ストレスの口臭対策

口臭の原因としては、食べ物やお酒がメジャーです。
しかし、ストレスという精神的なものも口臭に繋がる事があります。

口の中の異変とは関係がないように見えるストレスですが、実は唾液の状態や量と深く関わっているのです。
今回は、ストレスがなぜ口臭の原因になり得るのかを知っていきましょう。

ストレスによる口臭の対策方法についても解説するので、ぜひ時間がある時に実践してください。
仕事や試験勉強などで忙しい時こそ、自分の口臭に注意を向けましょう。

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ストレスはなぜ口臭の原因になる?

口内の細菌が繁殖すると口臭が発生する事が多いものです。
通常、悪い菌が発生しても、唾液がその活動を抑える役割を果たしてくれます。

しかし、その唾液がきちんと分泌されていないと、細菌がどんどん増え口臭が発生しやすくなるのです。
ストレスが口臭の原因になるのは、唾液の分泌量や状態に悪影響を及ぼす事があるから。

具体的に、どのような悪影響を及ぼすのかをここで解説します。
ストレスを感じる事が多い人は、ぜひ口臭対策を行いましょう。

唾液がネバネバになる

口臭に悩む人の中には、口の中がネバネバするといった症状を感じる人がいます。
このネバネバの原因が、ストレスである可能性があるのです。

ストレスを受け神経が緊張状態になると、唾液を作る細胞に異変が起こります。
どうなるかと言うと、唾液の中に水分を取り入れる働きが弱まってしまうのです。

そうなると、本来のサラサラの唾液が分泌されにくくなり、水分の少ないネバネバした唾液が分泌されやすくなります。
唾液がこうした状態だと、口内細菌の繁殖を弱める働きを上手くこなせないため、口臭が出やすくなるのです。

口内のネバネバした感触に気付いたら、ストレスへの対策を検討しましょう。

唾液の分泌量が減少する

唾液そのものの量が少なくなる事も、口臭が出る原因になり得ます。
健康な人の唾液の分泌量は、1日あたり1~1.5ℓにも及びます。

しかし、ストレスを受ける事が多い人は、唾液の分泌量が減少する事があるのです。
唾液が少ないと細菌の繁殖が進み虫歯や歯周病が発生しやすくなります。

細菌の繁殖自体も口臭に繋がる事があります。
虫歯、歯周病といった口内トラブルが起きると、より口臭リスクが上がってしまうのです。

虫歯や歯周病がなくても、舌苔や歯の被せ物の劣化なども、口臭が出やすくなる原因と言えます。
ストレス以外では、以下のような事も唾液の減少に繋がる事があります。

  • 朝食を抜く時や生理前
  • 女性ホルモンのバランスの変化(生理前、妊娠中など)

口の中が渇くのを感じたら対策をとりましょう。

ストレスによる抗不安薬や抗うつ薬の服用

ストレスそのものも口臭の原因になり得ますが、時にはストレスに対処するための薬が口臭に繋がる事があるのです。
精神科を受診した際症状によって、抗不安薬や抗うつ薬が処方されるケースがあります。

それらの薬には、唾液の分泌量を減らす作用がある物もあり、服用後口が渇き口臭が発生する事があるのです。
精神科の受診が必要な状態である以上、精神面のケアを最優先に行わなくてはなりません。

そのような状況でも、どうしても口臭が気になる場合は、担当医に相談すれば対策として別の薬に替えてもらえる可能性があります。

ストレスが原因で発生した口臭とは?

