キレイなお肌になるために、コラーゲン入りのドリンクやサプリメントを飲む方は多いと思います。
コラーゲンには、お肌のシワやたるみを改善する効果があるので、女性にとって非常に嬉しい成分です。
しかし、時にコラーゲンは、大人ニキビを増やす原因になる事があります。
今回は、コラーゲンで大人ニキビが出来る原因をご紹介します。
併せて大人ニキビが出来にくいコラーゲンの摂り方もご紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
コラーゲンが大人ニキビの原因に繋がる?
キレイなお肌になるためにコラーゲンを摂取しているのに、逆効果になると言われると、どうしたら良いのか困惑してしまうものです。
実は、コラーゲンは少なくても多すぎてもお肌に良い事がありません。
下記では、コラーゲンの役割や、なぜ大人ニキビが出来る原因になるのかをご紹介します。
コラーゲンとは?
コラーゲンとはタンパク質の1種で、体のあらゆる部分に存在しています。
実は、皮膚の約70%はコラーゲンが占めていると言われています。
このため、体内のコラーゲン量が増減すると、すぐにお肌に影響してしまうのです。
現在、人間の体内で確認されているコラーゲンは29種類あり、その内9種類が皮膚のために働いています。
未だに効果が分かっていないコラーゲンもありますが、皮膚のコラーゲンは以下の働きがある事が分かっています。
- 網状に繊維を巡らして細胞と細胞を繋ぐ
- 新しい角質を生成する
コラーゲンは年齢と共に機能が低下するため、体は不調を起こしてしまいます。
よく「お肌のハリや弾力が無くなった」と聞きますが、これはコラーゲンの機能が低下したために起こるのです。
大人ニキビの無いキレイなお肌を維持するためには、コラーゲンは必要不可欠な成分と言えます。
皮膚のコラーゲンが減ると大人ニキビが出来る
コラーゲンが減ると大人ニキビが出来てしまう原因は、ターンオーバーがうまく機能しなくなるからです。
コラーゲンは皮膚の奥で代謝を行い、細胞と細胞を繋ぎ止めたり、他の成分と一緒に新しい角質を生成する役割があります。
これらのお陰でお肌のハリや弾力が保たれ、キレイなお肌を維持する事が出来るのです。
しかし、何かしらの理由でコラーゲンが減ってしまうと、質の良い角質を生み出す事が難しくなってしまいます。
新たに作られた角質は未熟な状態のまま、一番外側の角質層まで押し出されます。
未熟な角質は、紫外線などの外部刺激に弱い、古くなっても剥がれないなど、お肌のトラブルを引き起こす原因になるのです。
古くなった角質が剥がれないと、皮脂や汚れと混ざって毛穴を詰まらせてしまいます。
その結果、アクネ菌が増殖して大人ニキビになってしまうのです。
コラーゲンは直接大人ニキビが出来る原因ではありませんが、非常に関係深い成分と言えます。
コラーゲンを摂り過ぎると大人ニキビが出来る
コラーゲンで大人ニキビが出来るもう1つの原因は、皮脂を過剰に分泌するためです。
皮脂を分泌する皮脂腺やコラーゲン、ヒアルロン酸などは、真皮という皮膚の奥に存在しています。
コラーゲンを摂り過ぎると皮脂腺が過剰に刺激されるため、皮脂過剰が起きやすいのです。
皮脂には、お肌の乾燥を防ぐバリア機能のような役割があるのですが、多すぎても良くありません。
残っている古い角質や皮脂で毛穴が詰まってしまうと、その中でアクネ菌が大量に増殖し、炎症を起こしてしまいます。
コラーゲンは適量であれば問題はないのですが、「キレイなお肌になりたいから」と言って摂り過ぎると逆効果なのです。
特に、豚由来のコラーゲンは、他と比べると皮脂を増やす性質があると言われています。
そのため、ドリンクやサプリメントで摂取する時は注意が必要です。
コラーゲンで大人ニキビが出来るかは肌質によって違う
一般的には、オイリー肌の方がコラーゲンで大人ニキビが出来やすいと言われています。
これは医学的に証明されている訳ではありませんが、オイリー肌の方はコラーゲンの過剰摂取に注意しましょう。
なぜなら、オイリー肌の方は体質や遺伝で皮脂腺が大きいため、皮脂の分泌量が多いからです。
そこにコラーゲンを摂取してしまうと、さらに皮脂の分泌量が増えてしまうため、毛穴を詰まらせる原因になってしまいます。
逆に、お肌が乾燥して大人ニキビが出来る方は、コラーゲンの摂取をする事で改善効果が期待できます。
