近年、「ジェットウォッシャー」と呼ばれるデンタルケア用品が注目を集めています。
通常の歯磨きでは落ちにくい歯垢を水で落とし、口腔内トラブルの予防が出来る優れものです。
「価格はいくら?」「どんな効果があるの?」「私にも使える?」
など、様々な疑問を抱いている方はとても多い事でしょう。
今回は、そんなジェットウォッシャーの効果や選び方などを解説していきます。
オススメの商品もランキングでご紹介をするので、気になる方はぜひ参考にして下さい。
いつものオーラルケアにジェットウォッシャーをプラスして、ワンランク上の口腔内環境を目指してみましょう。
水で歯磨き?ジェットウォッシャーとは
ジェットウォッシャーとは、水圧や風圧を用いたオーラルケアアイテムの1つです。
虫歯や歯周病の予防には、「FBI」と呼ばれる3つのケアが大切だと言われています。
F | 歯と歯の隙間ケア「フロッシング」 |
B | 歯の表面のケア「ブラッシング」 |
I | 口内の洗浄「イリゲーション」 |
ジェットウォッシャーは上記の中でフロッシングにあたる商品で、歯間や歯茎に残った歯垢を除去する役割があります。
毎日の歯磨きにジェットウォッシャーをプラスする事で、清掃効果をより高める事が出来るのです。
今回は、水流を使ったジェットウォッシャーをご紹介します。
まず下記で、水を使ったジェットウォッシャーの効果などを見てみましょう。
水圧を利用したオーラルケア製品
一般的なフロッシング用品と言えば、糸やゴムを使用した歯間ブラシやデンタルフロスが有名です。
しかし、これらは力加減を間違えると、歯茎に余計なダメージを負わせてしまうもの。
一方、ジェットウォッシャーは、水圧を利用したオーラルケア製品です。
通常の歯磨きでは落とせない歯と歯の間(歯間)や、歯と歯茎の間(歯周ポケット)に溜まった歯垢を、ジェット水流でキレイに洗い流します。
水の力だけで歯垢を洗い流すので、歯と歯茎を無理に傷つける心配もありません。
簡単に言えば、ジェットウォッシャーを使えば、歯間ブラシやデンタルフロスを使わずともオーラルケアが完了するのです。
「歯磨き後なのにまだ歯垢が出てくる!」「使い心地がとても気持ちが良い!」
などの口コミから人気が高まり、とても多くの人が使用しています。
口腔内トラブルが予防できる
ジェットウォッシャーは、口内に残った歯垢を除去する事で様々な効果を発揮します。
どの様な効果があるのかを、下記でまとめてみました。
【ジェットウォッシャーの効果】
- 虫歯予防
- 歯周病予防
- 口臭改善
歯間や奥歯の裏側に残った歯垢を洗い流し、虫歯菌の増殖を抑える
歯周ポケットに潜んだ歯垢を洗い流し、歯茎の炎症を抑える
歯肉を水流でマッサージし、歯周ポケットをキュッと引き締める
歯間や歯周ポケットの歯垢を除去する事で菌の発生を防ぎ、口臭を予防する
これらの口腔内トラブルは、口内に残った菌や歯垢が原因と言われています。
通常の歯磨きにジェットウォッシャーをプラスする事で、これらの症状を改善・予防する事が出来るのです。
糸ようじが使えない人でも使える
1番理想とされているのは、歯磨き→歯間ブラシ(デンタルフロス)→ジェットウォッシャーの順で使用すること。
フロッシング用品は糸ようじをはじめ、とても多くの種類が販売されています。
しかし、歯並びの悪さなどが原因で、フロッシング用品が使えない人もいるものです。
特に、歯と歯の間が狭い人は、糸ようじなどの商品を使う事が出来ません。
無理に歯間に入れた結果、勢い余って歯茎を傷つける事があるのです。
一方、ジェットウォッシャーは、これらフロッシング用品が使えない人でも使用できます。
プシュッと勢いよく水を吹きかけるだけで、歯間や歯周ポケットの清掃が出来るのです。
歯茎を無理に傷つける心配も無いので、安心して使用が出来るでしょう。
ジェットウォッシャーの選び方
ジェットウォッシャーは、様々なメーカーから沢山の種類が販売されています。
「どれも同じに見える!」「何を選べば良いのか分からない!」
と、頭を悩ませている方もいる事でしょう。
なので、ここからはジェットウォッシャーの選び方をご紹介します。
自分にはどの機能が必要なのかを、考えながら見てみましょう。
据え置きと持ち運びタイプ
ジェットウォッシャーには「据え置きタイプ」と「持ち運びタイプ」の2種類があります。
2種類のメリット・デメリットをまとめると、以下の様になりました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
据え置きタイプ | ・ハイパワーで清掃力が高い ・1回の給水で約2分使える ・付属ノズルが豊富で使いやすい |
・洗面台での使用に限られる ・設置や保管の場所が限られる ・騒音が気になる人がいる |