ストレスが原因で発生した口臭

ストレスを原因とする口臭は、特徴的な匂いを持つ事があります。
疲れやストレスが蓄積されると胃や腸、肝臓にダメージが出やすくなるのです。

胃と腸の機能が低下すると、腸内環境が悪くなり口から腐敗臭が出る事があります。
不調を起こしたのが肝臓の場合、肝臓が体内のアンモニアをスムーズに分解出来なくなる事で、口からアンモニア臭が生じる事があるのです。

ストレスをため過ぎて身体の異変を感じたら、医療機関に行き内臓を治すための対策を優先しましょう。
内臓疾患が原因で口臭がしている場合、病気を治す事で口臭も消える可能性が高いのです。

ストレスが原因の口臭を自分でチェックする方法

ストレスが原因の口臭を自分でチェックする方法

口臭が出ているかどうかは、自分で確かめる事が可能です。
日頃ストレスを感じる事が多い人は、それが原因で口臭が出ている恐れがあります。

以下のような方法で、口臭のセルフチェックをしてみましょう。

・舌に舌苔が付いているかどうかを見る
・使ったデンタルフロスのにおいをかぐ
・唾液の味やにおいに異変がないかを確かめる
・ポリ袋に息を吐き、そのにおいをかぐ
・市販の口臭測定器を使う

こうしたチェック方法を試してみて、異変を感じたら口臭が出ている可能性が高いのです。
後述する対策法で、ストレスを原因とする口臭を抑えましょう。

ストレスが原因の口臭への対策

ストレスが原因の口臭への対策

ストレスが口臭の原因になり得るとは言え、ストレス自体を日常生活から無くすのはほぼ不可能です。
本来はストレスを日々発散できれば口臭リスクも下がりますが、なかなかストレスを減らす事が出来ないという人もいます。

しかし、ストレスを受ける中でも、それを原因とする口臭に対処する事は出来るのです。
ここではストレスによる口臭を抑えたり、予防したりするための対策法をご紹介します。

多くは神経の緊張による唾液の減少に対処できる対策法です。
生活の中でちょっとした工夫をすれば、口臭が出る心配は少なくなるでしょう。

生活習慣の改善

規則正しい生活を送る事は、ストレスによる口臭への1つの対策です。
人はリラックスしている時、自律神経のうち副交感神経というものが働きます。

規則正しい生活を送る事で、この副交感神経が優位になり、気持ちがリラックスした状態になるのです。
副交感神経をうまく働かせるには、このような事を意識する必要があります。

  • 睡眠を十分にとる
  • 食事を3食とる
  • こんにゃくや海藻類など食物繊維を含むものを食べる
  • 適度な運動

こうした事が実践出来れば、ストレスがたまりにくくなり、それを原因とした口臭が発生しにくくなるのです。

自律神経の調整

日常のちょっとした事でも、人の身体はストレスを感じ、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経を調整するための対策としては、浴槽や部屋の温度を調節する事などが挙げられます。

まず、入浴はストレスを緩和する手段にもなります。
しかし、熱いお湯に浸かると交感神経が優位になり、かえってストレスを受けた時と同じような状態になってしまうのです。

38~40℃のぬるめのお湯に浸かると、副交感神経が働きリラックス出来る可能性が高いと言えます。
また、室温調節については、冷暖房に頼り過ぎるのはオススメ出来ません。

冷暖房を使い続ける事で、自律神経の働きが鈍くなる恐れがあるためです。
多少の温度の変化であれば、自分の体温で適応できるようにすると自律神経の働きが良くなる可能性があります。

そうなると、ストレスやそれにともなう口臭への対策にも繋がる効果も望めるのです。

タバコを吸わない

喫煙者の中には、ストレスに対処するためにタバコを吸う人も多いのです。
しかし、喫煙によって自律神経が乱れ、身体がストレスを受けた時と同じ状態に陥る恐れがあります。

そのため、口臭対策のためには、例えストレス解消のためでもタバコを吸うのはオススメ出来ません。
また、タバコそのものも口臭の原因になります。

出来ればタバコを全く吸わないのが望ましいですが、いきなり禁煙するのは難しいので本数を減らす事から始めましょう。

水分をとる

ストレスを受け続けると唾液の分泌量が少なくなり、口臭が出やすくなります。
喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をし、口内を潤しておきましょう。