コラーゲンによって皮脂が適度に分泌されたり、ターンオーバーの質が良くなるので、お肌をキレイにする事が出来るでしょう。
女性の肌質は季節などで変化するものです。
まずは、コラーゲンを摂取する前に、今の自分のお肌の状態をチェックしておきましょう。
大人ニキビが出来にくいコラーゲンの摂り方
薬局やネットショッピングでは、コラーゲンが入ったサプリメントやドリンクが数多く販売されています。
商品によって配合されているコラーゲンの種類が違うため、どれを選べば良いのか分からないものです。
そこでここからは、大人ニキビが出来にくいコラーゲンの摂り方などをご紹介します。
上手にコラーゲンを摂取して、キレイなお肌になりましょう。
コラーゲンの1日の摂取量を守ろう
実は、コラーゲンは1日の推奨摂取量や摂取上限は決まっていません。
これは、コラーゲンの栄養価は非常に低いため、栄養素として摂取する必要がないと考えられているからです。
ですが、皮膚科医などの研究では、1日に5~10g(5,000~10,000mg)ほどのコラーゲンを摂る事が美容に良いとされています。
それ以上に多くのコラーゲンを摂取してしまうと、皮脂過剰を招き大人ニキビの原因になりかねないのです。
市販されているコラーゲンドリンクの大半は、5~10g程度のコラーゲンが含まれているので、1日1本を目安に飲めば問題はありません。
「最近お肌がテカってきたかも?」という時には摂取量を調整するなどの工夫をして、上手にコラーゲンを摂りましょう。
ビタミンとコラーゲンを一緒に摂ろう
ビタミンには、皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。
コラーゲンの摂り過ぎによる皮脂の過剰分泌を防ぐので、大人ニキビが出来にくくなるのです。
コラーゲンを摂る時には、以下のビタミンを一緒に摂取すると良いでしょう。
ビタミンC
皮脂の過剰分泌を抑えるだけではなく、お肌が酸化する事も防ぎます。
ビタミンCは、柑橘系、イモ類、緑黄色野菜などに多く含まれています。
ビタミンB2
皮脂の分泌量をコントロールし、粘膜や皮膚の健康を保つ役割があります。
ビタミンB2は、レバー、豆製品、乳製品、葉菜類になどに多く含まれています。
ビタミンB6
ビタミンB2と協力し、皮脂の分泌量をコントロールしてくれます。
ビタミンB6は、レバー、魚類、肉類などに多く含まれています。
食事でこれらの栄養素が摂取出来ない場合は、サプリメントなどで補うのも方法です。
海洋性コラーゲンがオススメ
海洋性コラーゲンは、大人ニキビが出来にくいと言われています。
コラーゲンにはいくつもの種類がありますが、「動物性」と「海洋性」の2つに分ける事が出来ます。
動物性コラーゲンは牛や豚などの哺乳類を原料にしたもので、人間に近い構造をしている成分です。
一方、海洋性コラーゲンは魚の皮や骨などが原料で、臭いや脂肪分が少ないという特徴があります。
海洋性コラーゲンの方が大人ニキビが出来にくい理由は、動物性コラーゲンよりも皮脂を分泌しにくいからです。
皮脂の分泌が少なければ、毛穴が詰まる事も減り、大人ニキビが出来にくくなります。
サプリメントやドリンクタイプでコラーゲンを摂取する場合は、海洋性コラーゲンの物を選ぶと良いでしょう。
特に、魚の鱗から抽出されたコラーゲンは良質で、大人ニキビやキレイなお肌に良いとされています。
質が良い物ほど価格も高くなりますが、経済的に無理のない範囲で続けてみると良いでしょう。
大人ニキビとコラーゲンのまとめ
コラーゲンには、新しい角質を作ったり、ハリや弾力を維持する働きがあります。
キレイなお肌になるために摂取するコラーゲンですが、過剰摂取は大人ニキビの原因です。
コラーゲンは、1日に5~10g(5,000~10,000mg)の摂取で抑えるように気を付けましょう。
しかし、大人ニキビはコラーゲンを摂取しただけでは治りません。
スキンケアの改善や、不規則な生活を見直す必要があるのです。
コラーゲンだけにこだわらず、栄養バランスの整った食事や質の良い睡眠をとる様に心がけましょう。
なかなか生活週間の改善が出来ない方は、大人ニキビ用の基礎化粧品に変えてみる事をオススメします。
トライアルセットで自分の肌に合うかを試す事が出来ます。
今回ご紹介したコラーゲンを上手に摂って、大人ニキビ知らずなキレイなお肌で過ごしましょう。