
「肌荒れ」とは肌がカサついていたり、肌トラブルが発生している状態を指します。
大人ニキビも肌荒れの主な症状です。
肌荒れは生活習慣などが原因で起こります。
放っておくとひどい皮膚炎になり、いつまでも治らないという事にもなり兼ねません。
「このぐらい大丈夫」軽く考えず、肌荒れに気付いたら早めに対処しましょう。
今回は肌荒れの原因と、化粧品や薬で改善させる方法をご紹介します。
敏感肌の方にもオススメ出来るケア方法もあるので、ぜひ参考にしてください。
Contents
大人ニキビなどの肌荒れの原因
肌荒れに気付くキッカケは、肌のカサつきでしょう。
肌が乾燥し毛穴も開くと、顔に触れた時にザラザラとした感触が出てきます。
乾燥がさらに進み皮脂の過剰分泌もみられると、大人ニキビが発生するのです。
肌荒れの原因としては、生活習慣の問題や外からの刺激などが挙げられます。
それらに対処していかないと、大人ニキビが出来やすい肌になってしまうのです。
肌荒れが起きてから対処するのではなく、その原因を取り払っていけばキレイな肌をキープ出来ます。
ここで、肌荒れが起きる原因について詳しく知っていきましょう。
ビタミンB群の不足
ビタミン不足は健康だけでなく美容にも良くありません。
特にビタミンB群がしっかり摂れていないと、大人ニキビなどの肌荒れが起きやすくなります。
ビタミンB群の中でも、以下の栄養素が肌荒れ予防に特に効果的です。
成分 | 効果 |
---|---|
ビタミンB1 | 皮膚や粘膜の正常な状態を維持する |
ビタミンB2 | 皮膚や粘膜の正常な状態を維持する、細胞の再生を促す |
ビタミンB6 | 皮膚の健康と成長を促進、免疫機能を維持する、皮脂の分泌量をコントロールする |
これらを摂取していけば肌荒れをある程度予防できるのです。
ビタミンB1は豚肉、胚芽米、玄米などに、ビタミンB2はレバーや、卵、乳製品などに、ビタミンB6はレバーや魚、バナナなどに多く含まれています。
ビタミンB群と併せて摂るべき栄養素
大人ニキビを始めとする肌荒れを防ぐには、ビタミンB群に限らずあらゆる栄養素を摂取しないといけません。
これらの栄養素も一緒に摂りましょう。
- ビタミンC
- たんぱく質
- 脂質
- 糖質
- パントテン酸
脂質と糖質に関しては、過剰に摂取するとかえって大人ニキビを引き起こしやすくなるので注意してください。
不規則な生活
食事や就寝の時間が毎日バラバラだったり、睡眠時間が不足していたりすると、肌荒れや大人ニキビが出来やすくなります。
特に睡眠は肌荒れ予防には重要な役割を持っているのです。
肌は主に寝ている間に、細胞分解や再生を繰り返します。
よって、睡眠が十分にとれていないとその働きをスムーズに出来なくなってしまうのです。
これにより、肌荒れを引き起こしやすい肌になります。
睡眠時間は7時間ほど確保するのが理想です。
また、寝る前は出来るだけリラックスして質の良い睡眠を取りましょう。
ストレスの蓄積
ストレスを溜め込んでしまうと、血液の循環が悪くなり栄養素が身体の隅々まで行き渡らなくなるのです。
すると、肌も栄養不足に陥り、肌荒れを引き起こしやすくなります。
さらに、ストレスは体内で活性酸素を発生しやすくするのです。
活性酸素は細胞を傷付け、免疫力を低下させます。
これにより、肌が本来の働きをしづらくなり、大人ニキビを含む肌荒れの症状が出やすくなるのです。
仕事などでストレスを感じたら、溜め込まずに発散させましょう。
カラオケなど何でもいいので趣味を楽しむ時間を確保してください。
軽い運動をするだけでもストレスは発散されます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、大人ニキビや肌荒れの原因の一つです。
女性の場合、生理前になるとホルモンバランスが乱れる事が知られています。
一方で、加齢や無理なダイエット、ストレスや睡眠不足もホルモンバランスを崩す原因になるのです。
ダイエットをやめる、睡眠を取るなど生活習慣の改善でホルモンバランスを正常に戻す事も出来ます。
食品でカバーしたい人は、豆乳や豆腐などの大豆製品を取り入れてください。
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに近い働きを持つため、ホルモンバランスの調整に役立ちます。
外的刺激
大人ニキビを含む肌荒れに悩む方は、紫外線を浴びないよう注意してください。
紫外線を浴びると肌細胞に含まれるコラーゲン、果ては遺伝子までもが破壊され、肌トラブルが起こりやすくなるのです。
もちろん、日焼けも肌荒れの原因になります。
肌にはもともと紫外線で受けたダメージを修復する機能が備わっているのです。
しかし、加齢に伴いその機能は弱まります。
また、日々紫外線を浴びるとどんどん肌に蓄積されていくので、これにより健康な肌を維持する力が弱まり肌荒れが起きやすくなるのです。
紫外線対策は夏だけでなく1年を通して行いましょう。
特に夏場は春先は、室内にいる時でも日焼け止めクリームが必要です。
大人ニキビを含む肌荒れを改善させる化粧品(化粧水)は?

