大人ニキビと病気

年齢を重ねていくと、大人ニキビの治りが遅くなる事が多いものですが、実は病気が原因で長引いている可能性もあるのです。
胃や肝臓が少し疲れている場合もありますし、病院で治療を受けなくてはならないような疾患が隠れている場合もあります。

そこで今回は、どんな不調が大人ニキビの原因となるのかをご紹介し、また病気を原因とする大人ニキビを防ぐ方法についてもご説明します。
大人ニキビだと思ったら皮膚病になっていたというパターンもあるので、それについても知っておきましょう。

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大人ニキビが治らないのは病気?

単に食べ過ぎや飲み過ぎで胃が弱って、大人ニキビが出来る場合もあります。
しかし、重い内臓疾患が原因で、大人ニキビが出来る事もあるのです。

もしも大人ニキビが長引く時は、内臓疾患と関わっている可能性についても考え、他に違和感があれば病院へ行きましょう。
ここでは、症状の1つとして大人ニキビが現れる可能性のある不調についてご説明します。

女性であれば、婦人科系の病気が大人ニキビの原因になっている事もあるので、ぜひ参考にしてください。

症状として大人ニキビが現れる病気

ここでは、大人ニキビが症状の1つとして現れる病気をご紹介します。

  • 多膿疱性卵巣症候群
  • 高アンドロゲン血症
  • ストレス性睡眠障害

上記の3つの病気は、大人ニキビの発生や、長期化の原因になる場合があります。
いずれも深刻な疾患ですが、決して他人事ではありません。

大人ニキビが頻繁に出来る人は、特に「これらの病気に掛かっているかもしれない」という事を頭に入れておきましょう。
中には不妊に関わる病気もあるので、このような病気があるという事だけでも知っておいてください。

多膿疱性卵巣症候群

多膿疱性卵巣症候群は、排卵が行われにくくなり、不妊にも繋がる病気です。
卵巣からは月に1度、卵子が排卵されます。

卵子のもとである卵細胞は、排出されるまでは「卵胞」という袋に包まれています。
多膿疱性卵巣症候群になると、この卵胞が卵巣の中に多く作られてしまい、排卵がしづらい状態になるのです。

症状としては、大人ニキビ以外に生理不順や肥満、多毛などが挙げられます。

高アンドロゲン血症

アンドロゲンというのは、男性ホルモンの総称です。
高アンドロゲン血症は、男性ホルモンが過剰に作られてしまう病気で、男性だけでなく女性も発症します。

特に、女性がこの病気に掛かった場合、症状として大人ニキビが出やすいのです。
また、この病気も不妊に繋がる事があります。

これは、女性が発症した場合も男性が発症した場合も同様です。

ストレス性睡眠障害

大きな心配事があって眠れない、あるいは寝付いてもすぐに目覚めてしまうという状態に陥る病気が、ストレス性睡眠障害です。
過度のストレスを受け続けると、自律神経とホルモンバランスが乱れ、脂性肌に繋がります。

また、ストレスによる睡眠障害は、ターンオーバーの遅れも招くので、なおさら大人ニキビが出来やすくなるのです。

大人ニキビの場所で内臓不調がわかる

大きな病気でなく、ちょっとした内臓不調でも大人ニキビとして現れる事があります。
顔のどこに大人ニキビが出来たかで、どこが弱っているかを推測出来るのです。

おでこ、口周り 胃、小腸
目の周り、こめかみ 肝臓、腎臓
胃、肝臓
肺、大腸
胃、婦人科系

ホルモンバランスの乱れや肌の乾燥が原因で、大人ニキビが出来る事もあります。
しかし、内臓不調のサインで大人ニキビが出来る可能性もあるのです。

暴飲暴食などに心当たりのある人は改善しましょう。

生活習慣の問題で大人ニキビが治らない事も

病気ではなく、生活習慣の問題が大人ニキビとして現れている場合もあるのです。

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 食生活の乱れ
  • 喫煙
  • 洗顔時や洗髪時の不十分なすすぎ