持ち運びタイプ | ・仕事先でも使用ができる ・防水使用で入浴時でも使える ・騒音がほぼ気にならない |
・据え置きと比べるとパワーが劣る ・1回の給水で約40秒しか使えない ・水圧の調整機能がほぼ無い |
据え置きタイプはコンセントから、持ち運びタイプは乾電池やUSB充電で電力をまかないます。
どちらも歯垢の除去には長けているので、電源タイプややどの場面で使用するかなどで選ぶと良いでしょう。
ジェット水流のタイプ
通常のジェット水流でも口内清掃は十分に出来ますが、中にはメーカー独自の水流方式を採用したジェットウォッシャーもあります。
水流方式の特徴をよく確認し、自分に合った物を選んでみましょう。
【ジェット水流のタイプ】
- ジェット水流
- バブル水流
- 超音波水流
水を勢いよく噴射し、口腔内を洗い流す
水圧の強さによっては、歯茎が痛いと感じる
微細な気泡を混ぜ、口腔内をキレイに洗い流す
歯茎をマッサージする事に長けている
バブルが弾ける衝撃波で超音波を発生させ、口腔内を洗い流す
落ちにくい汚れも超音波でスッキリ落とせる
どの水流タイプも、歯間洗浄、歯周ポケット、歯茎のケアには最適です。
「通常のジェット水流だと歯茎が痛い!」と言う方は、バブル水流を搭載したジェットウォッシャーを選ぶと良いでしょう。
ジェットウォッシャーを選ぶ際は、水流タイプもチェックしてみて下さい。
水圧を細かく調整できるか
ジェットウォッシャーの水圧は、「Pa(パルス)」という単位で表されています。
この数値が大きいほど水圧が強くなり、歯磨き時に残った汚れをキレイに洗い流す事が出来るのです。
しかし、歯槽膿漏や歯肉炎などで歯茎が弱っている方は、強い水圧で痛みを感じ、出血する事があります。
また、歯茎が弱い子供やお年寄りにも、同じ理由でオススメが出来ません。
いくら口内環境を良くするためと言えど、毎回痛みを感じていては、いつか使わなくなってしまうのです。
ジェットウォッシャーの水圧の強さは、機種によって異なります。
2~3段階で調整するタイプや、10段階から調整するタイプなどがあります。
家族全員で使うのであれば、水圧の強さを細かく調整できるタイプがオススメです。
ジェットウォッシャーを選ぶ時は、「最大パルスの数値」と「水圧の調整機能」をチェックしてみましょう。
据え置きタイプはタンクの容量をチェック
据え置きタイプのタンクには平均600mlの水が入り、約2分使えると言われています。
少々短いように感じますが、ジェットウォッシャーは歯磨き後の補助として使うアイテム。
約2分もあれば、歯磨き後に残った歯垢をキレイに落とす事が出来ます。
しかし、中にはコンパクトさを追求した300ml前後の据え置きタイプも販売されています。
タンク容量が小さすぎると、1回の給水ではしっかりと歯垢を流しきれません。
面倒な給水の手間が増えるので、持ち運びタイプの方が良くなる場合もあるのです。
「給水が面倒」「ハイパワーで歯垢を落としたいから」
と言う理由で据え置きタイプを選ぶのであれば、タンク容量はチェックしておきましょう。
歯磨きにオススメのジェットウォッシャー3選
「ジェットウォッシャーの選び方は分かったけれど、当てはまる商品が多過ぎる!」
こんな方のために、下記ではオススメのジェットウォッシャーを3つご紹介します。
価格やデザインなどもチェックしながら、自分に合ったジェットウォッシャーを選んで歯磨きをしてみましょう。
パナソニック ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ71
ドルツEW-DJ71は、パナソニックの現行モデルでは最新型のジェットウォッシャーです。(2018年10月現在)
通常のジェット水流ではなく、超音波水流(バブル水流)を採用しています。
647回/分のパルス水流とバブルが弾ける際の超音波により、通常の歯磨きでは落としきれない歯垢をキレイに洗い流します。
600mlのタンクを搭載した据え置きタイプで、1回の給水で約1分55秒間使う事が出来ます。
水圧を10段階で調節できるので、歯周病を患っている方でも安心して使う事が出来るでしょう。
パナソニック ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ71
・メーカー:パナソニック株式会社(日本)
※送料等は店舗によって異なります。
>>パナソニック ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ71を見てみる。
ウォーターピック ウルトラウォーターフロッサー
ウルトラウォーターフロッサーは、高水圧に特化したジェットウォッシャーです。