スキンケアをしているつもりでも、肌の状態に合っていない化粧品では肌荒れを改善させる事は出来ません。
肌荒れが起きてしまったら、症状に合った化粧品を使う必要があります。
大人ニキビを改善させたいなら、オイルフリーの化粧品を選んでください。
オイルが入っているとアクネ菌の餌になる恐れがあるためです。
また、「ノンコメドジェニックテスト済」と表記されている化粧品であればより安心して使えます。
これは肌に付けた後、面ぽうという大人ニキビの卵のようなものが出来にくい事が保証された化粧品に付けられる表記です。
大人ニキビを始めとする肌荒れに悩む人は、「ノンコメドジェニックテスト済」と表記された化粧品を選んでください。
大人ニキビに効果のある化粧品(化粧水)の成分
ここでは肌荒れの代表格、大人ニキビに有効な化粧品(化粧水)の成分をご紹介します。
肌荒れ改善には保湿が欠かせません。
保湿力に加え大人ニキビへの効果も備えた化粧水を選びましょう。
大人ニキビの初期状態である白ニキビには、皮脂の過剰分泌やアクネ菌の増殖を抑える成分が入った化粧水がオススメです。
サリチル酸、イソプロピルメチルフェノールという成分を含む化粧水を選びましょう。
赤ニキビなど炎症を起こしたニキビにはビタミンA、ビタミンE、ビタミンC誘導体を含む化粧水が有効です。
赤みや色素沈着を改善させてくれます。
敏感肌の人も使える化粧品(化粧水)の成分
敏感肌にはヒアルロン酸やセラミドといった、肌を保護してくれる成分が入った化粧水がマッチしています。
セラミドの中では肌馴染みの良い人型セラミドがオススメの成分です。
また、敏感肌の人はアルコールフリーの化粧水を選びましょう。
アルコールは敏感肌には刺激となり、また肌の乾燥を促します。
そのため、大人ニキビなどの肌荒れの悪化につながりやすいのです。
拭き取り用の化粧水やローションは、多くがアルコールを含んでいます。
手で付けるタイプの化粧水を選んでください。
大人ニキビを含む肌荒れに効く薬は?

大人ニキビなどの肌荒れを薬でケアする場合、飲み薬と塗り薬でのケアがあります。
塗り薬は一般的なケア方法ですが、あくまで補佐的なものと考えてください。
根本的に肌荒れを治したいなら、飲み薬で体質改善をする方が早く治せます。
もちろん、生活習慣の見直しも欠かさないでください。
ここでは、肌荒れに有効な飲み薬と塗り薬の成分についてご紹介します。
漢方薬についても触れますので、一般的な薬を飲むのに抵抗があるという方も参考にしてください。
肌荒れに効く成分の入った飲み薬
皮膚科では抗生物質などを処方してもらえるケースがあります。
しかし、市販の薬でも大人ニキビなどの肌荒れに対処可能です。
大人ニキビを始めとする肌荒れには、ビタミンB群が摂れる飲み薬が有効です。
「チョコラBB」や「ハイチオールB」が挙げられます。
漢方薬では、以下のようなものが肌荒れしにくい体質を作ってくれます。
飲み薬 | 効果 |
---|---|
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) | 冷えを改善 |
加味逍遥散(かみしょうようさん) | ストレスを緩和 |
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) | 皮脂の量を調節 |
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう) | 皮脂の量を調節、大人ニキビの炎症を抑える |
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) | 痛みを伴う大人ニキビ、身体に出来る大人ニキビを改善 |
体質や症状に合ったものを試してみてください。
肌荒れで大人ニキビが出来た時は塗り薬を使おう
大人ニキビ等の肌荒れには、抗炎症作用のあるグリチルリチン酸や殺菌作用を持つレゾルシンを含む塗り薬が有効です。
また、ターンオーバーの正常化、角質の除去にはフルーツ酸(AHA)の入ったローションや石鹸が役立てられています。
しかし、ピーリング効果を持つフルーツ酸には、肌を乾燥しやすくするというデメリットがあるのです。
敏感肌にも使えますが、慎重に使いましょう。
皮膚科を受診すると、ステロイド外用薬などより効果の高い抗炎症作用、抗菌作用を持つ塗り薬が処方されます。
大人ニキビと肌荒れのまとめ

肌荒れを引き起こすと、大人ニキビを始め、様々な肌トラブルに見舞われます。
肌のカサつきに気付いたら、放置せず化粧水や塗り薬で対処しましょう。
飲み薬で体質改善する事で、より根本的な肌荒れケアが出来ます。
しかし、薬に頼りきらず生活習慣を見直す事も必要です。
ビタミンB群を摂取出来る食生活を送り、寝不足にも注意してください。
大人ニキビなどの肌トラブルがひどくなった場合は、皮膚科でより強力な薬を処方してもらいましょう。