こうした問題があると肌に負担をかける事になるので、大人ニキビが出来やすくなります。
一気に改善するのは難しいものですが、可能な部分から改善していかないと大人ニキビを繰り返す肌は改善されません。

また今は健康だとしても、生活習慣に問題があるままだと病気にかかる恐れもありますから、日頃から注意をしましょう。

大人ニキビ以外の皮膚の病気

大人ニキビ以外の皮膚の病気

市販薬を塗ってもなかなか治らないと思ったら、実は大人ニキビではなかったという事があります。
大人ニキビと間違えやすい皮膚疾患には、このようなものが挙げられます。

  • 慢性膿皮症
  • 酒さ性ざ瘡
  • マラセチア毛包炎

いずれも皮膚科で治療を受ける必要のある病気なので、今出来ている大人ニキビに違和感を覚えたらすぐ皮膚科で診てもらいましょう。
また、大人ニキビでも炎症が進んでしまったものは重篤な皮膚疾患なので、皮膚科に行かなくてはなりません。

慢性膿皮症

慢性膿皮症は、膿の溜まった硬い出来ものが多く出来る病気で、患部の見た目は大人ニキビとそっくりです。
発症は長期間続き、また出来ものが治まった後は、患部で色素沈着を起こし跡に残りやすいという特徴があります。

出来ものが出ては治まりというのが何度も繰り返され、これにより患部の皮膚はだんだん硬くなっていきます。
皮膚科では抗生物質の投与が行われますが、投薬治療だけで慢性膿皮症を治すのは困難です。

そのため、出来ものが小さくなってきた所で手術する事があります。

酒さ性ざ瘡

酒さ(しゅさ)とは、肌に紅斑が出来たり毛細血管が拡張する病気です。
俗に「赤ら顔」「赤鼻」と呼ばれ、痛みや熱を持った感覚を伴います。

この酒さの症状が進んだものを「酒さ性ざ瘡」と言い、この段階にくると直径1cm程度の大人ニキビのような出来ものが出来ます。
出来ものは膿を含んでいる場合もあるのです。

そうなると、酒さ性ざ瘡の段階でも痛みや灼熱感があるので、普段付けている化粧品さえ刺激になります。
化粧品を付ける事で炎症が酷くなる事もあるのです。

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは、皮膚の常在菌であるマラセチア菌が原因で発生する皮膚疾患で、赤い出来ものが現れる病気です。
出来ものは1ヶ所だけでなくあらゆる部位にでき、軽いかゆみを伴います。

大人ニキビと異なるのは、出来ものをつぶしても膿が出てこないという点です。
皮膚科では抗菌作用のある外用薬や内服薬が処方されます。

マラセチア毛包炎は、清潔状態が悪く湿度の高い部分に発生しやすいと言えます。
そのため、発症した場合は、患部を清潔に保ち、乾いた状態にする事が大切です。

病気が原因の大人ニキビを防ぐ生活習慣

病気が原因の大人ニキビを防ぐ生活習慣

大人ニキビは、1度出来ると治るまでに何日か掛かります。
そうなる前に、自分で予防対策をしておくのがオススメです。

内臓の病気からきている大人ニキビを防ぐには、当然内臓機能を正常に保つ必要があります。
少し内臓が疲れているだけでも大人ニキビが出来る事があるので、健康には気を付けましょう。

生活習慣の問題を改善すれば、身体の健康が維持出来て、大人ニキビも出来づらくなります。
過剰なアルコール摂取や喫煙、ストレスのため過ぎなど大人ニキビのもとになるものは排除していきましょう。

食生活に注意する

栄養が偏っていると病気に掛かりやすくなり、肌も栄養不足になります。
身体と肌どちらが不調を起こしても、大人ニキビが出来やすくなるのです。

それを防ぐには、ビタミン類を始め、あらゆる栄養素を摂取する事が大切と言えます。
日々の食生活で栄養が十分に摂りきれていないと感じたら、サプリメント等で補うのも良いでしょう。