1200回/分のパルス水流が、通常の歯磨きでは落とせない歯垢を強力に洗浄します。
5種類のチップを付け替える事で、歯間や歯周ポケット、奥歯の裏側などを効果的に清掃できます。
歯列矯正用や舌磨き用のチップも付属で付いてくる点が良いポイントです。
水圧は10段階から調節可能なので、好みの強さで気持ちよく口内清掃が出来るでしょう。
アメリカのメーカーですが、日本語の説明書も付いてくるので安心して使う事が出来ます。
ウォーターピック ウルトラウォーターフロッサー
・メーカー:Water Pik.Inc(アメリカ)
※送料等は店舗によって異なります。
>>ウォーターピック ウルトラウォーターフロッサーを見てみる。
Vividay 口腔洗浄機
Vividay口腔洗浄機は、最高レベルの高水圧で口内を洗浄するジェットウォッシャーです。
噴射されるパルス水流は、なんと最大で1700回/分。
高水圧のジェットで、歯磨きで落とせない歯垢をキレイに洗い流す事が出来るのです。
360°回転するノズルを好きな方向に向けられるので、使い勝手も良いでしょう。
タンクは600mlの大容量で、1回の給水で約1分間使用する事が出来ます。
水圧の強さは段階がなく、ハンドルを回せば自分好みの強さが見つかるでしょう。
歯列矯正用、歯垢除去などノズルが豊富に付いているので、家族でオーラルケアの質を高める事が出来ます。
Vividay 口腔洗浄機
・メーカー:Vividay(中国)
※送料等は店舗によって異なります。
水で歯磨きジェットウォッシャーの使い方
ジェットウォッシャーの効果的な口内洗浄方法は、メーカーによって異なります。
基本的な使い方はご紹介しますが、詳しくは取扱説明書を確認してみましょう。
【基本的な使い方】
2.水圧を調整し、ノズルを口内に入れる
3.グリップの電源を入れ、口内を洗浄する
水圧の強さは、ジェット洗浄を行っている最中でも変える事が出来ます。
「気持ちが良い」と思う水圧の強さを見つけ、楽しく水で歯磨きを行いましょう。
初めてジェットウォッシャーを使う時に気を付けたい事が、水の温度です。
真冬は水道水が冷たくなるため、ジェットを噴射すると歯が沁みる方が多くいます。
冬場は40℃未満のぬるま湯を使用するなどの工夫を行いましょう。
使用後はしっかりとお手入れ
ジェットウォッシャーのタンクやホースに残った水は、カビが繁殖する原因になります。
お手入れせずにジェットウォッシャー使い続けると、カビ菌が繁殖した水で口内洗浄を行う事になるのです。
これでは、質の良いオーラルケアが出来たとは言えません。
ジェットウォッシャーを使用した後は、しっかりとお手入れを行いましょう。
【お手入れ方法】
2.ジェットを噴射し、ホースの水を全部出しきる
3.清潔なタオルで本体とノズルを拭き、風通しの良い場所で保管する
清潔なジェットウォッシャーを使えば、歯磨きの効果をさらに高める事が出来ます。
特別に難しい事では無いので、毎日行う様にしましょう。
ジェットノズルは1人1個で使おう
ジェットウォッシャーには、歯周ポケット用、歯列矯正用、歯垢除去用などの様々なノズル(チップ)があります。
ノズルを使い分ける事で、オーラルケアの質をさらに高める事が出来るのです。
ただし、家族でジェットウォッシャーを使用する場合は、注意して下さい。
ノズルを複数人で共有すると、口内の菌が自分や家族に移ってしまう可能性があるのです。
これでは、歯磨きやジェットウォッシャーを行っても、虫歯や歯周病予防に良い効果があるとは言えません。
ジェットウォッシャーを家族で使う場合は、自分専用のノズル(チップ)を使って下さい。
1人1個のノズルが必要なので、近くのお店で予備ノズルがあるかを確認すると良いでしょう。
水で歯磨きするジェットウォッシャーのまとめ
ジェットウォッシャーは、水圧を利用したフロッシング用品の1つです。
勢いよく水を噴射する事で、通常の歯磨きでは届かない歯間や歯周ポケットの歯垢を落とす事が出来ます。
価格やデザインの他、ジェット水流の種類、水圧調整が可能かなどをチェックして、自分に合ったジェットウォッシャーを選びましょう。
最初は上手く使えずに戸惑う事もありますが、慣れればとても簡単にフロッシングを行う事が出来ます。
そして、使用後はタンクとホースの水を抜き、カビが生えない様にお手入れをして下さい。
毎日の歯磨きにジェットウォッシャーをプラスして、虫歯や歯周病のない口内環境を目指しましょう。
オーラルケアの質をもっと高めたい方は、歯磨き粉を専用の物に変えてみる事も方法の1つです。
ランキングでもご紹介をしているので、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。