また、体内の水分を増やしておく事で、唾液の分泌量を増やす事に繋がる可能性があります。
そのため、そういった面でも水分をとる事は、口臭対策する上で重要なのです。

1日1.2~1.5ℓの水分をとるのを意識してください。
特に起床時は、口内が非常に乾燥しやすいタイミングです。

朝起きたら、歯磨きをした後300mlほどの水分をとりましょう。

歯科、口臭外来を受診する

自分で口臭対策しても口臭が気になる場合、歯科や口臭外来を受診するという手段があります。
口臭の原因が虫歯や歯周病であったなら、歯科でそれらの治療を受ける事が重要です。

口臭外科では、口臭測定器を使う他、唾液検査や尿検査をするなど口臭の原因を突き止める検査を受ける事が出来ます。
もし口臭の原因がストレスである事が分かれば、ストレスケアのために別の科に案内してもらえる事があります。

口臭で医療機関へ行くという事に抵抗を感じる人もいます。
しかし、根本的に口臭の問題を解決するには、こうした事も視野に入れておきましょう。

サプリメントで対処出来る?

口臭対策の手段として消臭効果の期待できるサプリメントを利用する人もいます。
しかし、サプリメントの摂取は根本的な口臭対策ではありません。

まず、口臭に用いるサプリメントには、このような種類があります。

・体内にミントなどの香りを取り込むもの
・消臭成分を含んだもの
・体内環境に作用するもの
・歯周病を予防する効果が期待出来るもの

いずれのタイプも、口臭を一時的に抑える効果は期待できます。
また、摂取した事で安心感が得られる人がいるのも事実です。

しかし、サプリメントに頼りきった口臭対策はオススメ出来ません。
特にストレスを原因とした口臭の場合、サプリメントを飲むのはあくまで応急処置的な対策としてとらえてください。

唾液を出すためのマッサージ

ストレスによって分泌量が減ってしまった唾液を自分で増やす方法があります。
顔やその周辺をマッサージする事で、唾液の分泌量を増やす効果が期待できるのです。

1.耳下腺を刺激します。耳と頬の間に人さし指から小指までの4本の指を当て、耳側から円を描くように回しましょう。
2.顎下腺(がっかせん)を刺激します。耳の下からあごの先にかけての範囲に指を当て、顎の骨の内側を何ヶ所か押しましょう。
3.舌下腺を刺激します。両手の親指をそろえ、あごの真下のくぼんでいる部分に当てます。そして舌を突き上げるイメージでゆっくり押しましょう。

こうしたマッサージを行う事でストレスによる唾液の減少、それに伴う口臭への対策が出来る可能性があります。
他にも、ガムや梅干し、レモンといった唾液の分泌を促す食べ物で唾液を増やす方法も挙げられます。

口内をうるおす飲み物が手元にない時には、そうしたものを試してみましょう。

マウスウォッシュを使う

マウスウォッシュで口内を洗浄すると、食べかすだけでなく細菌を減らす効果が望めます。
ストレスで唾液が減少すると口内細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

マウスウォッシュで細菌を減らす事は、ストレスによる口臭への対策にもなるのです。
また、口内全体を洗浄出来るマウスウォッシュは、舌のケアにも有効的。

舌は口内でも細菌の温床になりやすい傾向があります。
舌苔にひそんでいるバクテリアをマウスウォッシュで減らせば、口臭の心配は一気に少なくなる事が期待出来るのです。

日常の歯磨きも口臭対策する上で重要ですが、マウスウォッシュも活用すれば歯以外の場所の清潔さも維持しやすくなるでしょう。

ストレスによる口臭の対策のまとめ

ストレスによる口臭の対策のまとめ

ストレスを受けると唾液の分泌機能に問題が生じ、唾液のサラサラ感が損なわれたり、唾液そのものの分泌量が減ったりする事があります。
仕事や育児などで多忙な日々を過ごしている人は、ストレスが原因で口臭が発生している恐れがあるでしょう。

口臭が気になる人は、今回ご紹介した対策法を実践してみてください。
また、歯科や口臭外来で専門家のケアやアドバイスを受けるのも口臭対策の1つです。

自宅で出来るケアにも口臭を消す効果が期待出来るのですが、対策出来る範囲に限界があるのも事実です。
セルフケアで対処しきれないと感じたら、医療機関の受診も検討しましょう。

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