洋食が多い人は、和食に切り替えるだけでも食物繊維やタンパク質がバランス良く摂れるようになります。
野菜中心の献立にするのもオススメです。

なお、脂質や糖質は皮脂の過剰分泌の原因となるので控えめにしましょう。
ジャンクフードや甘いお菓子が好きな人は、特に注意してください。

飲酒と喫煙を控える

アルコールやニコチンが体内に入ると、それらを分解するのにビタミン類が大量に使われます。
飲酒も喫煙も肝臓にダメージを与えるため、肝機能の不調のサインとして大人ニキビが出来る恐れがあります。

また、喫煙に関しては、ニコチンを攻撃するために活性酸素の発生を促すのです。
活性酸素は肌の老化に繋がる物質として知られており、大量に発生するとシミやシワが出来やすくなります。

お酒もタバコも大人ニキビだけでなく、内臓の病気のリスクを高めるものです。
量を減らす、やめてしまうなど今一度、見直してみましょう。

質の良い睡眠をとる

寝不足は病気のもとになりますが、大人ニキビの原因でもあります。
眠っている間は、肌のターンオーバーが促されます。

そのため、睡眠が十分にとれていないと、古い角質がいつまでも肌に残り、大人ニキビが出来やすい肌になるのです。
ただ長時間寝るのではなく、質の良い睡眠をとる事が大切と言えます。

良質な睡眠をとるには、このような事を実践してみましょう。

  • 寝る前はスマホ操作やテレビをやめる
  • ストレッチなどを行いリラックスする
  • 寝る3時間前までには食事を終える
  • 就寝時は部屋を薄暗く、または真っ暗にする
  • 自分に合う枕を使う

ターンオーバーが活発になるのは、入眠から1時間半~3時間くらいの間です。
この間に良質な睡眠を取れるようにしましょう。

ストレスを解消する

寝不足や偏った食事による身体的ストレスや、対人関係や仕事を原因とする精神的なストレスは身近です。
過剰なストレスは、消化器系などの病気を引き起こす事があります。

加えて、ホルモンバランスの乱れに伴う皮脂の過剰分泌を促すという点では、ストレスは大人ニキビの原因にもなるのです。
自覚出来ているストレスもあれば、無自覚のストレスもあるので、リフレッシュする時間を作ってください。

半身浴や運動でストレスを発散しましょう。
運動はジョギングやウォーキングなどの有酸素運動がオススメです。

スキンケアも欠かさない

健康的な生活で病気を防ぐだけでなく、スキンケアを怠る事も、大人ニキビの原因になります。
大人ニキビに悩む人には、保湿力が高く刺激の少ない化粧品がオススメです。

化粧品を買う時は、自分の肌質に合ったものを選んでください。
肌質は普通肌の他、脂性肌、乾燥肌、混合肌に分かれます。

自分の肌質がどれに当てはまるか判断出来ない時は、ドラッグストアで常在している美容部員に聞いてみましょう。
肌の悩みを伝えればどの肌質か、またどんな化粧品が合うかを教えてもらえます。

大人ニキビと病気のまとめ

大人ニキビと病気のまとめ

大人ニキビは、肌だけの問題で出来る事もあれば、内臓の病気のサインとして出来る場合もあるのです。
スキンケアや生活習慣の改善をしてもなお、大人ニキビが長引いている場合は、何らかの病気の可能性もあります。

大人ニキビでない皮膚疾患の恐れがあれば、皮膚科を受診してください。
また、身体の中の病気であれば大人ニキビ以外にも不調が出るので、身体の異変にも注意を向けましょう。

深刻な病気にかかっている可能性もゼロではありません。
おかしいなと感じる事があれば迷わず病院を受診しましょう。

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