原因で、こめかみに大人ニキビが出来るケースもあるのです。
顔のどの部分に大人ニキビができたかで、ある程度内臓の不調を推測出来ます。
こめかみに大人ニキビができた場合、肝臓や腎臓の機能が弱っている可能性があります。
肝臓の不調はお酒の飲み過ぎ、腎臓の不調は水分の摂り過ぎや足先の冷えが原因です。
それらに心当たりのある人は改善してみてください。
大人ニキビだけでなく重篤な疾患を避けるためにも、時々身体に注意を向けましょう。
こめかみの大人ニキビの治し方
こめかみの大人ニキビは気付くのが遅れやすく、見つけた時には悪化し赤く腫れているケースが多いものです。
大人ニキビが酷くなってしまうと、治ったとしてもニキビ跡が出来る可能性があります。
ここでは、こめかみの大人ニキビの治し方についてご説明します。
薬を塗る以外にも、日常生活でいくつかの点に注意しなければ、こめかみの大人ニキビを繰り返す恐れがあるのです。
スキンケアの工夫だけでなく、身体の内側のケアもしていきましょう。
枕カバーをこまめに交換する
毎晩お風呂で顔や髪をしっかり洗ってから寝たとしても、枕カバーには皮脂が付着します。
枕カバーはできれば毎日交換しましょう。
何日も同じ枕カバーを使っていると、皮脂が蓄積し雑菌が繁殖していくのです。
横になって不潔な枕カバーがこめかみに触れたら、当然大人ニキビが治りにくくなってしまいます。
そうならないためには、枕カバーをこまめに交換し、こめかみに雑菌が付くリスクを減らしましょう。
枕カバーを付けたりはずしたりするのが面倒なら、バスタオルを枕に巻いてカバー代わりにすると楽になります。
シャンプーや髪の毛による刺激を避ける
シャンプーやコンディショナーは、すすぐ際こめかみに残らないよう注意してください。
整髪料もしっかりと洗い流して大人ニキビの発生、悪化を防ぎましょう。
シャンプー後に洗顔を行えばこめかみへの付着は避けられます。
しかし、どうしてもシャンプーのすすぎ残しが心配なら、低刺激のシャンプーを試してください。
肌に優しいタイプのシャンプーなら、万が一こめかみに成分が付着しても大人ニキビが悪化しづらくなります。
髪の毛の刺激に関しては、前髪をピンで留める事で対処可能です。
また就寝中髪の毛がチクチクするのを避けるなら、ネットで髪をまとめるという方法もあります。
ストレスや疲労をためない
こめかみの大人ニキビを繰り返したくないなら、夜更かしは禁物です。
睡眠時間が長ければ良いというものでもありません。
寝る前はストレッチをしたりハーブティーを飲んだりしてリラックスし、質の良い睡眠をとる事が大切です。
時間が長いだけでなく、質の高い睡眠をとれば疲れを解消出来ます。
ストレスも溜め込んではいけません。
たとえ、わずかな時間でも良いので、何か好きな事に没頭する時間を作りましょう。
ウォーキングなどの軽い運動でもストレスは緩和されます。
洗顔と保湿
顔を洗う時は洗顔料をしっかり泡立て、こめかみの汚れも落としましょう。
くれぐれもすすぎ残しのないよう注意してください。
洗顔後保湿するのも忘れてはなりません。
髪の生え際まで保湿しましょう。
「プロアクティブ」をはじめとするニキビケアに有効なスキンケア用品を使うのがオススメです。
こめかみはスキンケアが疎かになりがちな部分。
しかし、化粧水で水分補給をしていれば、皮脂が分泌されにくくなり大人ニキビ予防に繋がります。
なお、1日に何度も洗顔する、刺激の強い化粧水を使うというお手入れは乾燥をまねくので逆効果です。
食生活見直しやアルコールを控える
脂質や糖質の摂り過ぎは皮脂の過剰分泌につながり、大人ニキビ悪化の原因になります。
あらゆる栄養素、特にたんぱく質やビタミン類を意識して摂りましょう。
また、こめかみの大人ニキビの原因になる肝臓や腎臓の不調を防ぐのも大切です。
アルコールや水分の過剰摂取は避けましょう。
水分自体は身体に必要ですが、摂り過ぎると腎臓に負担をかけてしまうのです。
食生活や飲酒を見直し身体を健康にすれば、こめかみの大人ニキビも改善、予防出来ます。
こめかみの大人ニキビを治す市販薬
こめかみの大人ニキビは気付いた時には悪化している事が多いので、炎症を起こした大人ニキビにも対処出来る市販薬がオススメです。
「ペアアクネクリームW」という塗り薬には抗炎症作用と殺菌作用があり、以下のような大人ニキビを治す事が出来ます。
- フェイスラインにできている
- 炎症を起こしている
- 硬くなっている
- 跡が残りそうな大人ニキビ
また、でき始めの大人ニキビには「ペアアクネリキッド治療薬」を使いましょう。
洗顔後コットンでこめかみになじませれば、初期の大人ニキビが改善されます。
外用薬でなく内服薬でこめかみの大人ニキビを治す方法もあるのです。
ヨクイニンという漢方薬が配合された「ビタミンBCプラスヨクイニンタブレット」には、コラーゲンの生成とターンオーバーを促す作用があります。
そのため、こめかみニキビを含む大人ニキビに有効です。
こめかみの大人ニキビのまとめ
こめかみの大人ニキビは、肌に触れるものに気を付けないと改善、予防できません。
摩擦による刺激が良くないので、大人ニキビを気にして指でいじるのもご法度です。
また、額や頬に出来る大人ニキビと異なり、こめかみの大人ニキビは気付くのが遅れがちです。
時々こめかみをチェックし、大人ニキビに気付いたら早めにケアしてください。
もちろん、こめかみニキビを繰り返さないために、普段から食べるものや生活習慣に注意を払うのも大切です。
